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『犬猫』
配給:ビターズ・エンド
オフィシャルサイト: http://www.inuneko-movie.com/


キャスト スタッフ データ
榎本加奈子
藤田陽子
西島秀俊
忍成修吾
小池栄子
監督、脚本:井口奈己
プロデューサー:
  榎本憲男
  西ヶ谷寿一
撮影:鈴木昭彦
美術:松塚隆史
音楽:鈴木惣一朗
主題歌:湯川潮音
※2004トリノ国際映画祭 審査員特別賞(準グランプリ)、国際批評家連盟賞、最優秀 脚本特別賞 受賞

2004/日本/35o/カラー/スタンダード/1時間34分

イントロダクション
「気が合うのか、合わないのかという幼馴染の女の子ふたりの同じ屋根の下での日々を描いた、日常への愛しさに溢れる作品」
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 犬と猫、人間にとって一番身近の動物。犬と猫、あんまり仲がいいとは思えない動物(だから、仲睦まじくしている犬と猫のビデオがTVでもてはやされる)。犬と猫、仲がよくないのは性格も行動も正反対だから、勝手気ままな猫、自分を押し出しながらも主人に忠実な犬。犬と猫、だから、あなたは犬派、それとも猫派と人間の性格にまで当てはめられたりする。で、ここに1本の映画がある。その名も『犬猫』。別におどろおどろしい映画ではない。タイトルそのものの犬と猫のような気が合いそうで合わない女の子のちょっとした友情の物語だ。
 物語の主人公はヨーコとスズというふたりの女の子。割としっかり、きっちりとしているようでも、だらしないところもあるどちらかといえば内向きのヨーコ、マイペースであっけらかんとしているようでも、しっかりしたところもあるどちらかといえば外向きのスズ。性格的には裏表が逆のようなこのふたり、実は幼稚園の頃からの幼馴染。幼馴染だから仲が良いというわけではなく、かといって仲が悪いわけではない。なんとなく続いている腐れ縁といったらいいのだろうか。ま、こんなふたりだから、うまく行くときもあれば、行かないときもある。でも、このふたりにとっての最大の問題は、おんなじ男の子を好きになってしまうこと。これはふたりが初めて出会った幼稚園の頃から続いている。そんなふたりがとある事情から同じ屋根の下で暮らすことになるんだけど・・・・というのがこの作品の物語。合うような、合わないようなというふたりが一緒に暮らせば、楽しいときもあるし、うまく行かないときもある。自分が良かれと思ってやったことでも相手の気分を損ねるときもあるし、なんか分からないけど気まずい空気が広がるときもある。家を飛び出しちゃいたいときだってある。傍から見ていると大きな事件ではないけれども、日々を生きていく中ではどこかチクッと突き刺さったり、嬉しい気分になったりという出来事をこの作品『犬猫』は丁寧に描いていく。
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 そんな日常の愛おしさに溢れた『犬猫』を監督したのは井口奈己。実はこの『犬猫』井口奈己監督自身がシナリオを書いて映画を撮った初めての作品(8mm)をリメイクしたもの。オリジナルの8mm版は1996年の製作開始から公開までにほぼ4年という日々を費やした作品だが、作品を観た人に相当なショックを与え(ここでいうショックはこういう題材を描いたという意味だろう)、日本映画プロフェッショナル大賞・新人賞などを受賞している。このオリジナル版のリメイク話を持ちかけたのが、井口監督が映画館でバイトしていた頃の支配人だった東京テアトルの榎本憲男。このリメイク話に戸惑いもあったという井口監督だが、映画を撮りたいという気持ちから即「やります」と回答。オリジナル『犬猫』に続き、リメイク版『犬猫』の撮影が開始された。ただ、やることはやりきったと感じていた『犬猫』のリメイクは考えれば考えるほど苦痛を伴った。それを転換したのは、このリメイク版『犬猫』を全く別の新たな作品として考えることだったという。だから、監督にとっての35o版はリメイクではなく、8mm版とも別物のオリジナルな『犬猫』なのだという(この転換の仕方は、ヨーコかスズかどっちだろうか)。
 出演は、ヨーコ役に榎本加奈子、スズ役に藤田陽子、その他、小池栄子、西島秀俊、忍成修吾など。8mm版『犬猫』でヨーコ役とスズ役を演じていた主役のふたりも“ちょい役”で出演している。
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 『犬猫』というタイトルも絶品だが、内容も本当に素晴らしい(というより愛しい!)。中国に留学することになった友人のアパートを預かることになったヨーコと彼氏のアパートを飛び出して、そこに転がり込んできたスズとの日々。カメラマンになる勉強のために中国に留学する友人と違い、ヨーコやスズは然したる人生の目的を探し出せずにバイトをしながら日々を過ごす。学生を終えた後の人生のちょっとした猶予期間、気が合ったり、イライラしたりの何気ない日々、瞬間がこの作品には描かれている。小さな一軒家の日当たりの良いアパートのベランダでぼけーっとしたり、丸い卓袱台で紅茶を飲んだり、なんかうまく行かずにひとり酔っ払ったり、男のことでちょっと感情的になったり、たわいもないけど大切な(でも無駄かもしれない)時間がこの作品には収められている。西東京市に実在するという一軒家のアパートのやわらかさ、登場人物たちを演じる役者たちの素晴らしさ、ワールド・スタンダードの鈴木惣一朗、湯川潮音による音楽と主題歌のやさしさ、そして監督自身がこだわったというスタンダード・サイズによる映像の美しさ、こちょこちょとやって来る笑い、すべてが作品にマッチしているとしか言えない、抱きしめたくなるような作品『犬猫』、一人暮らし、友人、恋人との同居を経験した方(あと、中央線阿佐ヶ谷以西に暮らしている方)にはうなづく部分も多々あるはず。個人的にはヨーコの「あんたの中途半端な優しさ・・・・」という台詞は身に覚えありでしたね。本当に愛すべき小品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「気が合うのか、合わないのかという幼馴染ヨーコとスズが一つ屋根の下で暮らし始めて」
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  彼氏の古田のアパートで同棲していたスズだが、とある事情から自分の荷物を抱え、そこを飛び出し宿無しとなってしまう。スズの向かった先はアベチャンのアパートだった。一方、アベチャンは写真の勉強のために中国に明日、留学することが決まっていた。アベチャンのアパートの留守を預かるのはヨーコだった。泊まるところがないのでしばらく泊めて欲しいと話すスズにアベチャンは、ヨーコがいいならいいよと答える。スズとヨーコは幼稚園時代からの幼馴染。気が合うようで、気が合わない、でも付き合っているという関係。翌日、アベチャンは中国へ旅立ち、ヨーコとスズのふたりでの暮らしが始まった。
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