ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『復讐者に憐れみを』

配給:シネカノン
オフィシャルサイト:

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ソン・ガンホ
シン・ハギュン
ペ・ドゥナ
監督、脚本:パク・チャヌク
製作:イ・ジェスン
脚本:パク・リダメ
撮影:キム・ビョンイル
編集:キム・サンボム
アート・ディレクター:チェ・ジョンファ
音楽:ペ・ユンジン
2002/韓国/カラー/2時間1分

イントロダクション
「世界が注目するパク・チャヌク監督が『オールド・ボーイ』と『JSA』の間に撮った不毛なリアリズムを描いた作品」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
  韓国映画、韓国ドラマをはじめとする所謂“韓流”の勢いはとどまるところ知らない。そういった勢いは日本だけのものではなく、ベルリン国際映画祭、ヴェネチア国際映画祭で立て続けにグランプリの受賞を果たした韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督、カンヌ国際映画祭でタランティーノ監督に絶賛され、グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』のパク・チャヌク監督など確実に世界的な評価を獲得している。今回紹介する『復讐者に憐れみを』は『オールド・ボーイ』で衝撃を与えたパク・チャヌク監督の作品である。
 朝鮮半島を南北に分断する38度線で起こった射殺事件をテーマに描いたドラマ『JSA』で韓国映画の興行収入記録を塗り替え、絶対的な評価を獲得したパク・チャヌク監督。そんな彼の世界的な評価を決定付けたのが『オールド・ボーイ』だった。この作品『復讐者に憐れみを』は『JSA』と『オールド・ボーイ』との間に撮られながらも、今まで日本では劇場未公開、未ソフト化だった作品である。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 『JSA』で圧倒的な成功を手に入れたパク・チャヌク監督は、自分が撮りたい作品を撮ることが出来るという状況を手にすることが出来た(映画にしても何にしても成功するということは大きな結果を生み出すのだ)。そこで取り掛かったのが、『JSA』を製作する以前からずっと取り組んできたこの作品『復讐者に憐れみを』であった。完成した作品は評論家筋には高い評価を受けたが、興行的には今ひとつの結果となり、そうした部分も日本では劇場未公開だった理由なのだろう。でも、“韓流”の勢いと『オールド・ボーイ』のヒットにより、埋もれっぱなしにしとくにはもったいないこの作品が公開されることになったのだ。
 主人公は耳も口も不自由な青年。彼には肝臓の移植を待ち続ける姉と暮らしている。姉の病気を治したいという一身で自分の肝臓の提供も申し出る青年だが、検査の結果は不適合だった。不景気のあおりを食い、会社も解雇された彼に残されたのは僅かな退職金のみ。その退職金も臓器移植の詐欺に引っかかり、失ってしまう。そんな時に姉への臓器提供者が現れる。そのためには手術費が必要だったが、彼にはそんなお金はなかった。そこで彼はある手段を取らざる得なくなるという物語のこの作品は、“真の意味での韓国初のハードボイルド映画”というコピーがつけられている。そういった部分も含め、パク・チャヌク監督は「チャンドラー、ハメット、ヘミングウェイのハードボイルド小説には、明らかに何らかのリアリズムが存在する。私は映画のリアリズムが映像を強調したいがために、弱くなることがかなり不満だった。気取ったり、シャレた仕上げにするのは私の好みではなかった。人が私と同じ意見であろうがなかろうが、私は『復讐者に憐れみを』にはちょっとしたリアリズムが存在すると確信している。それはもちろん、この世界を不毛の砂漠だと考える人間にとってのリアリズムだ。」と語っている。
 出演は『シュリ』、『JSA』、『殺人の追憶』のソン・ガンホ、『JSA』、『ガン&トークス』のシン・ハギュン、『ほえる犬は噛まない』、『子猫をお願い』、『TUBE』のペ・ドゥナなど。
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
 ハードボイルドという定義自体が非常にあいまいなのだが、監督の語る“リアリズム”、“不毛のリアリズム”という部分は確かにハードボイルドの要素であり、よく分かる。映像も完全に乾ききっているし、作品に登場する人物たちは耳も口も不自由な青年、肝臓の病に苦しむ青年の姉、社会現状に対する怒りから街頭でビラを撒き続ける青年の相棒的存在の女性、工場の経営も傾き始め、妻に逃げられた男性など誰も彼もが一般的な社会の淵で足を踏ん張り、留まっているような人間だ。そんな彼らの人生の糸は絡み合い、偶然的かつ必然的に彼らを人生の淵から落としてしまう。青年との会話などにオフビート的な笑いがあるが、それも作品の持つ乾き増長しているようにしか感じられない。正直、観終わった後に残るのは救いようのなさ、やるせなさだけかもしれない。でも、この作品は僕にとって圧倒的に魅力に満ちている。それもこの不毛のリアリズム故なんだろう。そのテーストは50年代、60年代のフランスのフィルムノワール作品、日活時代の鈴木清順の作品に通じる部分も感じる(フリージャズ的な音楽もそんな感じ)。今という時代に生まれた人間を描くノワール映画の傑作。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「姉の病気を治したいと願うリュ。様々な出来事から彼は足を踏み外していき・・・・」
写真をクリックすると拡大写真が表示されます
>>拡大写真  
  耳も口も不自由なリュは大切な姉と安普請のアパートに暮らしている。姉は重い肝臓の病気であり、移植の提供者が現れているのを持っているが、その気配は一向にない。リュも提供者としての検査を受けたが、その結果は不適応だった。姉への提供者を待ちながら、工場で働く毎日のリュだったが、不況のあおりを受け、工場を解雇されてしまう。手にしたのは僅かな退職金だけだった。ある日、リュはトイレで臓器提供のビラを目にする。そこに連絡を取ったリュは彼の肝臓と退職金で姉に肝臓を提供すると約束されるが、それは詐欺でお金と肝臓を失ってしまう。それからすぐ、姉への臓器提供者が現れる。しかし、リュの手元には手術費用がなかった。リュは知人で活動家のヨンミに相談をする。ヨンミが提案したことは誘拐、そのターゲットはリュを解雇した工場の経営者の娘だった。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先