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『ナコイカッツィ』
配給:東芝エンタテインメント
オフィシャルサイト:http://www.naqoyqatsi.jp/

キャスト スタッフ データ
cast 監督・製作・脚本:
ゴッドフリー・レジオ
製作:ジョー・バーン
ローレンス・トップ
製作総指揮:
スティーヴン・ソダーバーグ
撮影監督:ラッセル・リー・ファイン
編集&ビジュアル・デザイン:
ジョン・ケイン
音楽:フィリップ・グラス
チェロ演奏:ヨーヨー・マ
2002年/アメリカ/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/1時間29分

イントロダクション
「伝説の作品『コヤニスカッツィ』から20年。“カッツィ”3部作の最終章が公開」
 『コヤニスカッツィ』という映画をご存知だろうか。説明、台詞は一切なく、フィリップ・グラスの音楽に載せ、自然やビルが破壊されていくシーンなどで綴られていくこの作品はその映像と音楽の美しさ、内包するメッセージから多くの者を虜にした“カルト・ムービー”と呼ぶにふさわしいものである。そしてその表現方法は後のミュージック・ビデオや映画の撮影へも大きな影響を与えているし、フランシス・F・コッポラ(製作に名を連ねている)、ジョージ・ルーカス(2作目の製作に名を連ねている)などにも賞賛を受けている。
 この作品を監督したゴッドフリー・レジオは、ジョナス・メカス(日記形式で映画を撮り続ける映像作家)との交流もあったり、ミニマル・ミュージックの語法を開拓したり、芸術や地域組織のための非営利団体を共同設立したりと、映像作家だけに留まらない社会的な活動をしている人物である。そんな彼が“コヤニスカッツィ”という言葉を知ったのは、アメリカ先住民ホピ族の予言を綴った小雑誌だったという。ホピ族の言葉で“バランスを失った世界”を意味する“コヤニスカッツィ”の作品に取り掛かったのが1974年(完成は1982年)、その間に“カッツィ”3部作を製作する決意を固め、第2部『ポワカッツィ』(ホピ族の言葉で“自己の反映のために他社の生命力を消費する存在”を意味する。)が完成したのは1988年。そこから14年の歳月を経て完成した“カッツィ”3部作最終章にあたる作品が今回紹介する『ナコイカッツィ』である。ちなみに今回の作品はスティーヴン・ソダーバーグが製作総指揮を取っている。
 ゴッドフリー・レジオ監督はこの作品について「何年ものあいだストリート・ギャングを見てきて、彼らと接触するうちに、社会からはみ出した若者たちに気付かされ、不満が高まってきた。それは人間本来のあり方や自然界に調和できずにいるのはむしろ社会の方ではないかと。それを映画でなら、うまく表現できるような気がしたのです。」と語っている。この作品は前2作とは違いCGが多用されている。そのことについては「1996年か97年だと思いますが、この作品のプランをジョージ・ルーカスに相談すると「デジタルのテクノロジーを用いるしか、映画化の手段はない」とアドバイスされました。その時点では思ってもみなかったことですが、彼は正しかった。ルーカスが映像テクノロジーにもたらした変革は、21世紀にも影響を及ぼすでしょう。この作品ではこうしたテクノロジーを用いることで、人間の目に触れてきたあらゆるイメージに新たな形を与えたのです。」と語っている。
 音楽はもちろん、フィリップ・グラスが担当。3部作の第1部はシンセサイザー、第2部は民族楽器が使われてきた3部作の最終章は、壮大なオーケストラによる演奏となっている。また、ソロイストには世界を代表するチェロ奏者のヨーヨー・マが起用されている。ちなみに、フィリップ・グラスはこの“カッツィ”3部作を上映しながら、演奏するというコンサート活動も続けている(昨年末に日本でも行われている)。
 この作品については様々な説明、解釈、感想が出回っているはずだ。でも、そういったものを抜きにして出来る限り空っぽの状態で観て欲しいと思う。正直、監督がこだわりを持って取り入れたというCGはしょぼいし、何の説明もストーリーもないし、フィリップ・グラスのミニマリズム的な音楽(彼の中ではそんなでもないんだけど)は眠気を誘うかもしれない。意味合いなんてなんも感じられない退屈な作品かもしれない。でも、そこに現れて来る映像に引っ掛かったりすれば随分と変わってくると思う。その映像を自分なりの解釈で捉え、考え、つなげていく。そして、映画を観終わった後で、もう一度考えてみる。これはそういう類の作品だと思う。その自分なりの解釈を巷に出回っている評論家たちの解釈で埋めてみればいいんじゃないだろうか。詩人の書いたものは読んでもさっぱり分からないものもあるが、それが声に乗った途端に意味合いを越えた何かを残すことがある。“カッツィ”3部作とはそんな作品だと僕は思っている。ぜひ、劇場に足を運んで自分なりの解釈を楽しんでください(だから、タイトルの意味も書きません)。

ストーリー
「フィリップ・グラスの音楽に乗せ感じる世界のあり方」
 映画の冒頭に浮かび上がるピーテル・ブリューゲルの名画「バベルの塔」。そして次に浮かび上がる廃墟と化した建物。場面は次々と展開し、CGの画像、現実の出来事、人物がめまぐるしく流れ出していく。その映像を彩る音楽はフィリップ・グラスのオーケストラによる楽曲。時折、“ナコイカッツィ”という声が挿入されている。音楽と映像のみで綴られたこの作品が語ろうとしていることは何なのだろうか。
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