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『珈琲時光』
配給:松竹
オフィシャルサイト:http://www.coffeejikou.com/


キャスト スタッフ データ
一青窈
浅野忠信
萩原聖人
余貴美子
小林稔侍
監督、脚本:
 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
プロデューサー:
  宮島秀司
  廖慶松(リャオ・チンソン)
  山本一郎
  小坂史子
脚本:
  朱天文(チュー・ティエンウェン)
撮影:李屏賓(リー・ピンビン)
編集:廖慶松(リャオ・チンソン)
主題歌:一青窈「一思案」
2003/日本/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間43分

イントロダクション
「小津監督の生誕100年を記念して、台湾の巨匠 侯孝賢監督が描く東京に暮らす若者の姿。隙間や瞬間が静かに美しく染み込んでくる作品」
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 海外の映画人や映画ファンが思いだす日本の映画監督といえば、“黒澤、小津、溝口、成瀬”ということになるのだろう。海外の著名な映画監督たちの賞賛から、彼らの作品の魅力に触れていった方も多いはずだ。今回紹介する『珈琲時光』はそんな日本を代表する映画監督のひとりである小津安二郎生誕100年を記念して制作された作品である。
 1903年に東京の深川に生まれ、1963年に60歳で逝去した映画監督 小津安二郎。“お座敷カメラ”と呼ばれる独特のカメラアングル、親子の関係など人生の機微を淡々と深く描いた作品「晩春」、「麦秋」、「東京物語」などで独自のスタイルを築き上げた映画監督である(初期のユーモア溢れた作品にも見逃せないものが多い)。ジム・ジャームッシュ、アキ・カウリスマキなど多くの映画監督に影響を与え、特にヴィム・ヴェンダースは自らが小津の世界を訪ね歩くというドキュメンタリー『東京画』という作品まで撮っている(余談だが、もう10年以上前の東京国際映画祭で『東京物語』がデジタル修復上映されたときに、ヴェンダースをはじめ欧米の映画関係者が泣いていた記憶がある)。昨年(2003)はそんな小津監督の生誕100年に当たり、DVDボックスの発売、作品の回顧上映(海外の映画祭での特集上映も)、記念シンポジウムなどが開催されてきた。その中で最もメインとなるのが、この作品『珈琲時光』の製作であった。
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 この『珈琲時光』を監督したのは、『非情城市』、『戯夢人生』、『ミレニアム・マンボ』など数多くの作品で世界的な評価を勝ち得ている台湾の巨匠 侯孝賢(ホウ・シャオシェン)監督。彼自身も小津監督に大きな影響を受けている映画監督のひとりである。「小津監督の生誕100年に、なぜ日本人の映画監督を使わないのか」という声もあったと思うが(実際に私は耳にしている)、そういったプレッシャーを最も身をもって感じていたのは侯監督自身であったのは間違いないだろう。監督は「今回、この『珈琲時光』を製作することが、私にとってはハンディを背負うものであり、難しいであろうことは最初からわかっていました。しかし、20年近く日本と台湾を行き来し、日本人ではない私の目を通して、今の日本人の日常を切り取ってみたいと思ったのです。スタイリッシュで厳密な小津監督と私の撮影スタイルはまったく違います。ただ、小津監督は、自分の生きる時代の社会を描き、そこにある心情を反映させてきた方です。その場所に生きているものを描いたという点では、この作品も同じであると思います」と語っている。本人はスタイリッシュではないと語っているが、侯監督があの映像でどのような日本、東京とそこに暮らす人物たちを切り取るのかが、この作品の最大の見所であることは間違いない。
 出演は、この作品が映画初出演とは思えない映画にはまった雰囲気のある演技を見せるミュージシャンの一青窈、浅野忠信、萩原聖人、余貴美子、小林稔侍など。
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 神保町界隈、鬼子母神、そこを走る路面電車などの東京の風景。侯監督の切り取った知っているようで知らなかった東京の風景。ここを中心に生活する若い女性のフリーライターの日々、そして彼女の選んだ人生、親との緩やかな断絶、世代間の違いなどを侯監督は本当に美しい映像と淡々とした日常の積み重ねで描いていく。ここで描かれている東京の風景には、今の東京の顔ともいうべき渋谷、新宿といった騒々しい場所は出てこない。登場人物たちの生活もそういったものとは無縁のように思える。そこに大きな違和感を感じる向きもあると思うが、自分の日常というものを考えるとこんなもんだろと納得してしまう。日常の積み重ねである物語にも大きな動きはないが、その積み重なっていく中から見えてくる瞬間や隙間に目を奪われ、自分自身と重ね合わせたりもする。そこが本当に魅力的な作品だ。物語を語るというよりも隙間や瞬間を感じ、重ね合わせていくようなそんな美しい作品です(ちなみに劇場公開されるヴァージョンは私が試写で観たものから更に編集を加えたものらしいです)。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「2003年夏、東京。この街でフリーライターとして暮らす女性 陽子の日々」
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 2003年夏、東京。フリーライターの陽子は台湾旅行から帰ってきたばかりだ。この日、神保町にあるなじみの古書店の若き主人 肇から電話をもらった彼女は、目的の品を受け取りに神保町へと向かった。彼女の目的の品とは、台湾出身で日本でも活躍していた音楽家 洪文也(コウ・ブンヤ)に関するものであった。彼女は洪文也について調べ、書こうとしている。肇や天ぷら屋の友人への台湾土産を片手に神保町へと向かう彼女。なじみの喫茶店で珈琲を飲んだり、古書店で肇が探してくれた持っていなかった洪文也の音源を聞いたりした彼女は、その日、お盆のお墓参りのために実家の高崎へと向かった。そこで彼女は両親に重大な決意を語る。
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