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『微笑みに出逢う街角』

配給:アルシネテラン
オフィシャルサイト:http://www.hohoemini.com/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ソフィア・ローレン
ミラ・ソルヴィーノ
デボラ・カーラ・アンガー
ピート・ポスルスウェイト
クラウス・マリア・ラウンダウアー
ジェラール・ドパルデュー
マルコム・マクダウエル
監督、脚本:エドアルド・ポンディ
製作:ガブリエッラ・マルティネッリ
   エルダ・フェッリ
撮影:グレゴリー・ミルドン
編集:ロベルト・シルヴィ
美術:ダン・ヤリー
衣装:マリオ・ダヴィニョン
音楽:ズビグニェフ・プレイスネル
2002/カナダ=イタリア/カラー/35o/1:1.66ヴィスタサイズ/ドルビー・ステレオ/1時間38分

イントロダクション
「ソフィア・ローレンの記念すべき100作目の出演作は、様々な女性の人生への賛歌を描いた作品」
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  英国を代表する俳優 ピーター・セラーズの波乱万丈な人生を描いた作品『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』はピーター・セラーズを演じるジェフリー・ラッシュの好演もあり、相当に面白い作品だった。映画の中で語られるいくつものエピソード、そ中でも共演したソフィア・ローレンに一方的に惚れ込んでしまうシーンは彼の性格もあり、すごく印象的だった。今回紹介する作品はそのソフィア・ローレンの記念すべき100本目の映画出演作『微笑みに出逢う街角』である。
 ソフィア・ローレン、イタリアを代表する女優である彼女は1934年生まれというからすでに70歳である。往年の映画ファンには忘れようにも忘れられないおなじみの名前だろうが、正直、若い映画ファンにはなじみが薄いかもしれない。彼女の映画デビューは1950年。本当に端役としての出演だった。1955年の作品『河の女』のヒットで世界に名を知られるようになり、その後、ハリウッド・デビュー。一躍、ハリウッド・スターの仲間入りを果たすとともに、数々の映画賞も受賞し、女優としての名声を獲得する。代表作はヴィットリオ・デ・シーカ監督のコンビによるものが多く『ひまわり』、『昨日・今日・明日』、『旅路』、『ふたりの女』など。『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』の中では、ピーター・セラーズが「あのソフィア・ローレンと共演できる」ということで舞い上がってしまうのだが、それ程の美貌を持った女優(今はモニカ・ベルッチにこの言葉が使われるが、正に“イタリアの宝石”)だったのだ。そんな彼女が記念すべき100作目の作品に選んだのは“女性の自立”をテーマとしたものだった。これも彼女らしいと言えるのではないだろうか。
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 物語の主人公は中年へと差し掛かった世界的なチェリスト、将来が約束された若き報道カメラマン、画家への夢を抱き続けている老齢の主婦という世代も生活も全く違う3人の女性である。彼女たちの共通項は同じ街に暮らしていることと、自分の生き方に悩み続けていることだ。作品は彼女たちの悩みから人生の決断までを綴る群像劇というべきスタイルで描かれていく。彼女たちは街ですれ違いはするが、親しくなることはない。ただ、精神的に目指す方向は同じなのだ。だから当然、これは女性の生き方への賛歌的な作品でもあるのだ。
 出演は老齢の主婦を演じるのはもちろんソフィア・ローレンだが、将来が約束された若き報道カメラマンはミラ・ソルヴィーノ、世界的なチェリストはデボラ・カーラ・アンガーという一流の女優が演じている。また、彼女たちに関係する男優たちもジェラール・ドパルデュー、マルコム・マクダウエル、ピート・ポスルスウェイト、クラウス・マリア・ラウンダウアーという名優たちが揃っている。
 ソフィア・ローレンの100作目の映画であることと共に、注目すべきはこの作品が長編映画デビュー作となる監督 エドアルド・ポンティである。実はこのエドアルド・ポンティ監督はソフィア・ローレンの息子なのだ。気鋭の舞台演出家として活躍してきたエドアルド・ポンティ監督はこの作品のエンディングになる印象的なシーンがイメージとして思い浮かんだことから、シナリオに取り掛かったという。母親であるソフィア・ローレンの起用については「考えてもいなかったが、シナリオを書き進めていくうちに自分の書いているキャラクターが母にとても似ていることを意識し始めたのです。」と語っている。ソフィア・ローレンも女優としてすぐに快諾したわけではなく、シナリオをじっくりと読み、そのキャラクターを演じることを決定したという。また、物語の舞台としたトロントについて「アイデンティティーが溶け合って、豊かになって、互いを補完しているという街の文化の多様性に大変衝撃を受けた。だからこそ、イタリア系(ソフィア)、ドイツ系アメリカ人(ミラ)、カナダ人(デボラ)という女優にはうってつけだったのだ。」と語っている。
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 作品は3人のそれぞれの立場の物語として進んでいく。画家になる夢をあきらめていない老齢の女性は足が不自由でわがままな夫に悩まされ続けている。高名なフォト・ジャーナリストを父に持つ若きフォト・ジャーナリストは雑誌の表紙を飾った自分の記念すべき写真とその写真が撮られた現場で現実に起こっている出来事の間で悩み続ける。世界的なチェリストは仕事の多忙な中でも母親を死に追いやった父親への復讐心を忘れずにいる。それぞれに立場、年齢の違う女性たちが自分たちの居場所を見つけていくまでの葛藤は、男の立場から眺めると結構辛い部分もある。それでも彼女たちの決心は心の底から祝福したいと思う。そういった点で様々な年齢の女性たちの共感を得るであろうこの作品は男から見ても色々と気づかされる作品だ。これがデビュー作であるというエドアルド・ポンティ監督は舞台演出家らしくちょっと舞台的な作品を作り上げている。それを十二分に演じきった俳優たちも見事。観終わってしばらく経つほどに染み渡ってくる作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「様々な人々が暮らす街で自分の道を歩もうと決意する女性3人の物語」
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 足の不自由な夫と暮らす老齢の主婦オリビア。彼女は毎週、公園に通いデッサンを続けている。実は彼女には芸術の都フィレンツェに行き、絵を本格的に開始したいという夢があった。もちろん、そんなことなど夫は知る由もなかった。
 新進のフォト・ジャーナリストであるナタリアはアンゴラで捉えた少女の写真が雑誌「TIME」の表紙になるという輝かしいデビューを飾った。高名なフォト・ジャーナリストである父親もそのことを心から祝福していた。しかし、ナタリアは悩み続けていた。彼女にはその写真を撮った瞬間の記憶がなく、少女の行く末も分からなかったからだ。
 世界的なチェリストであるキャサリンは長いツアーが終わっても愛する夫と子供に会わずひとりで暮らしていた。そこには自分の母親を死に追いやった父親へのある気持ちがあった。その父親がもうすぐ出所するのだ。キャサリンは父親に復讐を果たそうとしていた。世代も事情も違う彼女たちはある決心をし、自分の求める道を歩み出そうとしている。
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