「マドリッドに暮らし、様々な人生を抱える5人の女性たちの物語」
23歳の高級靴店の店員レイレは靴デザイナーになることが夢だった。しかし、自分の才能に自身の持てない彼女は、店から靴を盗み続けていた。ある日、彼女は恋人と大喧嘩をしてしまう。49歳のアデラはキャバレーのマダムである。彼女には知的障害を抱える25歳の娘アニータがいた。娘の面倒を自らが雇った看護士に任せ、彼女は昼間は店に出続けていた。彼女には小説家になるという夢があったが、現実は店と娘で手一杯だった。そんな彼女の娘のアニータはペットのチワワといつも時間にいつもの道を散歩するのが日課だった。その日々を彼女は絵に描いていた。そんな彼女が、母親の雇った看護士と出会うことで変わり始める。マリカルメンはタクシードライバー。女手ひとつで家族を支えていた。しかし、血のつながらない娘は彼女に反抗を繰り返すばかりだった。ワンサイズ下の靴を履き続けるイザベルは高級官僚の妻。金銭的には不満のない生活を送る彼女だが、夫との関係は冷え切っていた。そんな5人の女性たちの人生は交錯し、大きく動き始める。 |