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『ピンクリボン』

配給:アップリンク
オフィシャルサイト:
http://www.uplink.co.jp/pinkribbon/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
黒沢清
高橋伴明
井筒和幸
林田義行
森章
福原章
中村勝芳
女池充
池島ゆたか
吉行由美
若松孝二
渡辺護
小川鉄也
足立正生
田尻裕司
監督、撮影、編集:藤井謙二郎
プロデューサー:浅井隆
2004/日本/DVCAM/カラー/
ステレオ/1時間58分

イントロダクション
「40年以上の歴史を持つ“ピンク映画”その歴史と内実を関係者の証言と現場の声から浮かび上がらせた映画好きなら必見のドキュメンタリー作品」
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  やましい気持ちといったら語弊があるが、ま、それに近い気持ちを持ってピンク映画の劇場に潜り込んだ世代は、もはや30代後半以上になるのではないだろうか(それ以降はレンタルビデオ屋になるのだろう)。そして、ポルノ映画が素晴らしい作品やスタッフを送り出しているなんてことは知らずに、初めて潜り込んだポルノ映画館で観た作品はやましい気持ちとは違い、期待はずれだったという方も多いのではないだろうか。何の作品を観たかは全く憶えていないのだが、このように書いている僕もそんなひとりだった。それはこちらの圧倒的な期待とは裏腹に普通の映画だったということにあるのだが。裸、セックス・シーンを売りにしていることから、ポルノ映画と呼ばれた作品も普通の映画である。このポルノ映画に焦点を絞ったドキュメンタリー作品が公開されることになった。それが今回紹介する『ピンクリボン』である。
  一口にポルノ映画といっても洋物、邦画などの括りがある。この作品『ピンクリボン』が焦点を当てるのは、そういったポルノ映画の中でも俗に“ピンク映画”と呼ばれた作品である。プレスによれば“ピンク映画”とは「数百万という低予算、平均3日程度の製作日数という厳しい条件で製作される、東映、東宝、松竹、大映、日活というメジャー会社以外の独立系の会社が製作した成人向けの商業映画の総称」と説明されている。一般的に“ピンク映画”と括られている“日活ロマンポルノ”は予算の多さ、スタジオを持っていることなどから、“ピンク映画”とは区別されているという。また、結果的には“ピンク映画”、“日活ロマンポルノ”を駆逐することとなったアダルトビデオとの違いは言わなくても分かるだろう。
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  この“ピンク映画”は前述のアダルトビデオの普及や街中での宣伝看板などの規制により、なくなってしまうのではといわれ続けている。実際、今では情報誌にすら公開情報の出ない“ピンク映画”は本当に好きなもののためか、年寄りの慰みのための上映となりつつある。それでも今も若手の才能溢れる監督や作品を送り出し続けている“ピンク映画”の世界に注目している人々は多い。昨年(2004)に『たもまの』とタイトルを変え、公開された いまおかしんじ監督による傑作はレイトショー、期間限定の公開ながらも連日多くのお客さんを集め、毎年開催されている“ピンク映画”の祭典である“ピンク大賞”も大盛況となっているし、海外の映画祭に正式招待される作品もある。しかも、なくなるといわれ続けながらもこの世界は今も年間90本という新作を送り出しているのだ(プログラム・ピクチャーという概念が残っている唯一の世界かもしれない)。
  この作品『ピンクリボン』は『≒森山大道』、『≒船越桂』というドキュメンタリー作品で注目を浴びた藤井謙二郎監督の最新作である。藤井監督はドキュメンタリーを「記録映画」ではなく、元来の意味の「資料映画」として捉えている。要するにそれはいつの時代にも通じる資料であり、本と同様に解釈、そこからの深みへの入り方もこちらの自由なのだ。この作品について監督は「なくなるだろうと言われつづけながら、今だに生き延びている摩訶不思議な“ピンク映画”の世界を覗き見た作品がこの『ピンクリボン』です。ただし「ピンクは何を表現してきたのか?」といった点については、多くの評論が書かれ、ビデオ等で過去の作品の鑑賞が可能ですので、本作では敢えて触れていません。むしろこのドキュメンタリーは、そういったところからは見えてこない、現実としての映画作り、ビジネスとしての映画産業という側面に焦点を当てたものです。」と語っている。
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  作品を観ると、監督が語る映画産業としての“ピンク映画”に焦点を当てたであろう製作会社の製作や配給担当の話は確かに面白い。インタビューに答える人々が生え抜きの人間なので尚更だ。しかし、それ以上に面白いのはピンク映画に係わり、今は日本映画界の第一線で活躍する黒沢清、高橋伴明、井筒和幸、若松孝二といった監督たちのコメントと現在の“ピンク映画”で活躍するベテランから若手までの監督たちのコメントだろう。彼らが“ピンク映画”をどう捉えていたのか、“ピンク映画”とは何なのかという部分はこのコメントからつかめるのではないだろうか。作品中には実際のピンク映画の順調に行かない撮影風景も挿入されるが、個人的にはこれはちょっと長いかなという印象(資料と考えれば冗長でも意味があるかなと)。ただし、そういった部分がこの作品の持つ面白さを損ねることはない。何といっても監督などの製作陣が持っている(た)パワーが圧倒的な力量で伝わってくるのであるから(映画の最初とラストをしめる黒沢清のコメントがまたいい味を出しています)。そしてそれが“ピンク映画”を生かし続ける根源的な力、映画の持つ魅力なんだろう。“ピンク映画”のみならず、映画というものに興味がある方なら、必見ともいうべきドキュメンタリー作品です。これを観て、“ピンク映画”の世界に入っていくのもいいのではないでしょうか。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「数々の証言、現場の状況から浮かび上がるピンク映画の世界」
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  世界にも類を見ない日本のピンク映画の世界。この作品『ピンクリボン』はそのピンク映画を撮ってきた黒沢清、高橋伴明、井筒和幸、若松孝二といった監督たち、現在も現役でピンク映画を撮り続ける監督たち、そういったピンク映画を製作し、配給し続ける裏方たちの証言、実際の撮影現場などを捉えながら、40年以上の歴史を持つピンク映画の世界を浮かび上がらせていく。
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