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『幻想の魔術師 カレル・ゼマン 『悪魔の発明』/『ほら男爵の冒険』』
配給:日本スカイウェイN.S.W、ケイブルホーグ
オフィシャルサイト:http://www.cablehogue.co.jp/karel_zeman/


キャスト スタッフ データ
『悪魔の発明』
アルノシュト・ナヴラーチル
ルボル・トコシュ
ヤナ・ザトロウカロヴァー
ミロスラフ・ホルップ

『ほら男爵の冒険』
ミロシュ・コペツキー
ヤナ・プレイホヴァー
ルドルフ・イェリーネク
カレル・ヘーグル

『悪魔の発明』
監督、脚本、美術、演出:
  カレル・ゼマン
原作:ジュール・ヴェルヌ
脚本:フランチェシク・フルビーン
台詞:ミラン・ヴァーハ
撮影:イジー・タランチーク
音楽:ズデニェク・リシュカ

『ほら男爵の冒険』
監督、脚本、美術、演出:
  カレル・ゼマン
原作:ゴットフリート・ビュルガー
台詞:ヨゼフ・カイナル
撮影:イジー・タランチーク
音楽:ズデニェク・ロスコパル

〉〉別チラシ

『悪魔の発明』
※ 1958年ブリュッセル万博主催国際映画祭 モーションピクチャーコンクール大賞 受賞
※1958年チェコスロヴァキア評論家賞 受賞
※1959年フランス映画評論家賞
ほか各種映画祭にて受賞

『ほら男爵の冒険』
※1962年ロカルノ国際映画祭 大賞・銀の帆賞 受賞
※1962年モスクワ国際技術大会・第1位
※1963年ボストン映画祭 国際審査委員会賞 受賞
ほか各種映画祭にて受賞

『悪魔の発明』
1958/チェコスロバキア/モノクロ/スタンダード/1時間22分
『ほら男爵の冒険』
1961/チェコスロバキア/カラー/1時間23分

イントロダクション
「チェコ・アニメの三大巨匠のひとりカレル・ゼマンの最高傑作とされる長編2作がついに劇場公開」
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  まだ、その世界を味わったことがない人も多いだろうが、一度でもその世界を知ってしまえば、作品の持つ魅力にやられること間違いなしの“チェコ・アニメ”の世界。昨年(2003)から今年(2004)にかけても、世界中で愛されるモグラの“クルテク”の生みの親であるズデネック・ミレルのアニメーションの世界を特集した『クルテクとズデネック・ミレルの世界』、カンヌ国際映画祭でグランプリも受賞したイジー・トルンカの世界を特集した『真夏の夜の夢 イジー・トルンカの世界』、代表的女性作家ヘルミーナ・ティールロヴァーに焦点を絞った『結んだハンカチ〜ティールロヴァーとチェコアニメ〜』などの作品が上映されてきている。今回紹介する作家カレル・ゼマンもそんな“チェコ・アニメ”を代表する作家のひとりである。
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 カレル・ゼマンの作品も昨年から今年にかけて『幻想の魔術師 カレル・ゼマン レトロスペクティヴ』という形で特集上映されているので、御覧になった方も多いのではないかと思う。1910年に生まれ、1989年にこの世を去ったカレル・ゼマンは、イジー・トルンカやミーナ・ティールロヴァーと並び、“チェコアニメ三大巨匠”と称される作家である。トルンカやティルロヴァーが実写やパペットなど様々なスタイルのアニメーションを製作したように、このゼマンも切り紙アニメに人形アニメ、実写とアニメの合成など様々なスタイルを駆使した作品を生み出している。そういった中で、ゼマンの大きな特徴を挙げるとすれば、より男の子の世界に近い、SF的な発想の作品が多いということではないだろうか。潜水艦や飛行機、恐竜など、その世界は子供の頃に読んだ少年漫画のグラビアの世界がそのまま抜け出てきたと表現することも可能だろう。こういったゼマンの作品の傾向は、彼自身が少年時代にはまるように読んでいたジュール・ヴェルヌの作品の影響があるからだろう。SFの父としても語られるジュール・ヴェルヌは19世紀に活躍し、今尚、多くの作品が定番として読まれ続けている作家であり、『80日間世界一周』、『海底2万マイル』、『地底旅行』など映画化された作品も数多い。今回紹介する“幻想の魔術師 カレル・ゼマン『悪魔の発明』/『ほら男爵の冒険』”はそんな彼の最高傑作と語られているジュール・ヴェルヌと関連性のある長編作品2作の上映企画である。
 まず、『悪魔の発明』はゼマンが少年時代に読みふけったジュール・ヴェルヌの小説の映画化である。1958年に製作されたというこの作品は、ゼマンの名を一躍世界的に有名にした特撮映画(トリック・フィルム)としても知られている。実写とアニメの合成というスタイルで製作されているこの作品、やはり一目観て驚嘆してしまうのはそこに映し出されている絵である。この絵であるセットは銅版画によって描かれている(削られている)のだという。モノクロの映像、線画のような細かさを生み出す銅版画のタッチは僕たちが図鑑で見たような空想的な世界へと誘っていく。ノスタルジックな空気に溢れながらも新鮮さを失わない世界がそこには展開している。
 一方、こちらも実写とアニメの合成というスタイルで製作されている『ほら男爵の冒険』は空想の大好きなほら男爵が、創造の世界に遊ぶ物語である。原作は19世紀の作家ゴットフリート・ビュルガーによる海外ファンタジー小説の代表的な1冊。テリー・ギリアム監督による『バロン』の原作もゴットフリート・ビュルガーによるものである。実写とアニメの合成というスタイルで製作されているこの作品の中にはジュール・ヴェルヌの小説「月世界旅行」が引用されている。この作品はカラーのトリックフィルムとして、ゼマンの名を一躍世界的に有名にした。
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 今回公開されるどちらの作品の共通して感じるのが少年の頃に想像した夢のような世界、未来が映画の中に展開されているということではないだろうか。最近の少年漫画にはそんなコーナーはなくなっているのだろうが、あの頃の“これが21世紀の世界だ”というようなコピーに象徴された世界がこれらの作品には描かれている。CGの進歩などにより、映像の世界はよりリアルな世界が生み出せるようになってきている。リアルに近づけば近づくほどいいという風潮がそこにはあるような気もする(そうではない作品も多々あるが)。そうした中でゼマンの作品を観ることは、想像の中に遊ぶ素晴らしさ、あの頃の気分を思い出させてくれるものとなっている。今回公開されるゼマンの作品は、そんな少年の気分のための映画である。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「公開される作品の内容」
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  偉大な発明家であるロック教授とその助手であるハルト。ロック教授は強力な破壊力を持つ爆発物の研究を行っているが、その完成は資金不足のために困難を極めていた。そんな中、彼らは海賊に拉致される。海賊を率いる大富豪は、教授の研究のために資金提供を申し入れ、教授もその提案を受け入れるのだが・・・・という『悪魔の発明』。
 人類初の快挙であるはずの月面への着陸に宇宙飛行士のトニークは感動していたが、着陸してみると、そこには別のロケットが。先に月面にやってきていたほら男爵たちはトニークを歓迎し、彼らは夢のような冒険旅行に旅立っていくという『ほら男爵の冒険』。
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