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『初恋のアルバム〜人魚姫のいた島〜』

配給:タキコーポレーション
オフィシャルサイト:
http://www.taki-c.co.jp/hatsukoi/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
チョ・ドヨン
パク・ヘイル
コ・ドゥシム
キム・ボングン
監督、脚本:パク・フンシク
製作:ジン・ヒムン
脚本:ソン・ヒェジン
原案:クォン・ヒェウォン
撮影:チェ・ヨンテク
編集:キム・ヤンイル
美術:チョ・グンヒョン
音楽:チョ・ソンウ

*ゆうばり国際
  ファンタスティック映画祭2005
  ヤング・ファンタスティック・
  コンペテション部門
  グランプリ受賞
*2004年大韓民国映画大賞
  女優主演賞、女優助演賞 受賞
*2004年ポルトガル・
  オポルト国際映画祭
  作品賞 受賞

2004/韓国/アメリカン・ビスタ/
ドルビーSR、SRD/1時間51分


イントロダクション
「韓国国内はもちろん海外でも高い評価を獲得した、娘が目撃する今では険悪さしかない父と母の淡い出逢い、初恋の物語」
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  “韓流”のブームに乗り、様々な作品が公開されているが、その大半がロマンチック・コメディという枠に括られる韓国映画。作品自体は面白が、食傷気味になっている方も多いのではないだろうか。そんな方たちに向けてというわけではないが、純な美しいラブ・ストーリーの作品が、ちょっとひっそり目に公開される。それが今回紹介する『初恋のアルバム〜人魚姫のいた島〜』である。
  この作品『初恋のアルバム〜人魚姫のいた島〜』は韓国国内では大ヒットを記録すると共に、韓国の2大映画賞のひとつである青龍賞に作品賞をはじめ5部門ノミネート、大韓民国映画賞で主演女優賞などを受賞するなど圧倒的な評価を獲得している。また、この評価は韓国国内に留まらず、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2005のヤング・ファンタスティック・コンペティション部門でのグランプリ、ポルトガルのオポルト国際映画祭の作品賞の受賞なども果たしている。
  物語の主人公は、人がよく、借金の保証人になったおかげで家族まで巻き添えにしてしまった父、父の人のよさに愛想が尽き果てている母という不仲な両親の下で育ったひとり娘である。そんな状況で育ったから、彼女は彼氏からのプロポーズにも素直に応えることが出来ない心の傷を抱えている。ある日、彼女の前から父親が失踪してしまう。父親の身を案じる娘に対し、そっけない態度の母親。娘は父が向かったであろう父と母の故郷の島へと向かう。そこで彼女はタイムスリップし、父と母の淡い初恋の場面を目撃することになるというこの作品、多くの観客に涙を誘ったチャン・イーモウ監督の『初恋のきた道』の韓国版ともいうべき内容に仕上がった。じんわりとくる恋愛ものが好きな方にとっては見逃せない作品なのだ。
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  主演は『スキャンダル』のチョン・ドヨン。彼女は娘役と若き日の母親役の二役を演じている。その他、『殺人の追憶』、『菊花の香り〜世界でいちばん愛された人〜』のパク・ヘイルが若き日の父親役、韓国国内ではTVドラマ、映画、舞台にと幅広く活躍する実力派女優のコ・ドゥシムが母親役を熱演している。監督、脚本はこの作品が日本では初めての劇場公開作品となるパク・フンシク。デビュー作である『私にも妻がいたらいいの』(劇場未公開/ビデオ・DVDのみ)で百想芸術大賞新人監督賞を受賞するなど高い評価を獲得した監督の待望の2作目の監督作品である。
  人のよさゆえに家族まで巻き込むトラブルを起こしてしまい、申し訳なさそうに生きる父親、そんな父親に愛想を尽かし、女であることを忘れたかのように働き、生き続けてきた粗野な母親。娘が唯一知っている父親と母親の姿。この姿が初恋の場面に戻ると嘘のように対照的になる。この転換の仕方が野暮にならないのは、現代における父親と母親を演じる役者の演技が素晴らしいからだ。寡黙な父親、生きることに懸命な母親というどこか身に憶えのある決して居心地がよくない両親の姿にはものすごくリアリティーを感じる。パク・フンシク監督はこの作品について「私自身、母の幸せだった姿をあまり見ることがなく、一度幸せな表情を浮かべている時代の母を撮ってみたかった。だからこの作品は、私が母に捧げた映画といっても良いですね。」と語っている。元々存在した原案を周囲の薦めにより脚本化していったフンシク監督は作品の主人公の娘に自分自身を、母親には当然、自分自身の母親を投影して脚本を書き上げていったという。作品のリアリティーはそうした監督自身の経験から生み出されているのだ。そして監督自身の想いはまるで別人のような父親と母親の瑞々しく、美しい若き日の姿へも投影されていく。それは監督による想像の世界かもしれない。でも、このコントラストは時間が経っていくことで様々な状況が生まれ、変化していかざる得ないものを観る側と主人公である娘にも問い掛けてくる。現代へと舞い戻っていた娘と両親との関係がそういった気持ちから徐々に変化していく何気ないシーンも印象深い。
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  若き日の父と母が暮らしていた舞台となる島は韓国の中でも温暖な気候を有する済洲島やその周辺の島々。この島に降り注ぐ光が父親と母親の初恋の淡さのような優しさ、柔らかさを醸し出しているのも印象に残る。この光の優しさが全てのギスギスとした気持ちを洗い流していくような感覚さえ感じてしまうのだ。舞台が別の場所、全く違う場所だったら、こうはいかなかっただろう(別の展開はあるだろうが)。
  “韓流”という波があるからこそ劇場公開される作品ではあるが、東京では単館、レイトショーのみ(地方公開も少ないだろう)というのはちょっともったいないなと感じる小品である。“韓流”ファンでなくとも初恋の瑞々しい物語が好きなら、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「失踪した父を追い求めた娘は、険悪な状態の父と母の淡い出会い“初恋”の現場を目撃する」
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  郵便局に勤めるナヨン。彼女は研修でニュージーランドへと向かう日を間近にしていた。お人よしの父が借金の保証人になったために大学にいく夢をあきらめ、この郵便局で働いている彼女。同じ職場にはその寡黙な父がいた。母は父と対照的に粗野で横柄な態度で、垢すりの職場で客とトラブルを起こすこともしばしばだった。父のお人よしのおかげでこんな人生になったと感じていた母と父の関係は当然、全くうまくいってなかった。ある日、「疲れた」と一言を残し、父は失踪する。ニュージーランドをあきらめ、父が向かったであろう故郷の島へと向かった娘が目覚めるとそこには若い日の母の家だった。そして、そこでは健気な母が郵便配達員の若き父に想いを寄せ続けていた。
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