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『END OF THE CENTURY』

配給:ミラクルヴォイス
オフィシャルサイト:
http://www.miraclevoice.co.jp/ramones/


キャスト スタッフ データ
ジョニー・ラモーン(RAMONES)
ディー・ディー・ラモーン( RAMONES)
トミー・ラモーン(RAMONES)
ジョーイ・ラモーン(RAMONES)
マーキー・ラモーン(RAMONES)
リッチー・ラモーン(RAMONES)
C・J・ラモーン(RAMONES)
ジョー・ストラマー(ex The CLASH)
サーストン・ムーア(SONIC YOUTH)
ジョン・フルシアンテ(RED HOT CHILLI PEPPERS)
キャプテン・センシブル(THE DAMNED)
ラーズ・フレデリスキン(RANCID)
ロブ・ゾンビ
監督、製作、撮影、編集:
 ジム・フィールズ
監督、製作、撮影:
  マイケル・グラマグリア    
撮影、編集:ジョン・グラマグリア
撮影:デヴィッド・ボウルズ
   ピーター・ホーキンズ
2004/アメリカ/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/1時間48分

イントロダクション
「ニューヨーク・パンクの代表的バンド ラモーンズ。彼らの表と裏の歴史をメンバーの証言、貴重な映像で描いた傑作ドキュメンタリー作品」
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 ぼくの大好きなバンド キンクス、このバンドがライブで必ず口にする決め台詞に“Rock bands will come,rock bands will go,but rock'n roll gonna go on forever!”というものがある。字面通りに受け取ることはもちろん、もう少し意味合いを広げて、ツアーに明け暮れるロック・バンドが訪れた街に残していった衝撃が新たなロック・バンドを生み出していくという風に受け取ることも出来るだろう。今から半世紀以上も前に産声をあげたロックという音楽はそういう形で連綿と受け継がれていき、新たなロックというものを生み出している。今回紹介する作品『END OF THE CENTURY』は正にそういった部分を描いた、ニューヨーク・パンクの代表的バンドであるラモーンズのドキュメンタリー作品である。
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 ラモーンズといっても、知らない方も結構いるのではないだろうか。NYパンクを代表するバンドであるラモーンズ(RAMONES)は1974年 ニューヨーク郊外(クイーンズ)のフォレスト・ヒルズという中産階級が多く暮らす街の高校に通っていた同世代のジョーイ・ラモーン(ボーカル)、ジョニー・ラモーン(ギター)、ディー・ディー・ラモーン(ベース)、マーキー・ラモーン(ドラム)により結成された。ラモーンという姓がついているが、兄弟でも血縁関係があるわけでもなく、ステージ・ネーム。この後に入れ替わりする数人のメンバーもこのラモーン姓を名乗ることになる。同年に今やニューヨークの老舗ライブハウスとなっているCBGBで初ライブを敢行。70年代のロックシーンを覆っていた重厚長大なハード・ロックやプログレッシブ・ロックに飽き飽きしていた彼らが目指したシンプルでスピーディーなロックン・ロールは、革ジャンにジーンズというルックスとともに熱狂的に観客に迎え入れられ、テレビジョン、パティー・スミス、トーキング・ヘッズ、ハートブレイカーズ、ヴォイドズなどとともに当時のNYパンク・シーンの看板バンドとなる。ちなみにパンクというとセックス・ピストルズやクラッシュなどロンドンの印象が強いかもしれないが、このNYパンクの衝撃がロンドンへと伝わり、ロンドンのパンク・ムーブメントが起こっている(この辺りは映画でも描かれている)。また、この当時のNYに暮らしていたミュージシャンが東京に戻り、バンドを結成することがひとつの発端となり出来上がったムーブメントが所謂“東京ロッカーズ”と呼ばれるものである。NYを中心に大きな評判を呼んでいたラモーンズは1976年に「Ramones」(邦題:「ラモーンズの激情」)でデビュー。今でこそ、ロック史に輝く名盤として語られるこのアルバムだが、発売当時は絶賛の声もあれば否定的な声もあり、セールス的にも成功を収めることはなかった。その後、プロデューサーを変更するなどしながらアルバムを立て続けに発表し、ロジャー・コーマン製作総指揮による映画『ロックン・ロール・ハイスクール』に出演するが、ライブでの熱狂とイコールになるような商業的な成功を手に入れることはなかった。それでも世界中に多くの熱狂的ファン(ラモーンズ・マニア)を抱え、新たな世代のバンドに大きな影響を与えてきた彼らは商業的な成功以上の限りない尊敬の念を獲得する。そんな最中の1996年に活動を停止。2002年にはその功績を認められ、ロックン・ロールの殿堂入りも果たしている。ジョーイ、ジョニー、ディー・ディーはすでに亡くなっているが、バンドの音は今も多くのファンと影響を生み続けている。
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 この作品『END OF THE CENTURY』はラモーンズのメンバーと幼馴染であったジム・フィールズ監督とレコード・デビュー以後の彼らの知人であるジム・フィールズ監督によるラモーンズというバンドの渾身のヒストリー・ドキュメントである。しかもこの作品はあれ程熱狂的なファンを抱えたバンドの表面とは違う裏面、苦難の歴史をメンバーたちの貴重なインタビュー映像や関係者の証言、当時の貴重な映像とともに綴っていく作品である。商業的な成功を収められず、メンバー自身が抱えるトラブルとメンバー間の不仲、結成から数年後に直面していたバンド崩壊という現実、こういった問題がメンバーの声により赤裸々に語られていく。バンドのこうした内実を第三者が書いたバイオグラフィーは多々あるが、メンバーの声でこうした部分が語られた作品は稀ではないだろうか(ビートルズの『レット・イット・ビー』にはそういった部分が見えたが)。そういったバンドの内実とは裏腹に「1、2、3、4!」の掛け声で始まるポップで速いロックン・ロールの魅了は衰えることがなく、こちらの耳を虜にしていく。
 公開は終了したが、枯れたジョー・ストラマーを描いたドキュメント『レット・イット・ロック!』のDVDと合わせて観てもらえれば、バンドを維持していくこと、ロックしていくことの困難さ、生まれ出てくる音楽の素晴らしさというものが身に沁みてくると思う。個人的には何年も前に全て売り払ってしまったラモーンズのアナログ盤と鮎川誠を思い出した作品だった。ラモーンズは小さい音で聞いてもかっこいいと言った鮎川誠、その発言は本当によく分かる。ロックが好きなら必見の作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。
  

ストーリー
「メンバー自身の証言、貴重な映像などで綴る唯一無二のパンクバンド ラモーンズのヒストリー」
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  NYパンクシーンを代表するバンド ラモーンズ。1974年に結成され、1996年に活動を停止した彼らは、2002年にはロックン・ロールの殿堂入りも果たしている。オリジナルメンバー4人のうち3人が亡くなった今では再結成は不可能だが、彼らの音楽は今でも多くのファンと影響を生み出している。この作品はメンバーのインタビュー、関係者の証言、貴重なライブ映像などを元に、決して順風漫歩ではなかったラモーンズというバンドの歴史を描いていく。
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