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『子猫をお願い』
Take Care of My Cat 
配給:ポニーキャニオン、オフィス・エイト
オフィシャルサイト:http://www.koneko-onegai.jp/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ペ・ドゥナ
イ・ヨウォン
オク・ジヨン
イ・ウンシル
イ・ウンジュ
監督、脚本:チョン・ジェウン
製作:オ・ギマン
撮影:チェ・ヨンファン
照明:パク・ジョンファン
編集:イ・ヒョンミ
美術:キム・ジンチョル
音楽:M&F
※第31回ロッテルダム国際映画祭・KNF賞Special Mention 受賞
※第11回ドイツ・フェミナーレ女性映画祭・デビュー賞 受賞
※第6回釜山国際映画祭「新しい波」部門Special Mention、アジア映画振興機構(NETPAC)賞 受賞
ほか各種映画祭にて受賞

2001年/韓国/カラー/35ミリ/1時間52分

イントロダクション
「韓国の10代から20代に移り変わる頃の微妙な女性心理と友情を描いた瑞々しい等身大の青春映画」
 何度も書いているけれども今年(2004年)は韓国映画の公開が相次いでいる(これにDVDのみの未公開ものやTVを加えたら本当にすごい数になるだろう)。『シルミド』、『ブラザー・フッド』といった大作からお得意のホラーもの、アート系的な作品までその内容はヴァラエティーに富んでいる。そういった中、10代から20代に移り変わる頃の微妙な女の子達の心理状態と友情を描いた作品が登場した。それが今回紹介する作品『子猫をお願い』である。
 ソウルの郊外の都市 仁川で高校時代を毎日のように遊び過ごした仲良し5人組。高校を卒業してからはそれぞれに別々の生活を送っていたが、ひとりの誕生日を祝うために久々に再会することになった。それぞれにプレゼント贈るが、その中の一人が贈ったのは子猫。最初は可愛いと受け取られたが、数日後にうちでは飼えないとつき返されてしまう。その後、たまに会ったり、ぎくしゃくしたりしながら日々の生活を送っていく5人だが、ある日、事件がおきる、というのがこの作品のストーリーである。儒教的な社会の中での女性の抑圧やコミカルな誇張した女性を描いた作品はあったが、実は等身大の若い女性の生活を描いた作品がほとんどなかった韓国映画界において、この作品『子猫をお願い』は圧倒的な支持を受け、“韓国女性が選ぶ最高の韓国映画”の第1位にも輝いている。しかもその評判は韓国女性だけに留まらず、世界中の映画祭に招聘出品され、2002年ロッテルダム国際映画祭オランダ批評家協会KNF賞SpecialMentionをはじめ数多くの受賞を果たすなど批評家や一般の観客からも大きな評価を勝ち得ている。
 監督はこの作品が劇場長編デビュー作となった女性監督 チョン・ジェウン。脚本も彼女自身が書き下ろしている。チョン・ジェウン監督はこの作品を制作するに当たり、俳優、タレント、ファッションモデル、CFモデルとして活躍してきた主演の5人の俳優たちが、彼女たちが演じる役に成りきるためにソウルの郊外の都市 仁川を一緒に歩き回り、街の雰囲気を呼吸させ、登場人物の前史を想像させるなど様々な方法を試みている。その中にはエリック・ゾンカ監督の作品『天使が見た夢』、アン・リー監督の作品『アイスストーム』を必ず観るようにというというものあったという。これは俳優としてはまだまだ未経験な若き主演たちに様々な演技の感覚というものを受け取って欲しいからということだが、街を呼吸することも含め、役者たちに負担を強いる(何しろ彼女たちの魅力が一番重要なのだ)作品だからこそ、そこの部分だけは徹底しておきたいという監督のこの作品への熱意の表れでもあった。
 出演は『ほえる犬は噛まない』のペ・ドゥナ、ドラマ、映画、CMと幅広く活躍したが現在は引退し、アメリカに暮らしているというイ・ヨウォン、モデルとして活躍し、この作品で俳優デビューしたオク・ジョン、そして映画の中でもコミカルで印象的な双子(実際の双子)の俳優イ・ウンジュとイ・ウンシルなど。
 5人の女の子たちの様々な境遇、日々(それは仕事がない状況であったり、夢見る状況であったり、フラフラとしている状況であったり、会社の中で思うように行かない状況であったり、裏返しから他人に対してあたってしまう状況であったり)を描いていくこの作品の中で特に印象的なのは、携帯電話とメールの使い方であろう。お互いの連絡を取り合うためのキーとなっている携帯電話とメール。そのメールの文字は映画の画面の中をタイプ文字のように流れていく。チョン・ジェウン監督はメールが韓国の若者の中で流行した時に、風景の中に文字が浮かんでいるように感じたというが、それをそのまま映像化されたものを観るとそうした言葉、気持ちに埋め尽くされた世界というのが浮かび上がってくる。それとソウルではなく、ソウルの郊外の都市 仁川を舞台とし、そこをきちんと描いた点にもリアルな息遣いが感じられる。甘ったるいわけでもなく、説教臭いわけでもない等身大の気持ちの物語としてこの作品が韓国の女性の圧倒的な支持を受けたのは理解できるし、この気持ちは社会が違っていようが、この日本でも多くの女性に共有されるだろう。もちろん、男性が観ても素晴らしい感慨を抱く作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「高校時代の親友5人。19歳から20歳という大きな変化にある彼女たちの現在」
 ヘジュ、テヒ、ジヨン、ピリュ、オンジュはソウル郊外の都市仁川で高校時代の毎日をともに過ごした親友。高校を卒業して1年が経過した今ではそれぞれが別々の人生を歩んでいた。ヘジュはソウルの証券会社に就職し、そのルックス、愛想の良さから社内でも上司に気に入られていた。彼女は社内の女性部長を目標としている。ジヨンは早くに両親を亡くし、バラック街で祖父母と暮らしている。今は仕事がない彼女は、デザイナーになるのが夢でデザイン画を描き続けている。テヒは家業のサウナの手伝いをしながら、小児麻痺の青年の口述詩をタイプに打つというボランティアをしている。彼女は自分の行き先を模索している。双子のピリュとオンジョは露天でアクセサリー売りをして生計を立てている。
 ある日、ヘジュの20歳の誕生日のパーティーのため、5人は久々に集ることになった。クラブでのそのパーティーに皆は思い思いのプレゼントを持ってきたが、お金のないジヨンが持ってきたのは子猫だった。ヘジュは喜んで受け取るが、数日後、うちでは飼えないと子猫をつき返してしまう。ジヨンはそんな子猫を今にも崩れ落ちそうな自宅に持っていき、飼い始めた。仕事がないこと、家の問題などに押しつぶされそうなジヨンにとって、ヘジュの傲慢な態度は癪に障ることでしかなかった。気まずくなるヘジュとジヨンの関係をテヒは携帯で連絡を取りながら、繋いでいこうとするのだが。
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