アダム・サンドラー
エミリー・ワトソン
ルイス・ガスマン
メアリー・リン・ライスカブ
フィリップ・シーモア・ホフマン |
監督･脚本・製作：
ポール･トーマス・アンダーソン
製作：ジョン・セラー/ダニエル・ルピ
撮影監督：ロバート・エルスウィット
編集：レスリー･ジョーンズ
プロダクションデザイン：
ウイリアム・アーノルド
衣装デザイン：マーク・ブリッジス
キャスティング：カサンドラ・クルクデンス
アートワーク：ジェレミー・ブレーク
音楽：ジョン・ブライオン |
※2002年 第55回 カンヌ国際映画祭 最優秀監督賞受賞
※2002年 第6回 トロント国際映画祭 最優秀監督賞・最優秀助演女優賞受賞
その他、各種映画祭にノミネート |
『ブギーナイツ』、続く『マグノリア』の２作で各地の映画祭での受賞や評論家・観客の熱狂的な支持を獲得し、若干３３歳ながらハリウッドを代表する映画監督となったポール・トーマス・アンダーソン。そんな彼の待望の新作がこの作品『パンチドランク・ラヴ』である。様々な登場人物が交わりながら物語を形作るダイナミックで長尺な人間ドラマで評価を決定づけた監督だが、今回はそういった作品とはがらりと変わった世界を描いたものとなっている。それはアメリカに夢が満ちていた５０年代や６０年代の色合いを持ったスイートな香りが漂う一途な愛の物語。でも、その物語はストレートなはずなのに一筋縄ではいかないのが、この監督らしいところ。前２作のようなスケール感はなくなったが、こんな話、映像を作ってしまうとは「さすが！」と脱帽せざる得ない面白みに満ちたラヴ・ストーリー（一風変わったロマンチックコメディー）に仕上がっています。ちなみに、この作品も2002年のカンヌ国際映画祭をはじめ、各地の映画祭で受賞、絶賛の嵐。受賞が才能と結びつくわけではないが、わずか４作目にしてこれだけの評価を得るとはまさに天才でしょう。
倉庫の片隅で机に座り、男が電話をかけている。電話の内容は仕事ではなく、ヘルシーチョイス社の食べ物についているクーポン券のこと。これを集めて送ると枚数に応じてマイレージ特典が付くと書いてあるのだが、その確認の電話だ。男の名前は、バリー・イーガン。この倉庫でトイレのつまりを取るためのホテル向けの吸盤棒を販売している。
