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『リバイバル・ブルース』
REVIVAL BLUES
配給:エレファント・ピクチャー
オフィシャルサイト:
http://www.elephant-picture.jp/revivalblues/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
内藤剛志
奥田瑛二
桃井かおり
渡辺ほなみ
久保京子
野村麻紀
ミッキー・カーチス
監督、脚本:クロード・ガニオン
プロデューサー:
  奥田瑛二
  ユリ・ヨシムラ・ガニオン
  サミュエル・ガニオン
照明:櫻井雅章
録音:川嶋一義
美術:青池良輔
2003/カナダ、日本/カラー/ドルビーSR/1時間54分

イントロダクション
「『KEIKO』のクロード・ガニオン監督が、奥田瑛二・桃井かおり・内藤剛志という3人の役者と共に描くあの頃と今の気持ちを繋ぐ物語」
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  あるOLの日常をドキュメンタリー・タッチで捉えた作品『KEIKO』(1979)で映画監督デビューを果たしたクロード・ガニオン。カナダ人ではあるが、日本で暮らしていたことからATGによって製作・配給されたこの作品によって、日本監督協会新人賞を受賞するなど非常に高い評価を獲得したガニオン監督は、その後、生後間もなく下半身を切断した少年の物語『ケニー』などの話題作の監督や本国カナダを中心にプロデューサーとして勢力的に活動してきた。そんな彼の本当に久々の監督作が公開される。それが今回紹介する作品『リバイバル・ブルース』である。
 『リバイバル・ブルース』というタイトルから「お、今、巷で流行とか言われているブルースに関する映画か」と思った方もいると思う。そういった方には「半分は正解なんだけどね」と答えておけばいいのだろうか。映画を観てもらえば分かるのだが、この『リバイバル・ブルース』というタイトルには様々な意味合いが込められてる。文字通り、音楽の“ブルース”、辛酸、悲しみの感情としての“ブルース”、昔の仲間が再会、ブルース・バンドが復活するという意味合いでの“リバイバル”、このふたつの言葉が結びつくことによって生まれてくる意味合いの深さがそのまま作品の内容に現れている。物語の軸となるのは、東京でビジネスマンをしている男、小さなバーを経営する女、沖縄で飲み屋を経営していたが、その店をたたみバンドのために東京に戻ってくる男による喧嘩解散したバンドの26年ぶりの再結成と再び繋がり始める友情である。その26年の間にはお互いに様々な変化があったが、バンドを再開することで彼らはあの頃の気持ちを取り戻し、変わり始める。しかし、そこには死という現実も横たわっていた。若い頃の気持ちを取り戻し、新たな生気を手に入れながらも、あの頃には考えることすらなかった死という現実的な問題も存在している年代に差し掛かった世代の現実がこの作品には描かれている。
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 クロード・ガニオン監督はこの作品の発端になったのは、70年代には毎日のように通っていた京都の老舗ライブハウス“捨得”に出掛けた2000年のある夜の出来事だったと語っている。その夜、ステージにビジネスマンが飛び乗り、最高に楽しそうに演奏を始めた。彼は成功したビジネスマンだが、実はあの青春時代のままのクレイジーな感覚を持ち続けていた。別の日には、同じライブハウスでミステリアスな雰囲気を持つ風変わりで魅力的な存在の若い女性に出会った。その時に、この女性とあのビジネスマンを組み合わせることが出来たら、物語が始まるぞガニオン監督は感じたのだという。こうしたインスピレーションと共に、70年代からの友人を癌で亡くすという現実的な出来事や、久しぶりに再開した奥田瑛二に「どうして一緒に映画を作らないんだ」と言われたことなどが重なり、カナダに帰国したガニオン監督はこれらの要素と10年前に自分が書いていた脚本を混ぜ合わせ、この作品『リバイバル・ブルス』の脚本を完成させたという。脚本はあるが、撮影自体は演技によりリアルな状況を作り出そうという意図から即興的手法で行われている。
 主演は、この作品のきっかけを生み出し、プロデューサーとしても作品にかかわっている奥田瑛二、監督も自身も作品への出演を熱望したという桃井かおりと内藤剛志。その他、監督がライブハウスで出会った魅力的な存在の若い女性である野村麻紀、渡辺ほなみ、ミッキー・カーチスなど。音楽は日本のブルース界の重鎮 塩次伸二が担当し、桃井かおりの久々の歌声(あの原田芳雄や松田優作的な日本人らしいブルース)を聞くことも出来る。これには魅了されますよ。
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 繁華街の角に固定されたカメラが映し出すオープニングのシーン、鳴り響く三線の音色が「あ、沖縄なんだな」と感じさせるのだが、この印象的な長まわしのシーンから、この作品は70年代を引きずったかのような独特の空気感に満ちている。その雰囲気は、桃井かおりの経営するバーで流れるフリー・ジャズなどそこかしこに存在している。だからといって、これは回顧主義に満ちた作品ではないし、あの頃の世代への応援歌でもない。バンドを再結成した彼らは若い世代ともに交わり、受け入れていこうとする。そこにあるのは自分自身の存在という問題、こういう風に生きろではなく、こういう風に生きる奴もいるという生き方への提言と自分たちのこれからの再確認なのだと思う。それでも彼らの生きてきた別々の26年という時間、横たわる死の現実などには主人公たちと近い世代にとっては様々な気持ちが重なってくるのは間違いないだろう。そういった生きるということの深さが『リバイバル・ブルース』というタイトルに繋がってくる。そんな色々なことを感じさせてくれる作品です。ぜひ、劇場に足を運んでみてください。   

ストーリー
「26年前に喧嘩解散したバンドの再結成。そこに横たわる現実と想い」
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 ビジネスマンである健は会社の出張で沖縄へ来ていた。健は会社の仕事以上に重要な目的を持って沖縄にやって来ていた。この夜、健はある飲み屋に足を運んだ。その店は26年前に喧嘩解散した元バンド仲間の洋介がやっている店だった。健の重要な目的はそのバンドを再結成することだった。しかし、健の願いはあっさりと拒絶される。それでもしつこく洋介の店に通いつめる健。次第にふたりの関係のしこりはなくなってくるが、その矢先に洋介が倒れ、病院へと担ぎ込まれる。
 健と洋介のバンドのボーカリストだった加代は東京で小さなバーを経営していた。70年代の香りを残すその店に健は通い、洋介の状況を伝えていた。ある夜、その店に洋介が若い妻の静香と一緒に現れる。その夜、バンドの26年ぶりの再結成は決定し、スタジオに入り、リハーサルの日々が始まる。一方、洋介の病状の悪化は進み、健は自分の家で洋介を介護をすることを決意する。
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