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『のんきな姉さん』
配給:スローラーナー
オフィシャルサイト:http://www.nonkisister.com/

キャスト スタッフ データ
『のんきな姉さん』
梶原阿貴/ 塩田貞治
大森南朋/ 梓
佐藤允/ 三浦友和
『夢で逢えたら』
安妙子/ 大友三郎
『のんきな姉さん』
監督、脚本:七里圭
プロデューサー:磯見俊裕/石毛栄典/宇佐美廉
撮影:たむらまさき
照明:佐藤譲
編集:宮島竜治
音楽:侘美秀俊
『夢で逢えたら』
監督、脚本:七里圭
プロデューサー:磯見俊裕
撮影:高橋哲也
照明:佐藤譲
編集:宮島竜治
音楽:侘美秀俊
『のんきな姉さん』
2002年/日本/35ミリ/カラー/
1時間26分
『夢で逢えたら』
2001年/日本/35ミリ/カラー/20分

イントロダクション
「山本直樹×唐十郎×森鴎外 姉と弟の深い関係の物語」 
 今年(2003年)は日本映画の躍進、その中でも個人的には多くの若手映画監督の登場が印象的な1年であった。下積みもなくいきなりのデビューだったり、現場での下積みを重ねた上でのデビューだったりとそのパターン、作品の内容もヴァラエティーにとんでいた。このサイトでも出来る限りの作品を紹介してきたが(残念ながら、紹介できなかった良質な作品も多かった)、今回紹介する『のんきな姉さん』もそんな若手監督による劇場長編デビュー作である。
 監督は七里圭。30代半ばの監督だが、高校時代に撮った作品が「ぴあ フィルムフェスティバル’85」で大島渚の推薦により入選、その後、映画の現場で働くようになり、約十年の助監督経験を経て、Vシネマ、テレビドラマの監督や脚本家として一本立ちしている。長い下済み生活を重ねて、劇場長編監督としてデビューしたひとりである。
 この作品『のんきな姉さん』は山本直樹の同名漫画、唐十郎の『安寿子の靴』、森鴎外の『山椒太夫』という作品を通して、姉妹というテーマに挑もうとした作品だという。監督はそのテーマについて「どうして、“弟の面倒を見る姉”は繰り返し、物語に描かれるのか。それは“姉に面倒を見られたい弟”がいるからなのだろう。男が女に依存する心理を女はどんな目で見ているのかを姉と弟の関係で描きながら、考えたかった。」と語っている。
 この作品の企画が立ち上がったのは1996年だが、すぐに頓挫。その後、製作にGOがかかったのが1999年。しかし、そこから順調に運ぶかに思えた撮影もプロデューサなどとの葛藤により、完全にいちから撮り直しという形になってしまう。キャスト・スタッフなども一新して、撮り直しに入ったのが2001年。様々な紆余曲折を経た上で、完成した作品がこの『のんきな姉さん』なのである。
 出演は、姉さん役に『櫻の園』で注目を浴び、それ以後中原俊監督の作品をはじめ様々な作品に出演している 梶原阿貴。弟役に『卓球温泉』で映画デビューし、役者だけではなく、イラストレーターとしても活躍する塩田貞治。その他、今注目の若手俳優のひとり 大森南朋、モデルとして活躍する 梓、『独立愚連隊』など数多くの作品に出演する名優 佐藤允、幅広い役柄と円熟味を増した演技で確実な評価を受けている三浦友和が出演している。また、撮影は『ユリイカ』など日本を代表するカメラマン たむらまさきが担当している。
 姉と弟の深い関係の物語を過去の回想である「のんきな姉さん」という一冊の本と、離れた状態にある現在の一日を交互に通しながら描いたこの作品、坦々とした会話で構成された物語ため好みが分かれる作品かなとは思う。ただ、幻想的とかファンタジックとかではないが、どこか現実離れしたポカーンという雰囲気の中から現れてくるリアリティーには妙な重みを感じてしまった。純粋な姉と弟の愛情なんてものを期待したら肩透かしを食うだろうけど、そんなことを期待せずに見れば、結構、来るものがあるはず(個人的には、三浦友和のとぼけ具合が良かったです。この人はこういう役がいいですね)。
 それと、スタッフ、キャストを一新する前に撮っていたフィルムを編集して作り上げた短編作品『夢で逢えたら』も同時公開されます。これは『のんきな姉さん』の雰囲気とはまた一味違う作品です(本来はこの作品が『のんきな姉さん』になっていたかもしれないのですが)。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「弟と姉の愛情を書いた本。それは本当の出来事なのか、そうでないのか。」
 クリスマスの日、会社にいる安寿子の元に郵便物が届く。それを見るなり、彼女はゴミ箱に捨ててしまうが、すぐに拾ってしまう。でも、読む気にはならない。その本は「のんきな姉さん」というタイトルだった。
 その夜、会社でひとり残業していた彼女の携帯が鳴る。「本届いた?」それはしばらく連絡を取っていない弟の寿司夫からのものだった。電話は迷惑だという彼女に対して「だから、俺、今夜死ぬことにするよ」と弟は言い、電話を切った。
 弟が書いた本「のんきな姉さん」は両親を亡くし、この世界にたったふたりぼっちで生きていくひとりの姉とひとりの弟を巡る愛の物語だった。
 携帯は何度も鳴り、弟は姉の愛情を求めているのだが、姉はそれをつっぱね続ける。そんな時に1人で残業してるはずの会社に課長が現れる。課長はこの本を読んだよと言うのだが、彼女は現実の話ではないと否定し・・・・・。
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