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『新・O嬢の物語』
The Story of O:Untold Pleasures
配給:マクザム、ハピネット・ピクチャーズ
オフィシャルサイト:http://www.maxam.jp/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ダニエル・シアーディ
ニール・ディクソン
マックス・パリッシュ
ミッシェル・ルーベン
監督、脚本:フィル・レイルネス
プロデューサー:
   ピエール=リチャード・ミュラー
脚本:ロン・ノーマン
撮影:フランク・サファート
編集:ノーマン・アプスタイン
美術:アレハンドロ・リベラ
音楽:セント・ミシェル・ミシェル
2003年/アメリカ/カラー/1時間42分

イントロダクション
「文芸エロスの傑作『O嬢の物語』の現代版リメイク作品」
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 文芸エロスと呼ばれるジャンル映画がある。そのほとんどがヨーロッパのもので、ロマン・ポランスキー監督の『赤い航路』や誰もが知っている『エマニエル夫人』、『チャタレー夫人の恋人』なんかが、その路線の代表作である。要するに、文芸小説と謳われるようなちょっとエロな小説を映画化したものなんだろうけれども、単なるポルノでもなく、ロマンチックな味わいのある世界に魅了されているファンは数多い(近くのビデオ屋を覗くと分かりますよ)。そんな文芸エロスの代表作のひとつに『O嬢の物語』という作品がある。今回紹介する作品『新・O嬢の物語』はそのオリジナル作品のリメイク版である。
 1975年に『エマニエル夫人』の監督であるジュスト・ジャカン監督がその続編依頼を断ってまで完成させた『O嬢の物語』は主演のコリンヌ・ヌエリーの魅力とともに文芸エロスの古典的作品として現在も愛され続けている作品である(TVドラマとしてリメーク、モチーフだけを借りた続編『O嬢の物語 第二章』も製作されている)。1954年に発表されたこの原作を書いたのはポリーヌ・レアージュなる人物。その経歴など一切が明かされなかったため、誰が書いたのかということで様々な憶測を生んできた。そのポリーヌ・レアージュなる人物が、フランス文学界における敏腕編集者で権威ある批評家でもあるドミニック・オーリであると明かされたのは1994年のニューヨーカー誌におけるインタビューだった。彼女はその4年後に亡くなっている。
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 実は小説としてはこの「O嬢の物語」しか残さなかった(厳密に語れば、最終章が削られた「O嬢の物語」が1954年、最終章に序文を付け加えた「ロワッシーへの帰還・恋する娘」が1969年、彼女のインタビュー集「Oは私に語った」が1975年に発表されている)ポリーヌ・レアージュなる人物は男性であろうと長い間考えられていた。実際、その当時のポルノ小説は男性をターゲットに男性が書くのが当たり前であったのだから、女性が書いているなんて想像すら出来なかったのである(そういった理由から名前が伏せられた部分もあるだろう)。そういった原作者が女性であったと判明した部分で、ジュスト・ジャカン監督の手による『O嬢の物語』とこのリメイク版『新・O嬢の物語』とでは大きな差異が生じてきている。
 作品のリメイクに際してはプロデューサーの指示により、ジュスト・ジャカン監督のオリジナルのリメイクではなく、女性が書いたということが明らかになった原作の精神に忠実な形での映画化が行われたという。原作に忠実なのではなく、原作の精神に忠実という部分に注目していただきたいのだが、この作品は物語の舞台を製作国でもあるアメリカのロサンゼルスに移し、O嬢もカメラマンという職業になっている。そして何よりも違うのが、原作者は女性であったという部分から女性の強さ、奔放さ、したたかさがより全面に押し出され描かれていることだろう。
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 主演はO嬢役に映画、テレビにと活躍するダニエル・シアーディ、スティーヴン卿役に舞台、テレビ、映画にと活躍するニール・ディクソン。その他、『オースティン・パワーズ・デラックス』などにも出演しているミッシェル・ルーベン、甘いルックスで俳優だけではなく、広告モデルとしても活躍したマックス・パリッシュなど。監督、脚本は映画評論家出身のフィル・レイルネス。製作は『運命の女』のピエール=リチャード・ミュラーが担当している。
 先にも書いたが、現代のアメリカのロサンゼルスを舞台に“原作に忠実なのではなく、原作の精神に忠実に”描いたこの作品『新・O嬢の物語』はオリジナルである『O嬢の物語』やロマンチックな香りが漂うヨーロッパの文芸エロスを好みとしている方にとっては評価が分かれるだろう。ただ、女性が書いたという原作の精神を現代という舞台に当てはめるのなら、こういった描き方も正解なんだろうなとも思ってしまう。今までの『O嬢の物語』のファンはもちろんだが、現代の女性を描いているという点、ポルノとは一味違う映像的な美しさから女性にも観て欲しい作品である。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
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「夢の写真集の出版を条件に快楽の罠に落ちていく“O”」
 “O”はロサンゼルスで活躍する才能あふれるカメラマン。しかし、あまりにも芸術的過ぎるのか、夢である写真集の出版は実現する見通しすら立たない。そんなある日、彼女は恋人であるルネの誘いでとある館に向かう。そこで彼女は今までにない快楽を経験する。その後、彼女はルネの紹介で館の主であるスティーヴン卿に出会う。彼はあることを条件に彼女の夢である写真集の出版を約束する。彼女はその条件を受け入れるのだが・・・・。
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