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『ニュータウン物語』
配給:戸山創作所
オフィシャルサイト:
http://www12.plala.or.jp/toyama-honda/

キャスト スタッフ データ
山陽団地の方々
岡田毅志/ 島村敏明
中村智道/ PHスタジオ
Are You Meaning Company
ノーヴァヤ・リューストラ(中野良寿、安原雅之、横湯久美)
鷹取雅一/ 江崎洋子
真部剛一/ 谷本雄太
監督、撮影、編集:本田孝義
プロデューサー:伏屋博雄
挿入曲:野崎良太
「Tokyo Rhapsody」
美術:真部剛一(ニュータウン アートタウン展キュレター)
2003年/日本/16mm/カラー/1時間43分

イントロダクション
「ニュータウン育ちの監督による当たり前の日常を捉えたニュータウンの物語」 
 ニュータウン。新興住宅地とも呼ばれるこうした地域は日本に一体いくつくらいあるのだろうか。なんとか団地だとか、なにやらヶ丘という名で希望に溢れているようなニュータウンも神戸の連続児童殺傷事件以降、その無機質性から少年犯罪の根っ子のように語られるようになってしまったし、高齢化や空洞化という現象が起こっている。今回紹介する作品『ニュータウン物語』は本田孝義監督による監督自身が育ったニュータウンを捉えたドキュメンタリー作品である。
 これまでも『科学者として』、『デフ・ディレクター 〜あるろうあ者の記録〜』などの良質なドキュメンタリー作品を撮ってきた本田孝義監督。今回の作品のテーマをニュータウンにしたことについて「1997年に神戸連続殺傷事件が起き、連日テレビから流れてくる彼の育った街の風景が、私が育った街に似ていることに気付きました。もちろん、様々なところで語られる“ニュータウンの歪み”も読んでいました。そして、前作『科学者として』の上映が一段落する頃、無性に自分が育ったニュータウンについて映画を作りたいという気持ちが沸き起こってきました。ニュータウンは本当に悪い場所なのだろうか、ニュータウンは良くも悪くも戦後の一断面を抱えているのではないだろうか、などそこに対する興味は尽きません。」とその理由を語っている。岡山県岡山市の郊外にある山陽団地というニュータウン育ちの彼が、現在も父親が住むニュータウンに戻り、ニュータウンを撮る。その行為はひとつのニュータウンの現状や歴史を語るだけではなく、必然的に彼自身のルーツを語る物語にもなっていく。
 本田監督の父親などこのニュータウンに入ってきた第一世代、監督の同級生などこのニュータウンに暮らす第二世代、そして彼らの子供の第三世代。自分の家族のために家を持とうと何十年というローンを組んで、このニュータウンに入った第一世代の話。ここを遊び場として育った第二世代の思い出話。第三世代の子が遊ぶ姿。切り取られる街の風景。本田監督のコメント(思い)。これらのものが浮かび上がらせるのは、かってそこにあった暮らしであり、今もここに続く暮らし、当たり前の日常である。確かに高齢化、空洞化、流出(空き家、売り家)などの問題は存在するが、ここに新たに暮らす者もいるし、将来はここに帰ってくるという意思を示している者もいる。自分がここに暮らしていたという思いもある。そこから、監督自身はこのニュータウンに新たな何かを生み出そうとアーティストたちによるアート展を企画する。それはこのニュータウンに対するルーツを顧みた監督なりの新たな場の創設であることは伝わってくるだろう。
 新たな大規模団地、マンションなどの開発は今でも進められているし、そうして生み出された街 -ニュータウン- が、年月を重ねて、ここで描かれているのと同じ状況になっていくかもしれないことは否定できない。しかし、そこにも暮らしはあるし、産業の誘致とか経済面ではない何かのきっかけでその町というのは生きながらえていくことが出来るのではないか、ニュータウンも普通の町と呼ぶべきではないか、この作品を観終わった後に考えるのはそういったことだった。海外に向けて、普通の日本という国を説明するのにもうってつけの作品であるし、ニュータウンに育った人はもちろん、今後、家族を持つ人にとっても色んな意味で実りのある作品だと思います。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「故郷であるニュータウン、その成り立ち、現状と自分を見つめなおす旅」
 バスに乗って、故郷である岡山県岡山市の郊外にある山陽団地へ向かう本田監督。道路の標識には“ニュータウン”と表示されている。監督が育った街は、日本中あちらこちらにある“ニュータウン”と呼ばれる新興住宅地だった。
 実家へ戻り、この団地の第一世代に当たる父親たちに、この団地に入った目的、その当時の様子を聞く監督。第二世代にあたる自分の同級生などに会い、その当時の話を語らう監督。外では第三世代に当たる子が自転車に乗っていたりしている。
このニュータウンも日本の多くのニュータウンが抱える問題と同様に、高齢化や空洞化が進んでいた。監督たちが子供だった頃の活気はすでになくなっていた。それでも、そこに生活はあるし、新たな生活も生まれる芽吹きはある。監督はそんな団地に新たな息吹を起こそうとアート展を企画する。
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