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『もし、あなたなら〜6つの視線』

配給:キノ・シネマ
オフィシャルサイト:
http://www.seochon.net/mosianata/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
イ・ソリ『彼女の重さ』
ペク・チョンハク『その男、事情あり』
ピョン・ジョンス『その男、事情あり』
チョン・ハウン『その男、事情あり』
キム・ムンジュ『大陸横断』
キム・セドン『神秘的な英語の国』
トム・ヒョヒ『神秘的な英語の国』
キム・スミン『神秘的な英語の国』
チ・ジニ『顔の価値』
チョン・エヨン『顔の価値』
チャンドラ・クマリ・グルン『N.E.P.A.L. 平和と愛は終らない』
オ・ダルス『N.E.P.A.L. 平和と愛は終らない』
キム・イッテ『N.E.P.A.L. 平和と愛は終らない』
監督:
イム・スルレ 『彼女の重さ』
チョン・ジェウン『その男、事情あり』
ヨ・ギュンドン『大陸横断』
パク・ジンピョ『神秘的な英語の国』
パク・クァンス『顔の価値』
パク・チャヌク『N.E.P.A.L. 平和と愛は終らない』
プロデューサー:イ・ジンスク

2003/韓国/カラー/1:1.85/ドルビーSRD/1時間50分

※プレゼントがあります。
締め切り:8月28日(日)


イントロダクション
「韓国の中堅、若手監督が“人権”をテーマに描く面白く、興味深いオムニバス作品」
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  昨年、映画だけに限らず、TV番組やニュースでも最も大きな話題となったのは韓国ブーム、所謂“韓流”であった。数々の大作、話題作の公開にともなう韓国のスターたちの来日にファンは空港や劇場に繰り出し、熱狂を重ねた(その締めとなったのが、あのヨン様の来日騒動だろう)。いつかは終ると言われ続けているこのブームだが、その波が収まる気配は未だにみえない。そういったスターありきの大作だけではなく、各地の映画祭で絶賛を浴びてきたキム・ギドクの作品などの公開は、韓国映画のレベルの高さを示していたし、ミニ・シアター好きにとっては大きな収穫となったのではないだろうか。今回紹介する作品『もし、あなたなら〜6つの視線』もそういった韓国映画の質の高さを示すオムニバス作品である。
 この『もし、あなたなら〜6つの視線』はそのタイトルからも分かるように6つの短編によって構成されているオムニバス作品である。オムニバス作品なら世界中に山のようにあるが、この作品のユニークなところは“韓国人権委員会”という政府の組織が製作した“人権”をテーマとした作品であるということだ。政府主導、“人権”をテーマとした作品となると、どうしても堅苦しいというイメージがあると思う。でも、この作品はそういったイメージを感じさせることがない。それは“韓国人権委員会”のスタンスが良かったからであろう。
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 こういった作品を製作するプロジェクトを立ち上げるに当たり“韓国人権委員会”は、社会派であり、釜山フィルムコミッションの運営委員長としても活躍するパク・クァンス監督(本作では『顔の価値』という作品を撮っている)にオファーと相談を持ちかける。ここで決定したのは“国は金を出すが、内容には一切口を出さない”ということであり、そのためにパク監督は以下のような基準(1.人権に関心があること/2.現在も作品を作り続けている現役監督であること/3.年齢及び性別をまんべんなく配置すること)を決め、その基準に見合った監督のセレクションを開始した。様々な監督の名が挙がり、コンタクトを取っていく中で、最終的に決定した監督が『子猫をお願い』のチョン・ジェウン、『ワイキキ・ブラザース』のイム・スルレ、『寵愛』のヨ・ギュンドン、『死んでもいい』のパク・ジンピョ、『オールド・ボーイ』のパク・チャヌクであった。この6人、性別では女性監督2人と男性監督4人、世代的には1950年代生まれの1980年代から映画制作に入った〈ニューウェイヴ世代〉2人とそれ以降の1960年代生まれの世代(韓国では386世代と呼ばれる)4人に分けられる。“韓国人権委員会”もパク監督自身も、若い人たちにこそ人権を考えて欲しいと思っていたからであろう、若手監督の起用が目に付くセレクトとなっている。 
 選ばれた“人権”に関心のある監督たちによる“人権”への切り口も、容姿への差別をコミカルに描いたもの、犯罪者のプライバシーへの疑問をSF的なタッチで描いたもの、障害者の日々、想いをセミ・ドキュメンタリーで描いたもの、子供への行き過ぎた教育をドキュメンタリー・タッチで描いたもの、顔の価値の意味をホラー・タッチで描いたもの、実際に起こった出来事を再現したドキュメントとそれぞれの監督による独自の視点、持ち味が展開されている。
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 オムニバスの面白さは、どの作品が自分の好みかと比較できる部分にある。今回の6作品もそういった部分で十二分に楽しめる。ただ、それ以上に印象に残るのはやはり“人権”というものに関する監督たちの視点である。韓国映画の世界ではよく描かれている就職などでの女性への容姿での差別、ネットでの犯罪者の氏名公表、障害者の行動へのさまたげ、子供に英語をうまく話させたいために舌の矯正手術をさせる親、顔が韓国人に似ているためにある事態に陥ったネパール人、ここに描かれていることはフィクションであれ、ノンフィクションであれ、現実に起こっている意識していないかもしれない、良かれと思っているかもしれない“人権”への差別なのである。このオムニバス作品はこういった部分を誰もが楽しめるタッチ、考えるタッチで示していく監督たちの手腕と、そうした作品の内容に一切口出しをしなかった“韓国人権委員会”のスタンスがうまく交わった韓国映画の質を示す内容となっている。ぜひ、劇場に足を運んでください(ちなみに、第二弾も製作推進中だという。こちらも期待大ですね)。

ストーリー
「6つの短編の物語」
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  舞台は女子商業高校。ここでは就職のために容姿を磨くことを教師が奨励している。整形も当たり前、授業では体重チェックもある。そんな、高校で容姿にコンプレックスを感じているソンギョンは悩んだ末に一大決心をするというイム・スルレ監督の『彼女の重さ』。
 近代的なマンション。そこに住む少年はおねしょをして、母親に怒られ、塩を近所の人からもらって来るように言われる。各部屋をを訪ね歩くが、無視され、笑われ続ける少年。少年が最後にやって来たのはある男の部屋だったというチョン・ジェウン監督による『その男、事情あり』。
 脳性麻痺を抱えるキム・ムンジュ。彼の日常をスケッチ風に描いていくヨ・ギュンドン監督によるセミ・ドキュメンタリー作品『大陸横断』。
 自分の子供が英語をうまく話せるようになることを願う親。そうした過剰な願いが行き着く現実を描いたパク・ジンピョ監督による『神秘的な英語の国』。
 とある駐車場の料金所に座る女性。彼女に対し、車の男が「その顔なら他にも仕事があるだろう」と言いがかりをつけ、それは激しい口論へと発展していくというパク・クァンス監督による『顔の価値』。
 ネパール人のチャンドラ・クマリ・グルンは無銭飲食の罪で警察に逮捕される。ネパール人である彼女は片言の韓国語しか話せなかったが、顔は韓国人そっくりであったために精神異常と考えられ、病院送りにされてしまうというパク・チャヌク監督による実話の映画化『N.E.P.A.L. 平和と愛は終らない』。
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