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『クライシス・オブ・アメリカ』
THE MANCHURIAN CANDIDATE
配給:UIP
オフィシャルサイト:http://www.coa-movie.jp/

この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
デンゼル・ワシントン
メリル・ストリープ
リーヴ・シュレイバー
ジョン・ヴォイト
バリー・エリス
ジェフリー・ライト
ミゲル・フェラー
テッド・レヴィン
ブルーノ・ガンツ
サイモン・マクバーニー
ロビン・ヒッチコック
ヴェラ・ファーミガ
監督、製作:ジョナサン・デミ
製作:スコット・ルーディン
    イリナ・ハーツバーグ
原作:リチャード・コンドン
脚本:ダニエル・パイン
    ディーン・ジョーガリス
オリジナル脚本:
  ジョージ・アクセルロッド
撮影監督:タク・フジモト
編集:キャロル・リトルトン
   クレイグ・マッケイ
衣装:アルバート・ウォルスキー
音楽;レイチェル・ポートマン

2004/アメリカ/ビスタ・ビジョン/DTS,SRD,SR/2時間10分


イントロダクション
「デンゼル・ワシントンを主演にサスペンス映画の傑作『影なき狙撃者』をジョナサン・デミ監督が現在の政治状況を匂わせリメイク」
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  今、最もその出演作が注目される俳優のひとり デンゼル・ワシントン。『トレーニング・ディ』で黒人男優としてはじめてのアカデミー賞主演男優賞を受賞、その後、初監督作である良作『きみの帰る場所/アントワン・フィッシャー』を完成させ、昨年末も『マイ・ボディガード』が公開され話題となったばかりだ。そのデンゼル・ワシントンが主演した最新作が、今回紹介する作品『クライシス・オブ・アメリカ』である。
 『クライシス・オブ・アメリカ』とは現在のアメリカの状況を暗示したタイトルだなと感じる向きもあるかもしれないが、実はこのタイトルは日本のオリジナル。原題は『THE MANCHURIAN CANDIDATE』、1962年にジョン・フランケンハイマー監督により映画化されたサスペンス映画の傑作『影なき狙撃者』のリメイクである。オリジナル版は、朝鮮戦争で敵対する軍に洗脳をされてしまったアメリカ兵が暗殺マシーンになるという現実的にありうる設定(事実、洗脳は行われていたという)を描いていた。主演したフランク・シナトラはこの作品のリメイクについて「今の観客にも大きくアピールするだろう」と語っていたという。シナトラはすでに故人だが、この作品は確かに多くの観客にアピールするであろうテーマを持ってリメイクされることになった。
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 監督は『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ。デミ監督は「大統領選が注目を集める中、今ほど、政治的なプロセスや、それを蝕もうとする暗いテーマを持ち出すのに絶好の機会はないと思った」と語っている。オリジナルには冷戦構造という物語の背景となるうってつけの舞台があったが、このリメイク版の背景となるのはアメリカ国内における政治と経済(企業)の絡み合いである。デミ監督が語る“注目を浴びる大統領選”とはブッシュJrの2期目を巡る昨年の大統領選であり、そこではイラク問題の他に兵器産業をはじめとする企業と政治の世界との結びつきが確実なものから陰謀論めいたものまで様々な形で問題提起されていた。今回のリメイク版が物語の背景とするのは正にこの部分である(だから『クライシス・オブ・アメリカ』なのだ)。
 物語の舞台となるのはアメリカの大統領選である。ここに副大統領候補として指名争いをしている若き政治家がいる。名家の出身で亡き父親、その跡を継いだ母親も上院議員を務める彼は湾岸戦争での殊勲を土産に政界入りしてきた。そんな文句なしの経歴を持つ彼が若き副大統領候補となろうとしているのだ。しかし、そんな彼に疑問を持つ男がいた。それは湾岸戦争の彼の英雄的行為により助けられた元上官であった。元上官にはその際の記憶がまるで幻覚のように曖昧だったというこの物語はその後、二転三転しながら結末へと向かっていく。
 出演はデンゼル・ワシントンの他に、メリル・ストリープ、リーヴ・シュレイバー、ジョン・ヴォイト、キンバリー・エリス、ジェフリー・ライト、ブルーノ・ガンツなど。メリル・ストリープはこの作品でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされた(惜しくも受賞ならず)。また作品にフューチャーされた音楽はフージーズのワイクリフ・ジョン、ファウンテインズ・オブ・ウェイン、ア・トライブ・コールド・クエスト、デッド・ケネディーズなど強力な楽曲が揃っている。
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 オリジナルは未見のため比較することは出来ないが、時代設定や状況を考えてみてもこの『クライシス・オブ・アメリカ』に対してデミ監督が全く違うアプローチを取ったのは想像に難くない。そして、誰もが様々な部分で現在のアメリカとの類似点を考えてしまうはずだ。映画の撮影が開始されたのはもちろん大統領選挙前なのだが、そこには「あ、これは!」という符号が散らばっている。これには偶然もあるが、かなり意図的な部分もあるだろう。映画の中には様々な俗に“陰謀論”という形で語られる事件をモチーフにしたんだなと感じさせる場面も出てくる。個人的な考えを言えば、この作品には巷にはびこる陰謀論といわれるものに対するジョナサン・デミなりの想いがこめられているのではないだろうか。今までに起こってきた様々な出来事、分からない裏、そして今現在起こっているかもしれない出来事、分からない裏。そこだけを書いても仕方がない。だから、『影なき狙撃者』のリメイクとして、そこの部分を匂わせる。エンタティンメントという殻に包み、現実世界とリンクさせるということだ。正直、エンタティンメントな部分では現実味に欠ける部分、古いかなという部分もあるが、それでも二転三転していく物語はサスペンスとして十二分に楽しめるし、現実との重なりはその部分を一層強くするはずだ。とある映画祭でアメリカの行き先を批判したと伝えられるデミ監督だが、そういった部分ではハイチ問題に長年関心を抱き、ドキュメンタリー作品も撮っているデミ監督の想いが込められたサスペンス作品なのだろう。ぜひ、劇場でその部分を味わい、楽しんでください。   

ストーリー
「若き副大統領候補は本当に英雄なのか。すべての疑問はここから始まった」
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  1991年湾岸戦争下のクウェート。ベン・マルコ率いる小隊は偵察任務に向かう途中で、敵の激しい待ち伏せ攻撃に遭遇する。逃げ場すら失った小隊の危機を救ったのは軍曹のレイモンド・ショーだった。彼はその功績から名誉勲章を受章し、下院議員として政界入りする。名家の出身で亡き父の後を継ぎ、上院議員となった母親の後押しを受けたショーは次期副大統領の有力候補にまでのし上がる。
 マルコは前線を退き、軍の広報として活動していた。この日、学校での講演を行っていたマルコの所にかっての小隊の仲間がやって来た。完全に憔悴しきっていた仲間はあの湾岸戦争での出来事について語り始めた。それはショーが本当に英雄なのか分からないという内容のものだった。最初は真っ当に取り合わなかったマルコだが、その事実と符合するような記憶が甦り始める。
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