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『涙女』
配給:ミラクルヴォイス
オフィシャルサイト:
http://www.miraclevoice.co.jp/namida/

キャスト スタッフ データ
リァオ・チン
ウェイ・シンクン
監督、脚本:リュウ・ビンジェン
製作、脚本:ダン・イエ
撮影:シイ・ウェイ
編集:チョウ・イン
美術:リュウ・リイグオン
音楽:ドン・リイチャン
2003年 カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品/ 2002年 エジンバラ国際映画祭 正式出品/ 2002年 バンクーバー国際映画祭 正式出品/ 2003年 ロッテルダム国際映画祭 正式出品/ 2003年 香港国際映画祭 正式出品/ 2003年 ロサンゼルス国際映画祭 正式出品
 ほか各地の映画祭に正式出品

2002年/カナダ、フランス、韓国/35ミリ/カラー/アメリカンヴィスタ/ドルビーSR/1時間30分

イントロダクション
「女性の強さと弱さをオフビート感覚で描いた従来の中国映画とは一味違う良作」
 中国映画 イコール 感動作というような方程式が出来上がっているかのように、最近、日本で公開される中国映画は涙や感動というものを押し出したものが多いように感じる。今回紹介する作品『涙女』もタイトルから推し量るとそういった作品のように感じるが、実は一味も二味も違う“からっとしたタッチ”を持った作品となっている。
 古今東西、泣き屋とか泣き女(映画では“哭き女”と表記されている)と呼ばれる商売、風習がある。葬式に雇われて故人(とその残された親族たち)のために人前で泣く商売である。知らない方も多いと思うが、この日本でも行われていた風習である(映画化もされた「ナチュラル・ウーマン」などが代表作の小説家 松浦理英子の短編小説「葬儀の日」にも描かれている)。冠婚葬祭が画一化、簡易化していく中で失われていった風習であるが、この風習は現在も中国やベトナムなどには残っているという。この作品はふとしたきっかけからその哭き女を商売とすることになった女性の物語である。
 監督はリュウ・ビンジェン。中国初の官能ミステリー、中華人民共和国建国後、初めてハリウッドに売却された作品ということで話題となった『硯』(1996年)で長編映画監督デビューを果たし、第2作目の『男男女女』(1999年 日本未公開)は同性愛をユーモアを交えながら描き、第52回ロカルノ映画祭において批評家連盟賞を受賞した世界にアピールできる中国の新世代監督のひとりなのだが、実は彼の作品はどれも中国国内では上映されていないという。3作目に当たるこの作品『涙女』も、脚本の段階で中国当局からの撮影許可が下りず、カナダ、フランス、韓国の合作という形で製作されている。作品は2003年カンヌ国際映画祭 ある視点部門正式出品を始め、各国の映画祭に正式出品され、高い評価を獲得している。
 監督自身はこの作品のきっかけについて「テレビ撮影の仕事に携わっている時、お葬式で泣くために雇われていた“哭き女”をたびたび見る機会があった。この脚本のアイデアはそうした体験をもとに1999年のはじめに思いついたものだ。」と語り、「この作品は平凡で現代的な中国女性の話だと言えるだろう。そして、現代中国のリアルな生活を映す鏡のような作品だと私は思っている。」と語っている。
 監督が語るようにこの作品は中国の今の姿を捉えたものとなっている。社会主義から社会資本主義へと移り変わっていったことにより生じた中国の地方部から都心部への人口流出(不法である)、そんな彼らの暮らしと彼らを取り巻く状況や拝金主義も生まれつつある地方の状況がうまく捉えられている(中国当局からの撮影の許可が下りなかった理由はここにある。彼らは、脚本に書かれている内容よりもより良い生活を描くべきだと主張したという)。それとともに主人公の強さとその裏側の弱さ、優しさがひしひしと伝わってくる物語になっている。
 ほとんどがロケで撮影されたというゆったりとした映像の美しさと、ユーモアが溢れたからっとしたオフビート感覚のストーリー展開は従来の中国映画とは一味も二味も違うもの。アジア映画はもちろん、ヨーロッパ映画が好きな人なんかには受け入れやすい作品だと思います。そして、働いて、恋をして、子育てをしてと強くまっすぐ生き続けている女性にとっては大きな共感を呼ぶ内容となっているはずです。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「北京から追い返された田舎で哭き女を始めたグイ」
 北京に不法滞在しているグイ。夫のゲンは働きもせずに毎日、麻雀ばかりやっている。そんな夫にグイはイライラをつのらせるが、生活を支えるために路上で海賊盤のDVDを売っている。客からの同情を買うために、知人の子供を借り、抱きかかえながらの商売だ。そんな違法の商売が順調にいくことはなく、客のリクエストに答えられなかったり、値切られたり、警察の取り締まりにあったりという具合だ。
 そんなある日、夫のゲンが麻雀中の諍いから男を殴り、傷害の罪で捕まってしまう。しかも、借りていた子供の家族はどこかに消えてしまい、その上不法滞在の罪で故郷に追い返されてしまう。子供の家族は結局見つからず、子供をつれて故郷に戻ったグイは今は結婚した昔の恋人で葬儀屋を営むヨーミンを訪ねる。子供の預け先を探し、愛する駄目亭主にも会えず、なんとなく故郷でヨーミンと暮らすグイだったが、夫にキズを負わされた男と妻が治療費の請求にやって来る。とても払えない金額に大声で泣くグイ。それを見たヨーミンはグイにある提案をする。それは“哭き女”としてお金(治療費と夫の保釈金)を稼がないかというものだった。
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