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『苺の破片(イチゴノカケラ)』

配給:スローラーナー
オフィシャルサイト:http://ichigo.movieweb.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
宮澤美保
梶原阿貴
小市慢太郎
余貴美子
カルーセル麻紀
甲本雅裕
塩見三省
押尾学
木村佳乃 
石橋蓮司
監督:中原俊
監督、プロデューサー:高橋ツトム
脚本:MicA
撮影:柳田裕男
編集:掛須秀一
美術:和田洋
音楽:MOKU
2004/日本/35ミリ/カラー/ヴィスタサイズ/DTSステレオ/1時間31分

イントロダクション
「名作『桜の園』から15年。その主要登場人物を演じたふたりの女優が自ら書き、主演した『桜の園』をモチーフにした作品」
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  中原俊監督による『桜の園』という作品の名前を聞いてある種の感慨を持つのは30歳代以上の方々になるのだろう。僕もそんなひとりだ。1990年にシネマ・アルゴ(でしたよね)の1作として発表されたこの作品はその年の映画賞を総なめにしている。正直、当時の僕は映画の比重なんて、音楽に比べれば1000分の1にも満たなかったのに、この作品をきっかけに邦画を僕なりに観まくった記憶がある。そんな作品『桜の園』からはもう15年という月日が過ぎ去っているという。意識はしていないけど、それだけの歳を重ねたということだ。そういった気分になったのは『桜の園』で重要な登場人物を演じていたふたりが脚本を書き、主演した作品が公開されるからだ。それが今回紹介する『苺の破片(イチゴノカケラ)』である。
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 この作品で自ら脚本を書き、主演しているのは宮澤美保と梶原阿貴のふたりである。『桜の園』という作品におけるふたりの役どころは、宮澤美保は物語の狂言回し的存在の下級生、梶原阿貴はちょっととっぽい3年生だった。そもそも『桜の園』についてご存じない方も多いと思うので簡単に触れておきたい。『桜の園』は女子高の演劇部を舞台に創立記念日恒例のチェーホフの「桜の園」が上演されるまでのほんの数時間の様子を描いた作品だ。そこにはまじめな部長がパーマをあててきたり、同性への憧れがあったりとその年齢ならではの心の揺らぎが美しい光を手に入れた映像に映し出されている。原作は吉田秋生のコミック。こっちも傑作。観たことない方は暇なときにでも手にとってもらえればと思う。『桜の園』の当時は10代だったふたりもすでに30歳を超え、様々な時間を重ねてきている。そんなふたりが『桜の園』をモチーフに書いた作品が、この『苺の破片』なのだという。
 監督はこの作品を生み出す原因となった『桜の園』の中原俊と北村龍平監督により映画化もされた『スカイハイ』、『ALIVE』の原作者である漫画家の高橋ツトム。『桜の園』の映画、原作に大きな影響を受た高橋ツトムはTVドラマ「スカイハイ」の出演者であった宮澤美保と出会い、この作品にプロデュースと監督として参加。中原俊は梶原阿貴から「宮澤と本を書くから撮って。『桜の園』がモチーフだから責任あるでしょ」と言われたことが発端でこの作品に参加することになったという。出演は宮澤美保、梶原阿貴のほかに、小市慢太郎、余貴美子、カルーセル麻紀、甲本雅裕、塩見三省、押尾学、木村佳乃など。
 
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物語の主人公はデビュー作にして唯一の代表作である大ヒット・コミック以降、まともにコミックが描けなくなってしまった漫画家と彼女のマネージメントをするために編集者を辞めた女性。編集者という職を捨て、彼女のマネージメントしてきた女性はもう10年以上もスランプが続く漫画家になんとか誰もが納得できる新作を描かせようとしてきた。資金もジリ貧になりつつある日々の中でも彼女は漫画家に尽くす。そんな時に漫画家は交通事故にあう。生死をさまよった漫画家は描くきっかけを取り戻すのだが、というストーリーのこの作品、『桜の園』から抜け出したようなオープニング・シーン、漫画の唯一の大ヒット作のタイトルが「チェリーロード」であること、そして自分の運命を決定付けた大ヒット作に10年以上も縛り付けられていることなど『桜の園』の存在、その重さを感じさせる部分が多々ある。ただ、当然そういった部分だけで語られるべき作品ではない。ここには、ひとりは過去という呪縛にとらわれ、ひとりは現実で何かを生み出していこうと互いに葛藤している30歳というひとつの節目を超えた女性の現実が横たわっている。それは多くの女性の共感を得るのではないだろうか。『桜の園』が同世代の女性の共感をどこかで得たように。彼女たちにとって『桜の園』は呪縛だったのかもしれないけれども、それがあったからこそ出来上がってきた世界もある。そのひとつがこの作品だ。『桜の園』のファンはもちろん、同世代の女性にも観てもらいたい作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「大ヒットデビュー作から10年以上も描けない女性漫画、そんな彼女をマネージメントする女性」
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  漫画家の猫田イチゴ。彼女はデビュー作であり、大ヒット作となった『チェリーロード』以降、これといった作品が描けず、仕事も減り続けていた。編集者を辞め、彼女のマネージメントをしている知子は彼女に納得できる新作を書いてもらいたいと思っていたが、どうにもならなかった。そして、資金もジリ貧になりつつあった。
 ちょっと気のある編集者のサカイにも相手にされず、いつものようにイチゴはオカマバーで馬鹿騒ぎをしていた。それでもいつものように気の晴れないイチゴは交通事故にあい、生死の境をさまよい続ける。そこでイチゴはある重要な出来事を体験する。
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