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『エメラルド・カウボーイ』
配給:アップリンク、アンデス・アート・フィルムズ
オフィシャルサイト:


キャスト スタッフ データ
早田英志
ルイス・ベラスコ
パトリシア・ハヤタ
リカルド・ウイルキー
カロリーナ・リサラソ
ホワン・パブロ・シューキュ
製作総指揮、監督、脚本:
  早田英志
制作、監督、編集:
  アンドリュー・モリーナ
撮影監督:バイロン・ワーナー
美術、音楽監督、制作:
  パトリシア・ハヤタ
音楽:ジョー・クレイマー
2002/コロンビア/35o/カラー/1:1.85/ドルビーSR/2時間3分

イントロダクション
「コロンビアではエメラルド王とまで呼ばれる日本人、早田英志の波乱の半生を自らの製作総指揮、監督、脚本、出演により映画化した話題騒然の怪作!」
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 今では日本を出て、海外の第一線で活躍するということは特に珍しいことではなくなっている。イチロー、松井、中田などのスポーツ選手は日本人はもちろん、彼らが活躍する国の人も熱狂させ、日本以上に高い評価を獲得している研究者、アーティストなども数多く存在している。島国根性などと揶揄されたものがなくなったのかどうかは分からないが、日本という国の外を目指すという風潮は当たり前のものになっている。ただ、今の海外で活躍する人物は突出した才能、学位の取得などレールに乗った上での成功という人物が多いようにも感じる(それはものすごい努力を要することだとは分かっているが)。例えば、アメリカで最も有名な日本人とされるロッキー青木みたいに裸一貫、皿洗いで稼いだお金で鉄板焼き屋をオープンし、世界中にチェーン店を持つ億万長者に成り上がるなどというとんでもない夢をつかんだ人物の話は少なくなってきているような気がするのだ。でも、そういう人は今でもいるはずだし、そうやって成功をつかんだ人の話は妙に魅力的だ。今回紹介する作品『エメラルド・カウボーイ』もそんな日本人の物語である。
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この作品『エメラルド・カウボーイ』の主人公である日本人の名は早田英志という。僕自身は知らなかったが、この早田英志はコロンビアで“エメラルド王”と呼ばれている人物である。現在もコロンビアでナンバー・ワンのエメラルドの鉱山、輸出会社である「コロンビア・エメラルド・センター」の社長として、現場の第一線で活躍している早田だが、ここまでの道のりは当然のことながら決して平坦なものではなかった。1940年に日本で生まれた早田は大学を卒業後に航空会社にエンジニアとして勤務する。その後、中南米に興味を持ち、現地で不動産業などのビジネスを手掛け、エメラルドの取引に入り込んでいく。作品が描くのは、エメラルドの取引に手を出し始めた若かりし日の早田から現在の早田まで、一介のエメラルド商人がナンバー・ワンに上り詰めるまでの姿である。
 数ある宝石の中でも希少性の高い宝石であるエメラルド、その中でも特にコロンビア産のエメラルドは質が高く、価値があるものとされているという。コロンビアではこのエメラルドに関わりながら、鉱山のエリアで生活している人々を“エスメラルデーロ”と呼ぶ。そして、多くの“エスメラルデーロ”がこの宝石を巡る争いで命をなくし続けている。早田のエメラルド人生もこの“エスメラルデーロ”からスタートしている。そこから、現在の地位を築いた早田そのものは“コロンビアン・ドリーム”ともいうべき存在でもあるのだ。
 そんなすごい日本人がいたということも驚くべきことだが、この作品でもうひとつ驚くべきことは、主人公である早田自身が資金を提出し、脚本を書き、監督し、主演しているということである。早田自身の手による自叙伝を脚色、映画化したこの作品だが、当初は早田が監督及び主演する予定はなく、ハリウッドで経験のある監督と日系人俳優の起用が決定していた。しかし、監督はコロンビア奥地での撮影は危険と判断し、辞退。俳優は役作りに入るものの、危険を察知したのか1週間で逃げ出してしまう。その結果、早田が現在の自分の姿を演じるドキュメンタリータッチに近い手法に、過去のエピソードを盛り込んでいくというスタイルの作品が出来上がることとなった。
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 作品は現在の早田がエメラルドの取引に向かうシーンから始まる。拳銃をチェックし、腰に挿し込む姿、多くのボディーガードに囲まれながら車に乗降するシーンには異常な緊迫感がみなぎっている。ここで頭に浮かぶのは、映画『マイ・ボディガード』の「中南米では6時間に1件の割合で誘拐事件が起こり、その被害者の70%は帰ってこない」という解説である。『マイ・ボディガード』はメキシコ・シティが舞台であったが、この作品『エメラルド・カウボーイ』の舞台であるコロンビアは麻薬などを牛耳る反政府ゲリラと政府(+アメリカ)との戦いにより混迷を深め、多くのコロンビア人が今でも他国に流出している中南米で最も不安定な国である。こうしたシーンはどこもかしこもがゲットーのようなコロンビアの過酷さを映し出している。しかし、これが早田の若かりし日の回想シーン“エスメラルデーロ”の日々へ入ると驚くべきことが起こる。早田が完全なる現地人になっているのだ。役者の問題からの苦肉の策なのだろうが、これには最初戸惑う。だが、マカロニ・ウエスタンのような、渡り鳥シリーズのようなアクション、友情満載の実話であるこの回想シーンが最高の面白さに満ちているのだ。これが再び、現在の早田主演のシーンに戻るとそれは経営者、社長としての顔に戻ってしまうと正直、この回想シーンほどの面白さ、破天荒さはなくなる。それでもこういった映画が公開されるのはコロンビアの現状を知る上でも役に立つし、人物の生き様を知る上でも面白い。ただ、これは早田がお金を出した作品なのだから、早田のあくどさ(はあるはずなのだが)などは当然描かれていない。家族を蔑ろにするのも家族、社員の生活、自分の仕事のためである。でも、それでも面白いと思わせ、人に「こんな作品があるんだよ」と語りたくなるちょっと泥沼のような魅力をこの作品は持っている。久々に現れた怪作といってもいいでしょう。この面白さ、ぜひ、劇場でお確かめください。   

ストーリー
「コロンビアで1番のエメラルド取引会社を経営する早田英志の波乱の半生」
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 コロンビアでナンバー・ワンのエメラルドの鉱山、輸出会社である「コロンビア・エメラルド・センター」の社長である早田英志。早田はこの日もエメラルドの入札のために腰に拳銃を挿し、多くのボディガードを引きつれ、交渉先へと向かっていた。交渉先で商談を進める早田の脳裏に浮かぶのは“エスメラルデーロ”としてエメラルドの取引にかかわり始めた若かりし日の出来事だった。早田はエメラルドに関する取引を多く出会いから学び、現在の地位を作り上げたのだった。
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