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『ライフ・アクアティック』

配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
オフィシャルサイト:
http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/


キャスト スタッフ データ
ビル・マーレイ
オーウェン・ウイルソン
ケイト・ブランシェット
アンジェリカ・ヒューストン
ウィリアム・デフォー
ジェフ・ゴールドブラム
マイケル・ガンボン
バッド・コート
ノア・テイラー
セウ・ジョルジ
監督、製作、脚本:
  ウェス・アンダーソン
製作:バリー・メンデル
脚本:ノア・ボーン・バッハ
撮影監督:
  ロバート・ヨーマンA.S.C
編集:デヴィッド・モリッツ
プロダクション・デザイン:
  マーク・フリードバーグ
衣装デザイン:ミレーナ・カノネロ
音楽:マーク・マザーズボー
アニメーション:ヘンリー・セリック
2004/アメリカ/
シネスコープ・サイズ/
ドルビーSRD/1時間58分

イントロダクション
「これからのアメリカ映画界を背負っていく才能ウェス・アンダーソン監督の新作は面白く、妙に感動的な海洋版『ギャラクシー・クエスト』ともいうべき大人のファンタジー」
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  『サイドウェイ』のアレックス・ペイン監督、『パンチドランク・ラヴ』のポール・トーマス・アンダーソン監督と共に、これからのアメリカ映画界を背負っていく才能として期待されているウェス・アンダーソン監督。日本では前作『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』が初めての劇場公開作品となったが、デビュー作『アンソニーのハッピー・モーテル』、第2作目『天才マックスの世界』も圧倒的な評価を受けてきた正に“捨て作なし”とも言うべき監督である(すべてDVD化済)。そんなウェス・アンダーソン監督の待望の新作が公開される。それが今回紹介する『ライフ・アクアティック』である。
  『ライフ・アクアティック』(LIFE AQUATIC)という“水中生活”を意味するタイトル、そしてチラシなどで描かれている可愛いらしい衣装でキュートな潜水艦に搭乗している乗組員の姿から、ウェス・アンダーソン監督らしい笑いとちょっと懐かしさを感じる海洋冒険物を想像する向きも多いのではないだろうか。それはハズレではないのだけれども、実はこの作品、海洋冒険の様子をフィルムで撮ることを生業とする集団を主人公とした作品なのである。しかも、そのフィルムとは映画、彼らは海洋冒険、ドキュメンタリーを描き続ける映画制作集団なのである。
  とある映画祭。ここで海洋冒険家兼ドキュメンタリー監督の待望の新作が上映されたが、その反響は散々。かっては多くの人々に夢を与え、楽しませた彼の名声も地に落ちそうな勢いとなっていた。彼が製作しようとしていたこの上映作の続編も資金提供者が見つからず、怪しい雲行き。そんな最中に、彼の前に昔の恋人との間に生まれた息子という青年が現れる。本当かどうかも分からない息子に出会うことで、過ぎ去った過去の気持ちを思い出し始めた彼は、息子を隊員に加え、新たなる冒険の旅へと向かう、というのがこの作品のストーリーだ。映画祭での上映や映画を製作するための困惑を描いているとなると、妙に現実的な色合いを感じる向きもあるかもしれないが、この作品はそういった部分も冒険への強烈な欲求へと繋がってくるという大人(もちろん子供もだが)にとってのファンタジー、冒険譚に満ちた最高に楽しい作品となっている。
  大学時代にも海洋学者を主人公とした短編小説を書いていたというアンダーソン監督はこの作品について「これは僕が14年間暖めてきた映画なんだ。海に浮かんだ船の中で、自分の周りに乗り込んでくる全員を一種エキセントリックな家族にしてしまう、この一風変わった面白いキャラクターに僕はずっと夢中になっていたんだ。」と語っている。一風変わった面白いキャラクターや家族はアンダーソン監督の作品に共通するテーマとなっているのは、彼の作品を観てきた方なら気づいていることだろう。今回の作品では擬似家族だが、運命を共にしているファミリーということで、その絆はより深いものとなっている。そして、アンダーソン監督は「この作品はチームなしでは生きられぬタイプの男が冒険団員たちと共に、未知の生物を探す航海を始める。同時に自分のキャリアの中で最悪の状態に陥った男が大きなことをやり遂げて、自信を回復するだけではなく、世間をアッと言わせようと奮起する物語である。そんなときに息子かもしれない青年が現れると、彼の中に失ってしまった大事なことが甦り、長い間忘れていた自分自身への問いかけも思い出す。このせいで冒険旅行そのものの意味が全く別なものに変わってしまうんだ。」と作品のテーマについて語っている。そう、これは単なる冒険譚だけでなく、ひとりの男とチームが勇気と威厳を取戻す物語にもなっているだ。
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  出演はアンダーソン監督の作品の常連ともいうべき、ビル・マーレイ、オーウェン・ウイルソンに加え、ケイト・ブランシェット、アンジェリカ・ヒューストン、ウィリアム・デフォーという豪華な面々。常に音楽が印象的でもあるアンダーソン監督の作品だが、この作品も彼の音楽的なパートナーであるDEVOのマーク・マザーズボーの手によるスコアはもちろん、隊員のひとりを演じるセウ・ジョルジ(『シティ・オブ・ゴッド』、『モロ・ノ・ブラジル』)により甘く(歌詞はそんなことないのだが)、印象的に奏でられるデヴィッド・ボウイの曲のボサノバ風カバー・ヴァージョンが本当に素晴らしく、相変わらずサントラが欲しくなってしまう内容だ。そして『ナイトメア・ビフォー・クリスマス』の監督ヘンリー・セリックの手による海洋生物のアニメーションも手作り感に満ちていて素晴らしい。
  作品の中でもジャック・クストーへの憧れめいた台詞が出てくるが、偉大なる海洋冒険家であったクストーへのオマージュ的とも受け取れるのが、この『ライフ・アクアティック』という作品だ。『沈黙の世界』という作品でカンヌ映画祭のパルムドールも受賞しているクストーは数々の海洋ドキュメンタリー作品を製作している。その作品は日本でもTV放映されていたので、ある年齢以上の方々にはおなじみの名前だろう。この作品の冒険チームが製作するのはそんなクストーのような大真面目なものではなく、どちらかといえば川口浩探検隊のような内容のもの(ま、大真面目なんだけど)。今回の航海でも海賊に襲われ、仲間や金品を強奪されたり、その仲間を救出に向かったり、チーム内での揉め事が発生したりなど予想だにしない困難やトラブルが襲い掛かるが、気転の素早さと偶然のタイミングにより、そうした状況を次々に乗り越えていく。それは馬鹿らしく、最高に面白いんだけど、妙に感動的なものになっている。その内容を一言で表現すれば、海洋版『ギャラクシー・クエスト』のテーストです(観たくなるでしょ!)。彼らが乗り込んでいる船も空想図鑑で見たようなものだし、チームのユニフォームも「あ、これ着たい」と思わせる可愛らしさ(残念ながら、発売はない)。いい大人のための感動的なファンタジーともいうべき作品がこの『ライフ・アクアティック』なのである。絶賛派と今ひとつ派に分かれているらしいが、僕自身は絶賛派。とにかく面白く、妙に感動的な傑作だ。ぜひ、劇場に足を運び、そのテーストを味わってください。   

ストーリー
「過去の栄光も無になりつつある海洋冒険家兼ドキュメンタリー映画監督の最後の、そして最高の冒険が始まる」
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  ロカスト映画祭。今夜、ここで上映された海洋冒険家にして、ドキュメンタリー映画監督のスティヴ・ズィスーの新作は散々な反応を生み出していた。映画の中で、ズィスーは大切な仲間を未知の生物により失っていた。彼はこの作品の続編である復讐編を製作しようとしていたが、凋落する評価のおかげで資金繰りすらままならなかった。そんなズィスーの前に彼が昔付き合っていた女性の息子だという人物が現れる。母親を亡くした彼はズィスーに、私はあなたの息子だと告げる。身に憶えありのズィスーは彼を内心で息子と認め、過去の自分の気概に満ちた日々を思い出す。そして、彼をチームの一員に加え、新たな、最後の航海へと旅立つ。
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