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『ふくろう』
配給:近代映画協会 / シネマ・クロッキオ
オフィシャルサイト:
http://www.kindaieikyo.com/owl/

キャスト スタッフ データ
大竹しのぶ/ 伊藤歩
木場勝己/ 柄本明
原田大二郎 / 六平直政
魁三太郎/ 田口トモロヲ
池内万作/ 蟹江一平
大地泰仁
脚本、監督、美術:新藤兼人
プロデューサー:新藤次郎
撮影:三宅義行
照明:山下博
音楽:林光
2003年 モスクワ国際映画祭 最優秀主演女優賞 受賞

2003年/日本/35ミリ/カラー/ビスタサイズ/モノラル/1時間59分

イントロダクション
「91歳日本の最高齢監督新藤兼人の笑いと力強さに満ちた最新作」
 昨年末、マニュエル・ド・オリヴェイラ監督の共同記者会見で監督を見て真っ先に思ったのが、その年齢(95歳)を感じさせぬ若さだった。発言、上映された映画の内容にもそういった部分を感じた。そして、ふと浮かんだのが日本の最高齢の現役映画監督 新藤兼人のことだった。今回紹介する作品は、そんな新藤監督 91歳の最新作『ふくろう』である。
 この作品は新藤監督が長年構想を重ねてきた作品の映画化であり、映画作りの原点に立ち戻って、最小限のスタッフと出来る限りリーズナブルな予算で製作することを前提にして製作された作品でもある。そこには映画制作の厳しい現状に対する気持ちと13名という最小限のスタッフで撮影されモスクワ国際映画祭でグランプリを獲得した『裸の島』の精神に立ち戻ろうという気持ちが込められているという。
 金銭的な部分と精神的な部分への挑戦でもあり、立ち返りでもあるこの作品は、廃屋だらけとなった東北の山奥にある開拓民の村にただひとつ暮らす母と娘を主役に舞台を一軒の家の部屋に固定した密室劇という形で展開していく。餓死寸前の母と娘。その部屋の貯金箱から出てきた2枚の硬貨とある計画が彼女たちの運命を大きく変えていく。その真実を知るのは一羽のふくろうだけであったという内容だけを聞くとミステリーのようなこの物語は、国の政策への批判、どんなどん底な状態であろうとしたたかに生き抜くという力強さをユーモラスに、パワフルに描いた作品となっている。
 主演は、『阿修羅のごとく』など映画、テレビ、舞台にと大きく活躍する大竹しのぶ と『さよなら、クロ』、『スワロウテイル』の伊藤歩。大竹しのぶは、この作品で2003年モスクワ国際映画祭最優秀主演女優賞を獲得し(偶然にも世界的な評価でも原点『裸の島』に立ち返ったようだ)、大きな話題を呼んだのを記憶にとどめている方も多いだろうと思う。共演は柄本明、原田大二郎、田口トモロウ、六平直政などの個性的な男優たち。モスクワ映画祭で最優秀主演女優賞を受賞した大竹しのぶの演技はもちろんだが、男優たちのものすごくユーモラスな演技もこの作品の見所のひとつとなっている。
 密室劇とはいえ、非常にテンポがよく、次はどう出るのかと考えさせながら動いていく展開、笑いの裏にあるこの国や世相に対して込めた皮肉などは常に時代というものを厳しく、温かく見つめてきたベテラン監督である新藤監督だからこそ、作り上げられた世界であろう。とにかく、年齢というものを感じさせぬ内容と個人というものの力強さに満ちた作品である。ぜひ、劇場に足を運んで、作品が生み出す力強さというものを感じてもらえればと思う。

ストーリー
「餓死寸前の母娘が選んだ一大計画。それを見ていたのは・・・」
 1980年頃の夏。東北地方の山奥にある希望ヶ丘開拓村。しかし、その土地は名前とは裏腹に不毛の土地で、どんなに努力を重ねても作物は育たなかった。そのため、ほとんどの住民がこの村を離れ、今は、母と娘の親子が住むのみだった。しかし、その親子も餓死寸前であった。そこで親子は生き延びるためにある計画を実行する。そのために開拓団の旗や葬式の幕でワンピースをつくり、叩き割った貯金箱から出てきた2枚の硬貨で、ある場所へ電話をする母親。そして、電話を受け、やって来たのは、山向こうの工事現場で働いている男だった。男は女を買えると聞いて、ここにやってきたのだった。約束のお金を払い、母親を抱く男だったが、その後に・・・・・。
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