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『父、帰る』

配給:アスミック・エース
オフィシャルサイト:http://www.chichi-kaeru.com/
● 別チラシ


キャスト スタッフ データ
ウラジーミル・ガーリン
イワン・ドブロヌラヴォフ
コンスタンチン・ラヴロネンコ
ナタリヤ・ヴドヴィナ
ガリーナ・ポポーワ
アレクセイ・スクノワロフ/
ーザリ・ドゥボヴィク
エリザヴェータ・アレクサンドロワ
リュボーフィ・カザコワ
アンドレイ・スーミン
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
製作:ドミトリイ・レスネフスキー
脚本:ウラジーミル・モイセエンコ
   アレクサンドル・ノヴォトツキー
撮影:ミハイル・クリチマン
編集:ウラジーミル・モギレフスキー
美術:ジャンナ・パホモワ
衣装:アンナ・バルトゥリ
音楽:アンドレイ・デルガチョフ
※2003年第60回ヴェネチア国際映画祭 グランプリ金獅子賞受賞、新人監督賞 受賞
※2003年コットブス国際映画祭 最優秀監督賞受賞
※2003年リュブリャーナ国際映画祭 グランプリ受賞
※2003年ザグレブ国際映画祭 グランプリ受賞
※2003年ヒホン国際映画祭 最優秀男優賞、最優秀脚本賞、審査員特別賞 受賞
※2003年欧州映画賞“ディスカバリー オブ ザ イヤー”(ファズビンダー賞)受賞
その他各地映画祭にて受賞及びノミネート

2003年/ロシア/ヴィスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間51分

イントロダクション
「映画監督デビュー作でヴェネチア映画祭 金獅子賞と新人監督賞を同時受賞したロシアの新星監督によるミステリアスさに満ちた親子の物語」
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  監督第1作目にして2003年のヴェネチア国際映画祭でグランプリに当たる金獅子賞と新人監督賞を同時受賞(監督第1作目での金獅子賞受賞は、同映画祭始まって以来初めてである)、その後も世界各地の映画祭に出品され、受賞及び絶賛を浴び続けたロシア映画が、今回紹介する作品『父、帰る』である。
 母と静かに暮らしていたふたりの兄弟。そこに12年ぶりに父親が戻ってくる。しかし、兄弟にとっての父親は写真の中の記憶にしかない。写真を見て、本当に父親なのかを確認しあう兄弟。無口な父親からの説明は一切ない。そんな兄弟が父親に誘われて、小旅行に出ることになるというのが、この作品のストーリーである。よくある離れ離れになっていた父と息子の邂逅の物語か、と感じる向きが多いと思うが、そんなありがちの物語ではない。終始“謎”が頭に渦巻き、様々な想像が可能な物語なのだ。
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 今後の作品も目が離せないであろう監督の名はアンドレイ・ズビャギンツェフ。1964年生まれだから、若手がひしめく映画界の現況の中では、遅咲きの監督デビューということになるのだろう。元々、モスクワ州立演劇学校で演技を学び、卒業後、俳優として様々な民営劇場で活動していた彼はその後、CMなど広告業界で活躍するようになり、そこでロシア初の独立系テレビ会社レン・テレビのプロデューサー ドミトリイ・レスネフスキーと出会い、2000年にテレビドラマで監督デビューを果たしている(ちなみに、レン・テレビのプロデューサーであるドミトリイ・レスネフスキーはロシア有数の製作プロダクションであるレン・フィルムのゼネラル・プロデューサーでもあり、将来有望な若手監督や無名監督に機会を与え、観客が喜ぶ作品を送り出すとともに、新たな才能を惹きつけている。こちらも要注目ではないだろうか)。映画学校やスタッフとしての下積みなど専門的な映画制作を学ぶことなく、レン・テレビで企画されたテレビ・シリーズの中の3話を撮り終えた監督は、プロデューサであるレスネフスキーとより長尺の映画を製作しようとシナリオ探しを開始する。長い時間をかけ、探し続けた末に見つけた脚本が、この『父、帰る』のオリジナルに当たるのものであったという。ただ、このオリジナルと完成した作品は大きく異なっているという。例えば、オリジナルでは明確な意図を持って描かれていたものが、完成した作品ではぼかされ、謎となっていたりするのだ。その謎、ミステリアスさが作品の中へと引き込んでいく要素となっている。そんなミステリアスさと共にこの映画を印象的にしているのは、美しい自然の風景とそれを捉えるスタイリッシュなカメラ・ワークである。この撮影を担当したミハイル・クリチマンも専門的な映画教育を受けていない人物だという。その他のスタッフも含め「私たちはみんな(映画界では)新人なのです!」と監督は語っている。
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 出演は、兄弟の弟役にイワン・ドブロヌラヴォフ、兄役にウラジーミル・ガーリン、父役にコンスタンチン・ラヴロネンコなど。残念なことに兄役のウラジーミル・ガーリンはこの作品の撮影終了後に事故で亡くなっている。
 ロシア映画界から登場したこの新星に対しては「タルコフスキーの再来!」などという声が相次いだというが、その映像感覚にそういった部分を感じることは出来るかもしれない。そういった映像と共にこの作品の魅力を決定付けているのは緊張感とミステリアスさを兼ね備えた物語とそれを演じる役者たちだろう。父親が帰ってくるが、兄弟には父親の記憶がないし、確固たる確信もない。そんな兄弟が父親と釣りの小旅行へと出向く。本来なら父と息子の邂逅があるはずなのだが、予定は変わり、事態はより緊張感を持った方向へと向かっていく。いくつもの残されていく謎、父親と息子たちの確執など様々な状況が頭の中に渦巻き、グイグイと完全に物語の中へと取り込まれていくのだ。少年から大人への成長の物語でもあるし、映画の中に登場するシーンから様々なイメージを受け取ること、ソビエト連邦の崩壊とロシアの現状などを絡めることも可能だろう。この映画の意味について、監督自身は「映画を観る観客にゆだねたい」と語っている。そぎ落とすだけ、そぎ落とし、重厚さ、芸術的要素にも満ちた、はまればきっと虜になる作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「12年ぶりに帰ってきた父親。彼が父親か100%確信できない息子兄弟。彼らは旅に出る。」
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 母親と静かに暮らす兄弟ふたり。仲間内での度胸ためしの遊びで、高台から海への飛込みが出来なかった弟。彼は仲間はずれにされてしまう。そんな日に、彼の父親が12年ぶりに帰宅した。兄弟にとっての父親は写真の中の記憶にしかない。宝物が入っているトランクからその写真を取り出し、父親の姿を確認する兄弟。彼らはそれが父親だと納得する。でも、100%の確信はない。
 翌日、父親と兄弟は車に乗って湖まで旅に出ることになった。釣りが出来るということを楽しみにする兄弟。それは父と息子たちの楽しい、邂逅の旅になるはずだったのだが、事態は大きく変わっていく。
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