『ゲロッパ!』
Get Uo!
2003年/日本/112分/カラー/ドルビーEX
配給:
シネカノン
オフィシャルサイト:
http://getup.so-net.ne.jp/
西田敏行
常盤貴子
山本太郎
岸部一徳
桐谷健太
吉田康平
長塚圭史
太田琴音
Willie Raynor
監督・脚本:井筒和幸
プロデューサー:石原仁美
エグゼクティブ・プロデューサー:
李鳳宇
脚本:羽原大介
撮影:山本英夫
証明:渡邊孝一
録音:白鳥貢
編集:冨田伸子
美術:須坂文昭/大坂和美
ミュージック・スーパーヴァイザー:
高宮永徹
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「井筒和幸監督の最高にファンキーでソウルフルなエンターティンメント作品」
こう言うのも失礼かもしれないが、最近では自腹を切って映画を批評するTVコーナーや各種TV番組のコメンテーター、CM出演など映画監督以外の顔で有名となっている井筒和幸監督。そんな監督の本業での待望の新作が、この作品『ゲロッパ!』である。タイトルは、誰もが知っているであろうゴッド・ファーザー・オブ・ソウル、 ミスター・ダイナマイト ジェームス・ブラウンの「セックス・マシーン」の中で何度となく繰り返されるファンキーなフレーズから取られている。監督自身は、この「ゲロッパ!」というフレーズに「起きろ!」、「奮いたて!」と観る者すべてを必ず励ますようなものという意味で、エンターティンメントのエッセンスがあると語っている。もちろん、この作品『ゲロッパ!』も監督の言葉の意味するエンターティンメントのパワーに満ちた痛快な作品となっている。
主演は、監督自身がこの人しかいないとラブ・コールを送った西田敏行。共演に常盤貴子、山本太郎、岸部一徳。その他、この人がという役者たちがちょい役で出演しているのも楽しみの一つとなっている。そして、何にもまして、この作品に欠かせない大きな要素のひとつが音楽、ソウル・ミュージックとダンス。岸部一徳の着こなすコンポラのスーツのかっこよさ、あの世代なら分かるステップ、そしてソウル・ミュージックそのものを行く浪速の人情。ソウルとは人情なんだとこの映画は証明しているようなものだ。
破天荒なストーリーながらも、涙、笑いが完全に同居した最高のエンターティンメント作品『ゲロッパ!』。ぜひ、劇場に足を運んでください。
「収監を前にした組長 羽原の願いとは」
収監を数日後に控えた羽原組の組長 羽原大介。弟分の金山組の組長 金山とはソウル・ミュージックの同志でもあり、無類のジェームス・ブラウン好き。実はジェームス・ブラウンの日本公演の直前に羽原は収監されることが決まっており、紙切れとなってしまう名古屋公演のチケットを前にふたりは残念な想いを抱いていた。そんな羽原は周囲の誰にも打ち明けていない想いも抱いていた。それは25年前に別れたきりになっている娘に再会したいということであった。
そういう想いと共に自分の身辺を整理したいと思っていた羽原は、この収監を機会に組の解散を宣言する。若い衆たちは慌てふためくが、羽原の気持ちは変わらない。羽原はひとり、娘を探し始める。そんな状況を見ていた金山は、組を維持したいなら組長の願いを叶えてやれとひとつのとんでもない命令を下す。それは来日したジェームス・ブラウンを誘拐するということだった。ジェームス・ブラウンの顔写真を持った若い衆は宿泊先のホテルへと向かうが...。
(C)2003“Get up!”Soul Bros.
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