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『危情少女〜嵐嵐』
配給:パル企画
オフィシャルサイト:
http://www.pal-ep.com/kijyou-syoujo/htm/kijyou-syoujo.htm


キャスト スタッフ データ
チー・イン
ヨウ・ヤン
チャン・シェンヘン
ウー・ウェンルエン
ナイ・アン
監督:ロウ・イエ
アソシエイト・プロデューサー:
     チャン・チェニャー
脚本:タオ・リンファン
   ウー・ゼンネン
   ソン・ジーガオ
撮影:チャン・シークイ
美術:リー・チェンシー
音楽:パン・グオシン
1995/中国/カラー/1時間40分

イントロダクション
「中国映画第六世代を代表するロウ・イエ監督による中国初の本格的ホラー映画」
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 中国映画(香港映画は別物と考えて)というと歴史大河作品、最近公開が相次いだ感動作など様々な作品が思い浮かぶだろう。検閲の厳しさは相変わらずのようだが(例えば、『涙女』などは未だに国内上映は許可されていない作品も多い)、今や世界からも大きな賞賛を浴びているチェン・カイコー(『さらば,わが愛〜覇王別姫』、『北京ヴァイオリン』)、チャン・イーモウ(『初恋のきた道』、『HERO〜英雄〜』)らの第五世代といわれる映画監督たちが生み出した中国映画の流れは、中国自体の改革開放路線と相まって、国を描くというものから個人的な物語を描くというものまでその裾野を広げてきた。今回紹介する作品『危情少女〜嵐嵐(ランラン)』はそんな第五世代に続く第六世代の映画監督ロウ・イエの作品である。
 中国映画の第六世代の監督たちとはロウ・イエや『ミッシング・ガン』のルー・チューアン、『ただいま』のチャン・ユアン、『スパイシー・ラブスープ』のチャン・ヤン、『プラットホーム』のジャ・ジャンクーなど90年代以降に作品を撮り始めた30代の監督たちが中心である。先にも書いたように中国国内の改革開放路線により欧米の映画を以前より手軽に観られる環境が整ったこと、その改革開放路線がそれまで国家の予算で映画を製作することが当たり前であった映画製作所に独立採算制をもたらしたことにより、映画制作所での製作によらない自力で資金を調達する映画制作という手段が取れるようになったことが、この世代の大きな特徴である(そして、もちろんあの天安門事件の影響も背負っている世代である)。それは中国映画界で初めてのインディペンデント(インディーズ)の誕生と言ってもいい出来事であった。
 今回紹介する作品『危情少女〜嵐嵐(ランラン)』のロウ・イエ監督は、自ら資本を集め完成させた卒業制作でもあるデビュー作『デッド・エンド/最後の恋人』(1993)で大きな注目を集め、続く『ふたりの人魚』(1998)はロッテルダム国際映画祭のグランプリを獲得、最新作『Purple Butterfly』(2003)もカンヌ国際映画祭にコンペ部門に出品されるなどまさにこの第六世代の代表というべき監督である。この作品『危情少女〜嵐嵐(ランラン)』は面白い試みをしてみようとロウ・イエ監督自らがプロデュースしたTVシリーズ“スーパー・シティ・プロジェクト”(第六世代の映画監督たちによるTV映画シリーズ)の1作として製作された作品で、ナレーションがないなどの演出面で中国のテレビ映画界に大きな衝撃を与えたという(撮影は35ミリ。製作はデビュー作の後に行われている)。
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 主演はモデル出身のチー・イン(『キープ・クール』)。彼女の恋人役にヨウ・ヨン(『龍城恋歌』)など。
 毎夜、悪夢にうなされ続ける嵐嵐という女性。彼女はその夢に出てきた古いアパートを恋人と探し当て、そこに暮らし、悪夢の原因を探し始めようとするが、そこで更にさまざまな出来事が起こり始めるという物語のこの作品は、彼女の見る悪夢と現実が錯綜しながら描かれていく。鈴木清順の映画のような、江戸川乱歩の小説世界のような雰囲気を持つこの作品は、ざらついた暗い映像、現実と夢の世界のあいまいな描き方などロウ・イエ監督の世界観で彩られていく。正直、これをテレビ映画として放送したことには驚き(そして拍手)である。個人的にはそんな世界とともに芝居がかった劇画ような物語の運び具合に面白みを感じた。“中国映画史上初の本格恐怖ホラー”という謳い文句もあるが、ホラーというよりは奇談的な捉え方をした方がいい作品だと思う(。そういった空気感に満ち溢れた、じめーっとした梅雨にもぴったりの作品です。ロウ・イエ監督の世界が好きな方はもちろん、奇談物が好きな方もぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
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「夜毎の悪夢にうなされる女性。その解決の鍵を握る古いアパート」
 夜毎の悪夢にうなされる女性 嵐嵐。彼女は現実と夢が混乱しつつあった。そんな夢の中に出てくる記憶を頼りに開いた本から現れたのものは、その夢に現れてくるアパートの図面であった。そこには住所も書かれていた。医師を目指す恋人とそのアパートを捜し求める嵐嵐だったが、そのような住所は一切ないという。しかし、立ち入り禁止と書かれたフェンスの向こう側にその住所は存在した。そのアパートに入り込むことで、嵐嵐と恋人は彼女の夢の原因を明らかにしようとするのだが、それは新たな混乱の始まりであった。
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