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『ムーンライト・マイル』
moonlight mile
2002年/アメリカ/116分/カラー/シネマスコープ/
ドルビーデジタル、ドルビーSR、dts、SDDS
配給:ギャガ・ヒューマックス共同
オフィシャルサイト:http://www.moonlight-mile.jp/

キャスト スタッフ データ
ジェイク・ギレンホール
ダスティン・ホフマン
スーザン・サランドン
ホリー・ハンター
エレン・ポンペオ
リチャード・T・ジョーンズ
ダブニー・コールマン
監督、製作、脚本:
    ブラッド・シルバーリング
製作:マーク・ジョンソン
撮影:フェドン・パパマイケル
美術:ミッシー・スチュワート
編集:リサ・ゼノ・チャージン
衣装デザイン:メアリー・ゾフレス
音楽:マーク・アイシャム
音楽監修:ドーン・ソラース
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イントロダクション
「最高のキャスト、スタッフ、音楽で綴る感動作」
 『キャスパー』で劇場映画デビューを果たし、ニコラス・ケイジ、メグ・ライアン主演の『シティ・オブ・エンジェル』で世界中の観客の感動を呼んだ監督ブラッド・シルバーリングの劇場第3作が、この『ムーンライト・マイル』である。この作品は1973年のマサチューセツの架空の町を舞台に婚約者を失った男性と、その婚約者である一人娘を失った両親の関係と再生の物語を描いている。
 主演はダスティン・ホフマン、スーザン・サランドンという名優2人と、主演作『ドニー・ダーコ』での演技も印象的だった最も注目されている若手俳優の1人ジェイク・ギレンホール。共演にホリー・ハンター、今後の活躍が期待される若手女優 エレン・ポンペイオ(『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』)などが出演している。
 監督はこの作品について「自分の夢はダスティン・ホフマンとスーザン・サランドンに共演してもらうことだったから、彼らを思い浮かべながら脚本を書いた」と脚本段階から彼らの共演を前提としていたことを語っている。そう、監督の夢は見事に実現したわけだ。そして、この作品が自分の恋人(TV女優だった)を彼女の熱狂的なファンに殺されたという実体験をベースに描かれていることも語っている。  映画のタイトルである『ムーンライト・マイル』はローリング・ストーンズのロック史上に残る傑作アルバム「スティッキー・フィンガーズ」の中の同タイトルの曲から取られている(当然、インスパイアされている)。その他もヴァン・モリスン、ボブ・ディラン、エルトン・ジョン、スライ&ザ・ファミリー・ストーンなどの有名曲から無名曲までが劇中に流れ、効果的な演出となっている。  じわりと感動する人生の再生の物語。この作品をぜひ、劇場で。

ストーリー
「婚約者が亡くなって、残された者たちが抱えていたもの」
 1973年、ヴェトナム戦争など混沌とした状況にあるアメリカ。マサチューセッツ州ケープ・アン。ここでひとつの葬儀がとりおこなわれていた。亡くなったのは、婚約者 ジョーとの結婚を間近に控えたベン・フロスとジョージョー・フロスの一人娘 ダイアナ。彼女は他人の夫婦喧嘩の末の発砲事件の流れ弾に当たり、亡くなったのだった。娘がいないという現実に何とか向き合おうとするベンは自分の仕事である不動産業に、ジョーと励むことで悲しみを癒そう、新しい家族を作ろうと考えていた。ジョーはそんな期待を裏切るまいと、さしたる目的などなく、ベンとの不動産業に足を踏み出していた。一方、ジョージョーは自分の悲しみなんか癒せるはずもない他人の同情に対して、糞食らえと思い続けていた。そして、彼女を殺した人物に対する裁判の準備も進んでいた。  結婚式のために送った招待状を郵便局に回収しに行ったジョーは、そこで郵便局員として働くバーティーという女性と出会う。彼女と一緒に郵便物の中で格闘しながら、全ての招待状を回収したジョー。だが、実は1通だけ回収し忘れたものがあり、その夜、雨の降る中、彼女はそれを家まで届けてくれた。回収のお礼に彼女を目的地まで送るジョー。彼女に一杯やっていかないと誘われるが、断り、家へと戻っていく。  二人の関係を冠した「フロス&サンズ」という店でスタートした不動産業は、大型商業施設建設のための地上げという大きな仕事を始めていた。その対象の中には“キャルの店”というバーティーが働く店が含まれていた。そこの地上げだけは、僕に任せてくださいとジョーはベンに言うのだが、地上げは一向に進んでいなかった。そして、ジョー自身が裁判でダイアナのことを証言する日も近づいていた。
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