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『ぼくは怖くない』
IO NON HO PAURA
配給:アルバトロス・フィルム
オフィシャルサイト:
http://www.albatros-film.com/movie/bokukowa/


キャスト スタッフ データ
ジュゼッペ・クリスティアーノ
マッティーア・ディ・ピエッロ
アイタナ・サンチェス=ギヨン
ディーノ・アッブレーシャ
ジュリア・マットゥッロ
ディエゴ・アバタントゥオーノ
ジョルジョ・カレッチャ
アドリアーナ・コンセルヴァ
ファビオ・テッタ
ステファノ・ビアーゼ
ファビオ・アントナッチ
監督:
  ガブリエーレ・サルヴァトーレス
製作:マウリツィオ・トッティ
   リッカルド・トッツィ
   ジョヴァンニ・スタビリーニ
   マルコ・キメンス
原作:ニコロ・アンマニーティ
脚本:ニコロ・アンマニーティ
   フランチェスカ・マルチャーノ
撮影:イタロ・ペトリッチョーネ
美術:ジャンカルロ・バズィリ
衣装:パトリツィア・ケリコーニ
   フローレンス・エミール
音楽:ペポ・シェルマン
   エツィオ・ボッソ
※2002年ベルリン映画祭コンペティション部門正式出品作品
※2004年度アカデミー賞外国語映画賞部門イタリア代表作

2003年/イタリア/カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/1時間49分

イントロダクション
「世界的なベストセラー小説を映画化。映像、音楽、子供、まさにイタリア映画と言うべき内容を持った作品」 
 2001年に出版され、その年のイタリア文学界の最も優れた作品に贈られる文学賞であるヴィアレッジョ賞を受賞した作品「ぼくは怖くない」。世界21カ国に翻訳され(日本ではハヤカワepi文庫から出版されている)、「スティブン・キングに匹敵する才能」などと大絶賛を浴びているこの作品を映画化したのが、今回紹介する作品『ぼくは怖くない』である。
 物語の舞台は1978年夏のイタリアのある小さな村。貧乏な生活だが、ここの広大な自然で毎日のように遊ぶ子供たち。そんな子供たちのひとりであるミケーレはある日、不自然に蓋がされた穴の中に人を発見する。ミケーレは恐ろしくなるが、その人が生きている自分と同い年の子供であることが分かり、二人は徐々に親しくなっていく。しかし、その裏には大きな陰謀が渦巻いていたというもの。
 この原作を書いたのはイタロ・カルヴィーノやウンベルト・エーコなどの後の世代に当たるイタリアの作家ニコロ・アンマニーティ。本国イタリアではすでにある一定の地位を築いている作家だが、この作品「ぼくは怖くない」によって、世界的な評価を獲得している。この作品「ぼくは怖くない」は最初は小説にするつもりはなく、映画の脚本として書き始めた作品だという。そうしたことからだろうか、映画化に際しても脚本はアンマニーティ自身が担当している。
 監督は『エーゲ海の天使』(最近公開された『炎の戦線エル・アラメイン』の監督が脚本を担当してました)でアカデミー外国映画賞を受賞したガブリエル・サルヴァトーレス。この作品の原作に惹かれた理由について監督は「初めて読んだときから原作には大きな影響を受けました。子供たちが大人の経験をするというとても成熟した、夢中にさせるストーリーです。元々、子供時代と人生の影の部分との関係に関心を持っていました。そして自分が突然暗い穴の中にいることに気付くという感覚は、大人にも起こりえるのです。」と語っている。また、ここしばらくはコメディやリアリズムから距離を置き、現実を描写するためのフィルターを探していたというサルヴァトーレス監督は「(この原作から)10歳の子供の視点に着目しました。そこでカメラの高さを1m30cmの高さにセットし、子供の視点、我々が覚えている子供時代の風景の視点で撮影しました。」と語っている。原作が持つ子どもの視点とそれを忠実に再現しようとしたであろう監督が用いたカメラの視点、これらの要素がうまく合致し、この作品『ぼくは怖くない』は主人公の子供と同じ気持ちになりながら、ハラハラ、ドキドキと観てしまう、子供の視点だからこそ感じられる一風変わったサスペンスにもなっている。
 そして、印象的なのが画面全体を覆う金色に輝く麦畑の美しさ、弦楽で奏でられる音楽の美しさである。子供が主人公であるところ、映像、音楽の美しさ、まさにイタリア映画というべき世界が広がっている。この作品を観れば、最初の広大な紺色の麦畑に誰もが目を奪われてしまうはずだ、そしてその感覚は麦畑の中で遊ぶ子供たちの視点になり、それが自分たちの視点と重なってくるだろう。でも、この作品は子供の頃の郷愁や楽しさを伝える映画ではない。大人と子供という境界線が知らず知らずのうちにはっきり引かれていた成長の過程のちょうど境目の話となっているのだ。そういった意味ではとてつもなく残酷なテーマを持っている作品であるのだが、それでもこの物語を受け入れるのはそれが“子供の信じる”という視点で貫かれているからなのだろう。
 出演は、『雲中で散歩』、『裸のマハ』のアイタナ・サンチェス=ギヨン、サルヴァトーレス監督の作品の常連であるディエゴ・アバタントゥオーノ、舞台を中心に活躍するディーノ・アッブレッシャ、そして主役の子供役ふたりに1200人の中からオーディションで選ばれたジュゼッペ・クリスティアーノとマッティーア・ディ・ピエッロなど。
 本当に久々に現れたイタリア映画らしいイタリア映画。観ながら、主人公の子供の視点になって入り込んでいくことが出来る作品です。映像の美しさは圧巻ですので、ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「ふとしたきっかけで見つけた穴。そこには同い年の子供が鎖につながれていた」
 1978年の記録的な暑さに見舞われた夏、南イタリアにある家がたった5件の小さな貧しい村。金色に輝く麦畑に覆われたその村の6人の子供たちは自転車に乗って競争をして、遅いものには罰ゲームをするなどして、夏休みの日々を過ごしていた。そんな6人の中のひとりに妹思いで、両親と暮らすミケーレがいた。父親は運転手をしていて、帰ってくるときは必ずお土産を買ってきてくれた。ミケーレと妹はそんな父親が大好きだった。
 ある日、ミケーレが遊んでる途中で妹が落としたメガネを探していると、偶然、不自然に覆われた大きな穴を見つけた。恐々と覗いたその穴にいたのは鎖につながれた男の子だった。死んでいるのか生きているのか分からないその子を見て、ミケーレは逃げ帰るが、気になって眠れず、翌日、再びその場に行き、穴にいる男の子に話しかけてみた。男の子は生きており、ミケーレに食べ物と水を要求する。最初は意志の疎通もうまく行かなかったふたりだが、毎日、会ううちに意思が通うようになってくる。その男の子のはフィリッポ。彼はミケーレのことを「守護天使」と呼び、大きな信頼を寄せていくのだが・・・・。
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