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『CEO[最高経営責任者]』
主席執行官
配給:アップリンク
オフィシャルサイト:http://www.uplink.co.jp/ceo/


キャスト スタッフ データ
スー・リャン
マー・ユエ
ワン・ミンイー
マックス・サイヤー
フランク・ブルンブロック
アンヤ・フレーゼ
リウ・ホンメイ
チャン・チャンヤオ
ズウ・シュイ
監督、脚本:ウー・ティエンミン
プロデューサー:
  ホァン・ジェンシン
  セン・ウーガン
  ウー・アーカン
  ワン・ヨンスー
脚本:ロー・シゥエイン
   フー・ジェンシン
撮影:ウェン・ドゥーグァン
編集:レイ・タイ
美術:リウ・シンホウ
   リー・ホンビン
2002/中国/35o/カラー/1:1.85/1時間56分

イントロダクション
「中国に実在する世界的企業の歩みを描いた中国経済の勢いを感じさせる作品」
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 今、日本はもちろん欧米の各国が最も脅威を感じている国といえば、中国だろう。“改革開放路線”以降、海外からの積極的な資本の受け入れなどにより経済は急激に拡大、世界シェアでも大きな地位を占めるようなっている。それに加えて、様々な資源が眠る広大な国土、圧倒的な人口、世界中に広がる中国人のネットワークなど近い将来、中国がアジアのナンバーワンの地位を占め、アメリカに拮抗していく国家となっていくのは間違いないといわれている。そんな中国の経済成長の象徴ともされる企業をモデルにした作品が、今回紹介する『CEO[最高経営責任者]』である。
 この作品のモデルとなった企業は、中国の大手家電メーカー ハイアールグループである。ハイアールの前進となったのは1984年に設立された冷蔵庫を生産する工場(青島冷蔵庫工場)である。しかし、この工場は従業員の勤務態度も悪く、生産される製品の質も、冷蔵庫需要が高かった中国国内では通用するかもしれないが、とても国際的に通用するものではなかく(これは共産主義体制の名残だろう)、会社自体もすでに多額の負債を抱えていた。ここに工場長として就任したのが、現在のハイアールグループのCEO(最高経営責任者)であるチャン・ルエミンであった。彼は冷蔵庫の質を求め、ドイツ企業の技術を導入。社員に品質管理を徹底させるために出来上がった冷蔵庫をハンマーで叩き壊すなどのパフォーマンスまで行い、社員教育を徹底させていき、中国でNO.1の品質を獲得する。その後、工場地域の開発などハイアールは巨大な世界的企業への歩みを進め、冷蔵庫では世界第1位のシェアを獲得している。中国の“改革開放路線”が承認されたのは1978年だが、実際に中国経済の巨大さが現れたきたのは1990年代以降である(そこには冷戦構造の崩壊が介在する)。中国製品=安価な粗悪品というイメージが強かった時代に、品質管理を徹底させたチャン・ルエミンらは明らかに世界、現在のハイアールグループの地位を見据えていたのだろう。
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 ハイアールの物語はこの映画の前にTVドラマ化もされているという。しかし、そのテレビドラマに事実と違う部分があったことや根拠のないことを言われる可能性もあるため、チャン・ルエミンはTVなどのメディアを使い、自社をアピールすることは望んでいなかったという。当初はTVドラマとして計画されていたこの映画化に際しても、チャンはハイアールを描くことや名前を使用することも頑なに拒んでいた。そのため、監督であるウー・ティエンミンは再三にわたりチャンを説得、監督の過去の作品を評価していたチャンは最終的にハイアールを舞台とすることに納得した。その後、金銭面での製作中止など様々な難局を乗り越えながら、作品は完成する。
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 監督のウー・ティエンミンは「ハイアールのような中国民族の英雄を題材とする作品を放棄することは、芸術の精神から納得できない。我々は必ずこれを完成させなければならない」と語り、自らのポケットマネーまで出したという。映画の内容もこの監督自身が語る言葉に象徴されたものとなっている。極端な言い方をすれば、中国経済の躍動を象徴する国威高揚的作品であり、高度経済成長の波に乗っている国であるなら、必ず製作されているであろう類の作品である。この作品に登場する経営陣は後ろを振り返らずに、どんな苦境に陥ろうとも前に進み続ける(この辺は高度経済成長を終えた国のプロジェクト××とは違うところである)。そして、こういった作品を観ることで中国の国民も鼓舞されるんだろう。中国の経済成長の原因やいかにしてこの企業は国際競争を勝ち残ってきたかということをこの作品に期待しても正直無駄であろう。挫折もあるが、そんな挫折は(映画だから)いとも簡単に乗り越えられていくのだから。じゃ、この作品の面白さは何かといえば、前述したように中国という国の持つ勢い、それを鼓舞する部分が感じられることだと思う。そして、これからの十年、それ以降はどんな企業映画が描かれているのだろうかと考えてみるのだ。ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「世界へと躍動していく企業ハイアールの道程」
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  1985年、中国の青島の冷蔵庫工場の工場長に就任したリン・ミンたちは、ドイツの企業との技術提携に臨む交渉のためにドイツに来ていた。リン・ミンの工場は巨額の負債を抱えていた。その負債から脱却するためにも、この交渉は非常に重要なものであった。何度かの交渉を重ね、提携に近づいたリン・ミンだったが、ドイツの企業はその最終条件として、リン・ミンの工場の環境検査を課す。劣悪な環境の工場だったが、全社員協力での環境整備と結束力により、リン・ミンはドイツ企業の技術導入を獲得する。現在の中国を代表し、世界有数の総合家電メーカーとなったハイアールの躍進はここから始まった。
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