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『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』
BEYOND THE SEA
配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ
オフィシャルサイト:
http://www.gaga.ne.jp/beyondthesea/
この映画の予告編はこちらから


キャスト スタッフ データ
ケヴィン・スペイシー
ケイト・ボスワース
ジョン・グッドマン
ボブ・ホプキンス
ブレンダ・ブレッシン
グレタ・スカッキ
キャロライン・アーロン
ピーター・シンコッティ
ウィリアム・ウルリッチ
監督、製作、脚本:
  ケヴィン・スペイシー
製作:アンディ・パターソン
脚本:ルイス・コリック
撮影監督:エドゥアルド・セラ
編集:トレヴァー・ウェイト
美術:アンドリュー・ローズ
衣装:ルース・マイヤーズ
振り付け:ロブ・アシュフォード
音楽プロデュース:フィル・ラモーン
2004/アメリカ、イギリス、ドイツ/シネマスコープ/ドルビSR,ドルビーデジタル/1時間58分

イントロダクション
「ボビー・ダーリンの伝記映画が彼を心底敬愛するケヴィン・スペイシー自身の監督、主演により映画化」
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  伝記(的)映画流行りである。現在(05/2/24)公開中もしくは今後公開が予定されている作品を眺めてみても、レイ・チャールズの人生を描いた『Ray/レイ』(信じ難いことにグラミー賞でレイ・チャールズが8部門も受賞。個人的には喜ばしいことだけどねー。アカデミー賞はどうなるか)、『ライフ・イズ・コメディ!ピーター・セラーズの愛し方』、『ネバーランド』、『モーターサイクル・ダイアリーズ』(その後のチェ・ゲバラの人生はスティーヴン・ソダーバーグによって映画化されるという)、異色作『エメラルド・カウボーイ』、映画プロデューサーとしても有名なハワード・ヒューズの人生を描いた話題作『アビエーター』の公開も控えている。そして、またひとつの印象深い伝記映画が公開される。それが今回紹介する作品『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』である。
 この作品『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』で取り上げられる人物はボビー・ダーリンである。このボビー・ダーリンという名前に聞き覚えがあるのは多少なりとも音楽に詳しいか、年配の方のどちらかだろう。ボビー・ダーリンは1950年代終わりに「スプリッシュ・スプラッシュ」という言葉遊びのようなロックン・ロールをヒットさせ、一躍ティーンのアイドルとなったが、その道をあっさりと捨て、スタンダード・シンガーへの道を歩みだす。作品の中でも語られるが、当時のトップであったフランク・シナトラを目指し、この世界でもあっという間にトップ・クラスになる。ラスベガスやナイトクラブでの公演はもちろん映画出演、TV番組のホストなど多岐にわたるエンタティナーとしても活躍。1973年に持病の心臓が原因で37年の生涯を終えている。ボビー・ダーリンの面白いところは音楽的な節操のなさである。シナトラを目指し、そこにたどり着きながらも、それに留まらずR&B、カントリー、ゴスペル、フォーク・ロックなどという様々なジャンルに手を伸ばしている。映画の中でもこうした部分は描かれているが、音楽的にボビー・ダーリンという人を見ていくとこの雑食性というものはひとつのキーになるだろう。
 この作品『ビヨンドtheシー〜夢見るように歌えば〜』の監督と主演はボビー・ダーリンを敬愛するケヴィン・スペイシー。父親の影響からボビー・ダーリンの音楽に親しみ、成長と共により深く、彼の音楽を聴き、より大きな影響を受けたという。そんなスペイシーがダーリンの人生の映画を構想し、許諾や資金集めに奔走し、完成までに要した期間は10年以上。ちょうど、スペイシーがハリウッドでの名声を築き始めた頃からずっと暖めて続けていた企画がこのボビー・ダーリンの伝記映画なのである。スペイシーの風貌はボビー・ダーリンに良く似ているのだが、この作品でもっとも驚くべきは映画内の歌も全てスペイシーが歌っていることだろう。実はこのスペイシーが歌うという部分が、映画化の大きな障害になりかかった。ダーリンの楽曲の権利を持っていたマネージャーがスペイシーの歌ったものではなく、ダーリンのオリジナルの使用にこだわったのだ。これもスペイシーの粘り強い交渉により解消される。そして、スペイシー自身が歌った(そして踊ったこと)がこの作品に大きな波と魅力を持ち込んでいることは確かだ。出演はダーリンを演じるスペイシーのほかに、ボビー・ダーリンが結婚した映画女優サンドラ・ディー役に『ブルー・クラッシュ』のケイト・ボスワース、マネージャーのスティーヴ・ブラウナー役にジョン・グッドマン、ボブ・ホプキンス、ブレンダ・ブレッシンなど。
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 この作品はボビー・ダーリンが彼自身の自伝的な映画を撮っているというシーンから入っていく。納得のいかないナイトクラブでの演奏シーンを何度もやり直す彼の前に現れたのは映画で彼の子役をやる子供だった。子役の一言で僕たちは彼の子供時代へとタイムスリップしていく。そこからボビー・ダーリンの人生が始まる。話題になっているであろうカツラのシーン、スペイシーが真顔で踊るミュージカルのシーンなどをふんだんに盛り込みながら進んでいくストーリーにはゴシップ的な要素がほとんどないし、自伝映画にありがちな主人公のエキセントリックさも強調されていない。これはまだ存命の遺族に配慮したからだという(そして、スペイシーのボビー・ダーリンへの愛情だろう)。だからといって、この作品がつまらないわけがない。それは心臓病のため15歳まで生きられないと宣言されたウォルデン・ロバート・カソットという少年からボビー・ダーリンになって以降の日々をエネルギッシュに描いていくからだ。そこにはボビー・ダーリンという顔、ウォルデン・ロバート・カソットの顔が入れ替わり現れてくる。その背景には1960年代、70年代という公民権運動、ベトナム戦争などで大きく揺れたアメリカの姿もある。スペイシーは10年以上も前からこの作品を企画していたというが、この時代のアメリカを描くということは今の時代のアメリカに対してタイムリーとなった気がする。ナイトクラブでの前座に黒人コメディアンを起用し、ベトナム戦争の行方に憂うボビー・ダーリン。映画の内容もスペイシーの代表作となる素晴らしさだが、個人的には憂い、戦うボビー・ダーリンという人物を描いたケビン・スペイシーの想いを考えてしまった。そういう時代なのだ。エンタティンメントとしても間違いなく楽しめる作品ですので、ぜひ、劇場に足を運んでください。   

ストーリー
「50年代後半から70年代の前半までを駆け抜けるように生きたボビー・ダーリンの人生」
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  ナイトクラブへのステージへと向かうボビー・ダーリン。ステージで歌い出すが思うように行かない。それはボビー・ダーリン自身の映画撮影されている現場だった。その時、セットの向こう側に彼が見たのは自分の子供時代を演じる少年だった。彼の一言でボビー・ダーリンは自分が育ったブロンクスの街のあのアパートメントへと戻っていく。そこには心臓病のため、15歳までしか生きられないだろうと断言された少年がいた。ここからウォルデン・ロバート・カソット、ボビー・ダーリンの人生は始まる。
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