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『永遠のハバナ』
SUITE HABANA
配給:Action Inc.
オフィシャルサイト:
http://www.action-inc.co.jp/suitehabana/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
フランシスキート
フランシスコ
ノルマ
イヴァン
ラケル
エリベルト
イネス
ナティビダ
ホアン・カルロス
ホルヘ・ルイス
カリダ
フリオ
エルネスト
アマンダ
監督:フェルナンド・ペレス
プロデューサー:
 ホセ・マリア・モラーレス
 カミロ・ビベス
撮影監督:ラウル・ペレス・ウレタ
編集:フリア・イップ
音楽:
 エデシオ・アレハンドロ
 エルネスト・シスネロス

※2003年サン・セバスチャン映画祭 SIGNIS賞 受賞
※2003年新ラテンアメリカ映画祭 最優秀作品賞、最優秀監督賞ほか受賞
※2004年カルタヘナ国際映画祭 最優秀監督賞 受賞

2003/キューバ、スペイン/35ミリ/カラー/1時間24分


イントロダクション
「キューバの都市ハバナに暮らす12人の市井の人々の生活を捉えた詩情豊かなドキュメンタリー作品」
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  キューバという国はどうしても政治的な意味合い込みで語られることが多い。それは21世紀になってほとんど消滅しかかっている共産主義国だからだ。でも、そんな政治的な状況とは関係なく人々の暮らしは存在している。日本でも大ヒットしたヴィム・ヴェンダース監督の『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』はキューバで生まれた音楽であるソンの伝説的なミュージシャンが再び演奏を始める現場を捉えていった音楽ドキュメンタリーだったが、これが受けた理由としては音楽以上に彼らの生き方が受け入れられたという部分が大きいだろう(それはあくせくしっぱなしのこんな生活でいいのかなという現状への裏返しでもあるのだが)。今回紹介する作品『永遠のハバナ』はハバナという街に暮らす市井の人々の1日を捉えたドキュメンタリー作品である。
 この作品『永遠のハバナ』はハバナに暮らすダウン症の10歳の少年から仕事をリタイアし、街中でピーナッツを売る79歳の老婦人まで市井の人々12人の1日を綴っていくドキュメンタリーである。荒れる海、その中で光り輝く灯台、この灯台が光を消し、人々の1日が始まることで物語りはスタートし、夜になりまた灯台に光がともり、朝を迎えることで物語は終る。作品にセリフは一切無く、街頭の音や音楽をバックに様々な人々の日常を追っていくだけだ。それでもこの作品が圧倒的な魅力に満ちているのは映像の美しさなど詩情豊かな表現、ハバナという街で暮らす人々の息吹を伝えているからである。
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 こういった今までにあまりお目にかかったことのないタイプの作品を監督したのは、ハバナ在住の映画監督フェルナンド・ペレス。日本で公開もされた『ハロー、ヘミングウェイ』などの作品で知られるキューバを代表する映画監督である。この作品『永遠のハバナ』製作のきっかけは、各国の映画監督が自分の街を撮るというドキュメンタリー作品『Ciudades Invisibles(見えざる街)』として依頼された企画だった。ペレス監督は撮ろうとしていた自分の企画が資金不足で頓挫していたことなどもあり、熟考した上で1ヶ月間の準備期間を設けてくれることを条件に企画を受け入れている。その準備期間中にペレス監督が自分の街であり人生そのものでもあるハバナを撮影するに当たり、街を歩きながら考え、出した企画は“ハバナの1日、朝6時から次の日の朝6時までの人々の日常生活を撮ること、セリフやインタビューは使わず、音と映像でつくること。脚本はなし”というものであった。しかし、この企画が受け入れられ、撮影準備が整った時に依頼されていたオリジナルの企画自体が資金不足から頓挫してしまうが、プロデューサーはこの作品を捨てることはなかった。こうした紆余曲折を経ながら完成したのがこの作品『永遠のハバナ』なのである。詩情豊かな味わいを持ちながらも、大いなる実験でもあったこの作品は、ハバナでは30万人の動員を記録するヒット作となり、2003年新ラテンアメリカ映画祭最優秀作品賞をはじめ、スペインの2003年サン・セバスチャン映画祭SIGNIS賞など数々の映画祭で受賞、絶賛されている。
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 この作品の素晴らしさはそこにある様々な人生だろう。特に印象的なのは昼間は一生懸命働きながらも夜になれば別の楽しみに満ちた世界があるということだ。例えば、医者はピエロになり、鉄道修理工はスーツに着替え、教会でサックスを演奏する。病院の職員は女装をし、靴の修理屋は街1番のダンサーとなる。それを僕たちの世界では裏の顔と呼ぶかもしれないが、昼間の身を粉にして働く日常があるからこそ、こうした姿が生まれるのだし、それが絵になるのだ。ここにはささやかかもしれないが人生の楽しみが満ちている。かと思えば、全てが安心なはずの共産主義体制の国で老後の生活を支えるために街中でピーナッツを売らなければならない老婦人の姿がある。これはキュバーの政治体制へのやんわりとした批判とも受け取れる。そしてガタがきている家、道路という街並み、シャワーすら満足に浴びられない水事情の悪さも映し出されている。これは今も続く経済制裁の傷跡なのかもしれない。ハバナではこうした部分も含めて、ここには私たちの生活があるという共感を受け、予想以上のヒットを記録したのだ。その共感は最後に流れるテロップに象徴されるかもしれない。そこには登場人物のその後と夢が映し出されていく。その夢はハバナのそれぞれの観客にとって重なる夢でもある。そして、その夢に僕は忘れてしまっている何かを感じた気がした。この作品の原題は『SUITE HABANA』、ハバナ組曲という。正にそこにあるにはいくつのもの人生が重なったハバナの組曲だ。ぜひ、この素晴らしいドキュメンタリー作品を劇場で味わってください。

ストーリー
「ハバナに暮らす人々の生活と夢」
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  ハバナの港の灯台、夜を照らすその灯台の光が消えるとハバナの人々の生活が始まる。ダウン症の少年、ダンサーを目指す青年、そしてそれぞれの職場で働く人々などそこには様々な暮らしが息づいている。一日が暮れていき、仕事が終わると彼らには別の一面が現れる。ある者はピエロになり、ある者は教会でサックスを吹く。そして、ある者はダンスホールのヒーローとなる。そんな夜も終わり、ハバナではまた新しい1日が始まろうとしている。
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