ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります

『キャンプ』
CAMP
配給:アスミック・エース
オフィシャルサイト:http://camp-movie.com/


キャスト スタッフ データ
ダニエル・リタール
ジョアナ・チルコート
ロビン・デ・ジーザス
スティーヴン・カッツ
ヴィンス・リモルディ
カヒリー・ベス
ティファニー・テイラー
サシャ・アレン
アラナ・アレン
アナ・ケンドリック
ドン・ディクソン
監督、製作、脚本:トッド・グラフ
製作:ケイティ・ルーメル
   クリスティーン・ヴァション
   パメラ・コフラー
   ダニー・デヴィート
   マイケル・シャンバーグ
   ステイシー・ショア
   ジョナサン・ウェスガル
撮影監督:キップ・ボグダーン
美術:ダイナ・ゴールドマン
音楽監修、編曲、オーケストレーション:ティム・ウェイル
音楽監修:リンダ・コーエン
作曲:マイケル・ゴア
オリジナルスコア:ステーヴン・トラスク
振付:ミシェル・リンチ
   ジェリー・ミッチェル
衣装デザイナー:ドーン・ウェスバーグ
※サンダンス・フィルム・フェスティヴァル2003 正式出品

2003年/アメリカ/カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/1時間51分

イントロダクション
「役者を目指すサマー・キャンプでの生徒と講師の成長を描いた面白く、ちょっと感動的な今までにない青春ミュージカル・ムービー」 
 小学生の頃、アメリカの夏休みにあこがれていた。それは日本に比べると格段に長いという単純な理由でしかなかったんだけど、本当にうらやましかった(その後、そうでもないことを知るのだが)。そんなアメリカの長い夏休み、親が全ての面倒をみられるわけがなく、多くの学生たち(小中高生)は数週間にわたる泊りがけのサマーキャンプに参加する。今回紹介する作品『キャンプ』は、そうしたサマーキャンプを舞台とした、青春ミュージカル・ムービーである。
 様々なサマーキャンプがある中で、この作品『キャンプ』の舞台となるのは役者や歌手を目指す子供たちが集中的に歌や踊り、演技を学ぶための俳優養成キャンプ。その中でももっとも有名な“ステージドア・マナー”である。この“ステージドア・マナー”は費用も高額なのだが、多くのプロフェッショナルな講師に加え、有名俳優の講師としての参加など充実したプログラミングから非常に人気の高いサマーキャンプのひとつとなっている(ちなみに、この“ステージドア・マナー”にはロバート・ダウニー・ジュニア、ジェニファー・ジェイソン・リー、ナタリー・ポートマンなどの俳優も子供時代に参加していたという)。
 監督はこの作品が監督デビュー作となるトッド・グラフ。俳優、脚本家として活躍してきた彼も“ステージドア・マナー”の卒業生である。そのあたりの事情についてグラフ監督は「僕は決してトラブルを抱えた子供じゃなかったけれど、悪ガキでいつもトラブルを巻き起こしていた。それを見かねた両親は僕が歌やダンスが好きなのを思い出し、両親が新聞の広告でで見つけたキャンプ“ステージドア・マナー”へと行かせることにした。そこは僕にぴったりの場所だった。自分が夢中になれるものが見つかったし、それに夢中になっている同世代が他にもいることが分かった。それまで何の接点のない友達の輪が出来たし、自分探しの意味でもキャンプに行ったことは大きな収穫だった。(キャンプでは)青春まっただなかで、僕自身は同性に対しても異性に対しても自分の力を示そうと頑張っていた。」と語っている。キャンプの卒業生でもあり、指導者も経験したグラフは、この演劇に夢中だった10代の頃の経験は映画になるとずっと考え続け、作品のもととなる台本を完成させ、その台本をもとにしたワークショップも大成功を収め、映画化への手ごたえを掴む。ただ時期が悪かった。『ムーラン・ルージュ』も『シカゴ』も公開されていないミュージカル不遇の時代であったのだ。そのため、その後4年をかけて資金の工面に奔走することになる。その間にミュージカル映画への風向きも変わり、グラフ自身が監督をする条件で映画の製作がスタートした。グラフ監督は「5年も待ったのに、たった2週間で全てが動き出したんだ。」とこの時代、流行のいたずらについて笑いながら語っている。
 映画はこのキャンプに参加した周りからははみ出しがちな若者たち、講師としてやってきた著名なミュージカルの作曲家の日々を軸に展開していく。私生活で様々な問題を抱えた若者たちの恋愛や友情、作曲が出来なアル中の作曲家の講師の見出したもの、彼らの姿を有名なミュージカルの訓練や発表のシーンを取り入れながら描いていく。「フォーリーズ」、「プロミセス・プロミセス」、「ドリームガールズ」、「カンパニー」などミュージカル好きなら、キャンプに参加した若者たちによって演じられる有名なシーンに思わず笑みがこぼれることは間違いないし、この作品のために楽曲の提供などで協力してくれたミュージカル界の巨匠スティーヴン・ソンドハイムが出演しているのも大きな魅力となるはず。使用されている楽曲はミュージカルの曲だけではなく、ローリング・ストーンズの名曲「ワイルド・ホーシーズ」からオアシスまでと本当に幅広い。しかも役者が歌うにしてもBGMとして流すにしてもその使い方が結構いいのです。
 キャンプの若者たちを演じる出演者はこの作品のためにアメリカ中で行われた公開オーディションで集められた新人俳優たち。今後、多くの作品に顔を出すであろう彼らの演技は本当に素晴らしいです(出演者の一人は2004年 第19回インディペンデント・スピリット・アワード デビュー演技賞にもノミネートされている)。そして注目すべきは、80年代のカレッジ・ロック・シーンの立役者の一人であるドン・ディクソンがアル中の作曲家の講師役を熱演していることである。これはあの当時のR.E.Mなどのロックファンには見逃せないでしょう。製作、音楽、振り付けなどには、この作品に惚れ込んだというあの『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』を成功に導いた面々も参加している。
 ミュージカル映画というと敬遠する向きも多いと思うが、この作品『CAMP』はブロードウェイの名作ミュージカルのシーンをうまく取り入れながら、ゲイだったり、肥満だったりという悩みを抱えた若者たちやアル中の作曲家の講師が、このキャンプでその悩みを解消し、成長していく様子を描いていくという従来のミュージカル映画とは一味違う普遍的でちょっと感動的な青春映画に仕上がっている。悩みを抱えた普通の子達のキャンプの日常を捉え、笑わせながら、最後にはちょっと感動させてしまう作品『キャンプ』。これはちょっとした拾い物なのでティーン・ムービーが好きな人はお見逃しなく。もちろん、ミュージカル好きならその面白さが倍増することは間違いなしです。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「ミュージカルスターを目指すサマーキャンプに集まった面々の恋、友情、成果の日々」
 今年もサマーキャンプの季節がやってきた。ゲイのマルコム、もてない女の子エレン、肥満防止のためにある装置をつけられている女の子ジェンナ、ゲイにしかもてない女の子ディー、まるで女王様のようなジル、彼女のメイドのようなフリッツィなど昨年もこのキャンプに参加したちょっと変わったいつもの連中も集まってきた。もちろん、皆、ミュージカルを愛し、ミュージカルスターになるのが夢だ。そんなキャンプに今年はヴラッドという爽やかな若者も参加した。もちろん、彼は女の子たちの注目の的となり、エレンとジルの間に恋の火花が散ることになる。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先