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『緑玉紳士』

配給:クロックワークス
オフィシャルサイト:http://www.ryokutama.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ワタナベイビー
我修院達也
田中要次
監督、編集、脚本、
キャラクターデザイン:栗田やすお
プロデューサー:滝田和人
音楽:中塚武
2004/日本/カラー/
アメリカンビスタ 1:1.85/
ドルビーSRD/48分

イントロダクション
「日本から登場した新たなる才能 。最高に楽しく、ハラハラするグリーンピース“パペット・アニメーション”の傑作『緑玉紳士』」
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  色んなスタイルの、色々な国のアニメーションがロードショー公開されている。それは例えば、チェコアニメと称されるものだったりするのだけれども、こういった作品は小規模のミニシアター系での公開がほとんどであるため、多くの人の目に触れることはない。それでもこういった作品の魅力に気づき、劇場に足を運ぶ人、DVDをこまめにチェックするする人の数は増えているように思える。それと共に、多くの人々に様々なアニメーションのスタイルを気づかせる作品もある。『トイ・ストーリー』をはじめとするピクサーや『ウォレスとグルミット』シリーズのアード・マンのアニメーションはその典型ではないだろうか。今回、紹介する『緑玉紳士』はそういったアニメーションの影響下から誕生した日本の若手作家によるエンタティンメント作品である。
  この作品『緑玉紳士』が取り入れているアニメーションのスタイルは、“パペット・アニメーション”と呼ばれるもの。パペット(puppet)とは英語で人形の意味。もうひとつの人形を意味するドール(doll)との意味の差はパペットは操り人形を示しているということである。人形を操り、それをコマ撮りしながらひとつの作品を作り上げていく“パペット・アニメーション”は多くの製作人員は必要としないが、必然的に気の遠くなるような製作日数を要していく。こうした“パペット・アニメーション”には様々な素材を使用した作品があるが、その中でも代表的なものが“クレイ・アニメーション”と呼ばれる、クレイ(clay/粘土)を使用した作品である。思ったように造形しやすい粘土という素材をひとコマごとに変形させて撮影していくこの方法で有名なのが、先に紹介した『ウォレスとグルミット』シリーズのアード・マンである。そして、ちょっと細かい話になるが、人形を変形させるのではなく、人形の表情、動きの様々なパーツを製作しておき、それを差し替えながらひとコマごとに撮影していく技法をパペトゥーン方式、表情の変化はなく、人形の動きのみでひとコマごとに撮影していく技法をパペット方式と呼んでいる。歴史的には単純に木の人形などを動かし、それをひとコマごとに撮影していったパペット方式が、表情を伴うパペトゥーン方式へと変化していったと考えてもらえばいいだろう(『緑玉紳士』はパペトゥーン方式を用いて撮影されている)。
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  この作品『緑玉紳士』を監督したのは新進気鋭の若き映像作家である栗田やすお。高校、大学と美術畑を歩んできた栗田監督がアニメーションに大きな関心を抱いたのは大学の授業で“カットアウト・アニメーション”と呼ばれる切り絵を動かす技法のアニメーションを学んだことがきっかけだった。卒業制作に同技法で製作した作品が大絶賛を受けたのだが、その頃に栗田監督は『ウォレスとグルミット』に出逢い、大きな啓示を受け、“パペット・アニメーション”を学び始める。そして、この作品『緑玉紳士』のパイロット版ともいうべき『RED SLOT MACHNE』という作品を作り上げ、ビデオを様々なメディアに配布。その作品に大いに興味を持ったプロデューサーとともに『緑玉紳士』の製作は開始されるが、凝り性の監督の孤独な作業ゆえに、完成は遅れに遅れ、数年の月日を費やした上で、この48分の作品は完成している。
  ピクサーの作品やアード・マンの作品のエンタテインメント性に満ちた物語の虜となったのは僕も同様だった(めったに買わないDVDも購入した)。キャラクターの可愛らしさももちろんだが、映画好きが撮ったエンタテインメントという部分が個人的には最大の魅力で、何度観ても面白いのだ。近いうちに、こういった作品に影響を受けた日本の作家が出てくるだろうなということは予想していたが、ここまで素晴らしい作品が登場するとは想像すらしていなかったというのが、この『緑玉紳士』への素直な感想だ。小粋なジャズとフランス語のナレーション、おしゃれなタイトルバックに乗せてスタートするこの作品、予備知識がなければ、日本人の監督の作品と思わないのではないだろうか(そしてそういった部分は必然的に世界に通用するという部分に繋がっている)。“パペット・アニメーション”というスタイルではあるが、この監督の映画への愛情とセンスは様々なセンスの良い引用などに現れている。“パペット・アニメーション”だからこそ作り上げられる世界というものは存在するが、この監督の場合、そうした範疇だけでなく、実写でも相当に面白い作品を作り上げるのではないだろうか。タイトルが表すようにグリーンピースの紳士(?)を主役にハードボイルド調、シュールな笑い、大掛かりなアクションなど様々な要素を取り込みながら展開していくこの作品を観れば、多くの人がこの意見には納得してくれるはずだ。そして、間違いなく製作されるであろう続編も楽しみにしてしまうだろう。日本から世界に向けて登場した新たなる才能とその圧倒的なエンタティンメント性をぜひ、劇場で味わってください。   

ストーリー
「メガネを行商するグリーンピース。ある日、その商売道具を悪魔に盗まれ・・・・」
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 子供が食べているピラフ。そこから零れ落ちる一粒のグリーンピース。そのグリーンピースが本当に暮らす世界、そこでは彼は変わった形や仕様のメガネをトランクに詰め、街から町へと売り歩く老舗メガネ屋〈眼鏡紳士〉の跡取り息子であった。今日も街頭に立ち、酔っ払いなどを相手に自慢のメガネを売るグリーンピース。ある日、彼はうっかり置き忘れた商売道具のトランクを盗まれてしまう。トランクを盗んだのはコインに封印され閉じ込められていたはずの悪魔 ジョーカー。彼はトランクを取戻すためにジョーカーの支配する悪魔の世界へと入り込む。
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