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『いつかきっと』
LA VIE PROMISE
配給:ギャガ・コミュニケーションズ、アニープラネット
オフィシャルサイト:http://www.gaga.ne.jp/ituka


キャスト スタッフ データ
イザベル・ユペール
パスカル・グレゴリー
モード・フォルジェ
アンドレ・マルコン
ファビエンヌ・バーブ
監督:オリヴィエ・ダアン
製作:エリック・ネーヴェ
脚本:アニエス・フュスティエ=ダアン
撮影:アレックス・ラマルク
編集:リシャール・マリジィ
美術:マルコ・バルドシャン
衣装:ジジ・ルパージュ
2002年/フランス/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD・DTSデジタル/1時間33分

イントロダクション
「『8人の女たち』などで新たファンを獲得したフランスを代表する女優イザベル・ユペールの魅力に溢れた作品」
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 フランスを代表する演技派女優イザベル・ユペール。ゴダール監督の作品『勝手に逃げろ/人生』、『パッション』、1988年のヴェネチア国際映画祭女優賞を受賞したクロード・シャブロル監督の作品『主婦マリーがしたこと』などで確実な評価を受けてきた彼女だが、2001年のカンヌ国際映画祭で女優賞を受賞した『ピアニスト』、そして大ヒット作『8人の女たち』とここ数年で新たなファンを獲得するなど新たなピークに入ってきているように思える。今回紹介する作品は、そんなイザベル・ユペールが主演した最新作『いつか、きっと』である。
 娼婦のシルヴィアは将来に何の希望も見出すことの出来ない自堕落な日々を送っている。彼女には14歳の娘ロランスがいるのだが、娘に対してもまともに向き合うことが出来ない。そんな状況の中、ひとつの事件が起こり、彼女は娘とともに逃亡を余儀なくされる。その逃亡の旅は彼女に新たな希望をもたらしていくというのが、この作品のストーリーである。
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 監督は『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』のオリヴィエ・ダアン。この作品『いつか、きっと』は『クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち』の前に撮られた監督にとって5作目の劇場監督作品である。ダアン監督はこの作品のアイデアは「親指トム」を脚色化した前作『リトル・トム』の台本に取り掛かっていたころに思いつき、その企画の段階から主役のシルヴィア役にイザベル・ユペールを想定していたというダアン監督は「イザベル・ユペールがこれまでに演じたことのない奔放な役柄に引き込んでみたかったのです。でも、彼女は私の思惑をはるかに越えた完璧な女優でした。この役の繊細な感情を表現し、完成した作品には私が思い描いていたシルヴィアがいたのです。」とイザベル・ユペールのすばらしさについて語っている。一方、脚本の前段階のシノプシスでオファーを受諾したというイザベル・ユペールは「シノプシスを読んで、シルヴィアに対しとてもよい印象を受けました。頭で考えるのではなく、動物的に行動すること。肉体的な面での見せ方などシルヴィアは私が今までに演じてきた女性と微妙に違っていました。物語にも魅力を感じたのですが、何よりも、私の中にシルヴィアを見出し、オファーをしてくれたダアン監督の感覚が嬉しかったです。」と語っている。監督と主演女優にとっての最高に幸福な出会いがこの作品では生まれているといっても過言ではないだろう。
 出演はその他に、『海辺のポリーヌ』、『スズメバチ』のパスカル・グレゴリー、『デルフィーヌの場合』のモード・フォルジェ、ジャック・リヴェット監督の『嵐が丘』のフェビエンヌ・バーブなど。
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 路肩にやってくる車の男相手に客寄せをするシルヴィアなどの娼婦たちを手持ちカメラで追っていく映像で始まるこの作品は、最初にも書いたように思わぬトラブルから自分が仕事をし、暮らす街を逃げ出さなければならなくなったシルヴィアと娘の望んでもいない旅の物語 -ロード・ムービー- である。この旅の中で彼女は娘との関係や自分の過去との折り合いをつけていく。望んでいない旅は偽ってきた自分自身のソウルを取り戻す旅へと変貌していくのだ。その変貌の具合は彼女のしぐさや身に着ける衣装、風景により、画面の中で静かに提示されていく。イザベル・ユペールはそんなシルヴィアのことを「別の人生、別の世界を夢見ながら傷ついてきた女性、60年代のロックの曲に登場するテーマ -反抗や逃避- を思わせる存在“孤独なカウガール”」とイメージしたというが、女性の自立心と時代、社会への抵抗の象徴の意味もあるだろうカウガールという存在は確かにシルヴィアという女性をうまく表しているなと感じる。そういった部分を汲み取ったわけでもないのだろうが、ルシンダ・ウイリアムスなど映画のバックに流れるアメリカのカントリーの流れを受けたS&Wの曲も印象的である。
 多くのミュージックビデオの製作を手がけてきた監督らしく、手持ちカメラの多様などのそれなりに凝った映像も楽しいが、なんといっても年相応の娼婦という役柄をこなし、変化していくイザベル・ユペールが最高の作品である。彼女のファンやフランス映画の好きな方は、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「望まない旅は自分を取戻す旅へと変わっていく」
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 ニースの路上で娼婦をしているシルヴィア。彼女は将来に希望を見出すことが出来ない自堕落な日々を送っている。彼女には14歳の娘ロランスがいるが、そんな自堕落な生活のために娘に対する愛情すら素直に表現できない。娘のロランスは母親の愛情に飢えているのだが。
 そんなある日の夜、シルヴィアは元締めの男ふたりとアパートの部屋でお金を巡ってのトラブルに巻き込まれる。アパートの部屋に隠れてそのトラブルを聞いていたロランスは耐え切れず、母親に暴力をふるう男にひとりを刃物で刺してしまう。もうひとりの男はロランスの行動におびえ、逃げ去ってしまう。
 元締めを刺してしまったシルヴィアは娘を連れて、大急ぎでこの街から逃げ出す。行くあては友人の娼婦仲間の住む街だった。以前の娼婦仲間はすでにその商売から身を洗っていたが、彼女はシルヴィアに大きな情報をもたらす。それは彼女が忘れ去っていた過去に関する情報だった。
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