「様々な人々が暮らす街で自分の道を歩もうと決意する女性3人の物語」
足の不自由な夫と暮らす老齢の主婦オリビア。彼女は毎週、公園に通いデッサンを続けている。実は彼女には芸術の都フィレンツェに行き、絵を本格的に開始したいという夢があった。もちろん、そんなことなど夫は知る由もなかった。
新進のフォト・ジャーナリストであるナタリアはアンゴラで捉えた少女の写真が雑誌「TIME」の表紙になるという輝かしいデビューを飾った。高名なフォト・ジャーナリストである父親もそのことを心から祝福していた。しかし、ナタリアは悩み続けていた。彼女にはその写真を撮った瞬間の記憶がなく、少女の行く末も分からなかったからだ。
世界的なチェリストであるキャサリンは長いツアーが終わっても愛する夫と子供に会わずひとりで暮らしていた。そこには自分の母親を死に追いやった父親へのある気持ちがあった。その父親がもうすぐ出所するのだ。キャサリンは父親に復讐を果たそうとしていた。世代も事情も違う彼女たちはある決心をし、自分の求める道を歩み出そうとしている。 |