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『炎のジプシーブラス 地図にない村から』

配給:プランクトン
オフィシャルサイト:
http://plankton.co.jp/brassonfire/


キャスト スタッフ データ
ファンファーレ・チォカリーア
ヘンリー・エルンスト
ヘルムート・ノイマン
ゴゴイ
マリウス
監督、製作、脚本、編集:
    ラルフ・マルシャレック
撮影:ラース・バーデル
   マリオ・クーラ
編集:アンジェラ・ウェント
   ヨアヒム・チョノ
録音:マーク・フォン・シテュアラー
   マーク・エルスナー
音楽:ファンファーレ・チォカリーア
※2003年 スペイン国際ドキュメンタリ−音楽映画祭 ベスト・ドキュメンタリー賞 受賞

2002年/ドイツ/カラー/35ミリ/1:1.66/1時間38分

イントロダクション
「ルーマニアの小さな村から登場した世界を席巻するジプシー・ブラスバンド“ファンファーレ・チォカリーア”のドキュメンタリー作品」
 ジプシーという言葉にどういうイメージを持っているだろうか。そして、ジプシーの奏でる音楽というとどんな音が浮かぶだろうか。遊牧民やフラメンコ、ジプシー・キングスなんかが浮かぶ人は多いだろう。ジプシーとはインドから北アフリカ、ヨーロッパ全域やロシアなどユーラシア大陸へと流浪をし続けてきた民族の総称であり、その地域によって様々な呼ばれ方をしているということを知っている人もいるだろう。こうしたジプシーの流れを音楽とともに綴った素晴らしいドキュメンタリー作品が『僕のスウィング』のトニー・ガトリフ監督による『ラッチョ・ドローム』だった(僕自身、この作品はジプシーというものを知りたいなら欠かせない作品だと思っている)。今回紹介する作品は、世界的に活躍するジプシー・ブラスバンド“ファンファーレ・チォカリーア”のドキュメンタリー作品『炎のジプシー・ブラス 地図にない村から』である。
 ジプシー音楽でブラスバンドというと「いやー、大好きで仕方ないんだよね」という音楽好きの方もいれば、「どんな音楽なんだろうか」と興味深々の方もいるだろう。映画好きの方に説明するとすれば、ユーゴスラビアの鬼才 エミール・クストリッツァ監督の大傑作『アンダーグラウンド』、『黒猫・白猫』に使われていた音楽を思い出してもらえればと思う。あのスピード感に溢れたビートの利いたブラスバンドの音楽、その中でも世界最速といわれるのがこの作品の主役である“ファンファーレ・チォカリーア”なのだ。
 地図にも載っていないルーマニアの本当に小さな村から生まれたブラスバンド“ファンファーレ・チォカリーア”。彼らがこの小さな村から生まれたのは決して偶然の産物ではない。ジプシーであるということで奴隷のように扱われていた彼らの祖先は音楽(ジプシーの生業のひとつとして音楽家が多い)だけでは食べていけないので、普段は農業に従事し、冠婚葬祭の日には管楽器を手に演奏をし続けた。本当に貧乏な土地ではそうするしかなかったのだ。同じ家族が数世代暮らし続ける中、そういった能力は伝え続けられ、現在、彼らの暮らす村の大人の男たちの85%が管楽器を演奏できるという(驚くべき状況だ)。そんな中でも腕利きが集まった“ファンファーレ・チォカリーア”はルーマニア国内を演奏旅行中に今のマネージャーによって見出され、結成された。そして、今では彼らは世界中で熱狂的に迎え入れられ、自分たちの好きな音楽だけで暮らしていけるようになっている。こうした音楽的な遺伝子は間違いなく彼らの子供たちの世代にも伝わっていくはずだ。
 この作品『炎のジプシー・ブラス 地図にない村から』はそんな彼らが暮らす小さな村での日々の営みのシーン、熱狂的なライブシーンを組み合わせながら綴られていく。
 監督は旧東ドイツ出身のラルフ・マルシャレック。多くのドキュメンタリー作品を撮り続けている映像作家である。17歳の時にロシア映画『ジプシーは空に消える』を観て以来、ジプシーの文化に恋をし続けてきたというマルシャレック監督はこの作品が誕生した経緯について「ジプシーの文化に恋をして30年以上、映画制作の仕事を始めてかなりの時間がたった頃、友人のひとりが“ホンモノのジプシー音楽”を求めてルーマニアをさまよってみないかと提案してきた。そのアイデアを聞いた途端、心の奥底から初恋がよみがえってきた。そして小さなビデオカメラを担いで友人の一行に加わった僕はルーマニアの東部のモルドヴァの村々にジプシー文化が息づいていることを知った。」と語っている。そして、この作品で伝えたいことは「社会的に言えば、人類の豊かさとは様々な異なる文化の存在にあり、それは守られるべきであるということ。エモーショナルにいうなら、人生とは1曲の長い歌のようなものかもしれない。」と語っている。
 本当に膨大な素材の中から選りすぐられ編集された1時間半ほどのフィルムの中では“ファンファーレ・チォカリーア”の歴史、熱狂に熱狂を重ねるツアーの様子(そこには東京・渋谷での路上ライブの様子も)や、将来“ファンファーレ・チォカリーア”に入りたいと願うひとりの少年が湖から拾ったホルンを修理してもらい、自分のものにするというシーンも描かれている。ひとつの小さな村から生まれた素晴らしい音楽を演奏するバンドと彼らに憧れる村の少年はこの音楽、文化が永続していく希望である。そして、僕たちは少年の気持ちを高ぶらせる彼らの音楽に胸をわしづかみにされ、経済的な差では埋めることが出来ない豊かさ、文化というものを感じるはずだ。ジプシーに興味のある方、音楽好きな人はもちろん、体と心が動かされる映画を観たいという方、ぜひ、劇場に足を運んでください。そして、映画に感動したら、この夏に来日する彼らのライブに足を運んでください。詳しいスケジュールはコチラ http://plankton.co.jp/ まで。

ストーリー
「人口僅か400人の小さな村から生まれた世界的なジプシー・ブラスバンド“ファンファーレ・チォカリーア”」
 凍りついた湖、その湖の割れ目からひとりの少年があるものを拾い上げる。それはホルンだった。少年はそのホルンを隣村の鍛冶屋のおじさんに修理してもらう。彼には夢があった。それはこの小さな村の世界的なブラスバンド“ファンファーレ・チォカリーア”のメンバーになることだった。世界最速のブラスバンドである彼らはこの人口僅か400人の小さな村から生まれたジプシー・ブラスバンドである。彼らの日常は音楽に溢れ、彼らのライブでは多くの観客が熱狂する。映画はそんな“ファンファーレ・チォカリーア”の日常やツアーを追っていく。
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