草ぶきの学校【映画情報】ムービーネット

『草ぶきの学校』
Thatched Memories/草房子
1999年/中国/107分/カラー/ヴィスタサイズ/
ドルビーSR

ツァオ・タン
ウー・チンチン
トゥ・ユアン
マー・リンイェン
チン・シーロン
シュイ・イェンチン
シュイ・チョンフォン

監督：シュイ・コン
製作：ツァオ・リン
脚本：ツァオ・ウェンシュアン
撮影：リゥ・リーホァ
美術：ウー・リーチョン
音楽：ツォウ・イエ
原作：ツァオ・ウェンシュアン
（「サンサン」てらいんく刊）

※1999年中国・金鷄賞児童映画部門5部門受賞
※1999年北京大学生映画祭2部門受賞
※2000年イラン・イスファハン国際青少年映画祭金胡蝶賞受賞
※2000年イタリア・ジフォーニ国債映画祭銅獅子賞受賞

　「この映画を監督して、私が悟った真実がある。本当の力とは、道徳と情感の力であり、智慧と審美眼の力であるということだ。」監督シュイ・コンはそう語る。本作は、人々の追憶の中から生まれた作品である。貧しくても、家族や友だちにかこまれて幸福だった子ども時代の思い出。原作は、中国の人気作家、ツァオ・ウェンシュアンが1997年に発表したベストセラー小説『草房子』。彼の少年時代の思い出をベースに、9章、7つの物語で構成された自伝的小説である。映画化の申し出が集中したが、最終的に、地方の伝統ある南京映画製作所が実力派シュイ・コン監督を中心に手掛けることになった。シュイ・コン監督は日本では未紹介だが、子どもの演技指導では右に出るものがないと評され、国内では数々の心打つ名作で知られている。映画化にあたっては、作者自身が学生たちにアンケートをとり、特に人気の高かった5つのエピソードを選び、自ら脚本を執筆した。屈託のないのびのびとした演技が印象的な子どもたちは、全員地元で選ばれた演技経験のない小学生である。サンサンの父を演じたトゥ・ユアンは、映画やテレビで活躍するベテラン俳優である。

文化大革命以前の、1962年。豊かな水源に肥沃な土地。自然条件に恵まれた中国太湖のほとりの農村で、自由にのびのびと少年時代を過ごしたサンサン（ツァオ・タン）。大人となり少年の日々を振り返るとき、切ない旋律とともに「小さな物語」たちが甦る…。僕の通うヨウマーティ小学校は草ぶき屋根の小さな学校。通うといっても、学校と家は同じ敷地内。父（トゥ・ユアン）はこの学校の校長で、僕に見せるのはいつも先生の顔だ。甘えたくても、甘えられない。それが僕の唯一の悩み。隣村から女の子が通ってくることになった。名前はジーユエ（ウー・チンチン）。ちょっと陰のある女の子で、おばあさんと二人暮らしだという。何かわけがありそうだ。父はジーユエにいろいろと気をつかう。「校長の隠し子」。しまいにはそんな噂も流れ出す。ある日、おばあさんが亡くなりジーユエは学校にこなくなった。クラスのルー・ホー（シュイ・イェンチン）は禿げ頭。みんなにハゲツルと呼ばれている。先生たちは行事のたびに彼の頭を隠そうとする。でもルー・ホーは堂々と禿げ頭をさらけ出す。体操コンクールでは帽子を強要する先生に反抗し、学校の面目をつぶすが、演芸大会ではみんながいやがるハゲ軍人役をかってでて、僕たちは大成功を収めることができた。僕にはルー・ホーがとても眩しく映った。


	この部分はiframe対応のブラウザで見てください。

DVD比較はベストプライス