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『青い車』

配給:ジェネオン エンタテインメント、スローラーナー
オフィシャルサイト:http://www.aoikuruma.com/


キャスト スタッフ データ
ARATA
宮崎あおい
麻生久美子
田口トモロヲ
水橋研二
太田千晶
佐藤智幸
監督、脚本、編集:奥原浩志
プロデューサー:
  小穴勝幸
  下田淳行
  越川道夫
原作:よしもとよしとも
脚本:向井康介
撮影:斉藤幸一
美術:古積弘二
音楽:曽我部恵一
2004/35ミリ/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSRD/1時間30分

イントロダクション
「熱狂的なファンを抱える漫画家よしもとよしともの傑作コミックが映画化」
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 多くの熱狂的ファンを抱える漫画家よしもとよしとも。決して多いとはいえない彼の作品は純文学的深みのあるものと、ぶっ飛んだコミカルなものというふたつのテーストに分けられるが、特に純文学的なテーストを持った作品は評価が高く、1980年代という時代に横たわっていた虚無感、喪失感を描いた漫画家の代表が岡崎京子だとしたなら、1990年代のそういった感覚を描ききった漫画家の代表は彼、よしもとよしともではないかとも評されている。今年(2004)はそんな彼の作品が映画化、公開される。それが今回紹介する作品『青い車』である。
 子供の頃の事故により偶然にも生き延びてしまったという感覚を強く持ちながら生きてきた男。彼はそういったことから生きるということに対するリアリティーを失っていた。日々の充実など関係なく、なんとなく生きながらえているという感覚しか持っていない男の日常を描いた作品が、この『青い車』である。原作に当たるコミックは19996年に発売された同名コミックの中の1作。短い作品ではあるが、彼の代表作として圧倒的な支持を受けてきた作品である。
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 映画化はこの作品の大ファンだったが、映画化など出来るわけないと思っていた製作者が別件で訪れた作品の出版元から「『青い車』を映画化できないかな」と持ちかけられたことから始まっている。予想もしない展開に驚き、喜んだ製作者は製作すら決まっていない(お金のメドすらついていない)段階で、奥原浩志監督に会い、監督を依頼。早くも脚本に取り掛かった奥原監督からは『ばかのハコ舟』、『リアリズムの宿』など山下敦弘監督の作品には欠かせぬ脚本家の向井康介の参加を告げられる。以降、製作会社も決定し、何度となく打ち合わせを重ね、キャストや方向性が決定し、撮影へと入っていくことになる。頓挫する可能性もあったのに、きちんと映画化に結びついたのは、『青い車』という作品が持つ魅力があったからこそだろう。
 そんな『青い車』だが、先にも書いたようにこの原作は非常に短いコミックであり、映画化に際してはこれを膨らませることがどうしても必要だった。奥原監督は、最初はよしもとよしともの幾つかの作品を掛け合わせたものにしようと考えたこともあったが、共同脚本の向井康介と話し合いながら、最終的にはオリジナルの物語を膨らませていくことにしたという。そのため、原作にはないシーン、キャラクターがこの作品の中には登場している。例えば、原作にはない姉妹関係が描かれていることから、このみの姉であるアケミというキャラクターが実際に登場していたりする。この差、肉付けを原作と比べて「ああでもない、こうでもない」とやってみるのも面白いだろう。
 出演は、主人公であるリチオ役にモデルとしても活躍するARATA、このみ役に宮崎あおい)、アケミ役に麻生久美子、その他、田口トモロヲ、水橋研二など。音楽は90年代の日本の音楽シーンを代表するバンドのひとつ元サニーディ・サービスの曽我部恵一が担当している(映画内にもバンドで出演している)。
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 『青い車』の主人公であるリチオは交通事故により片目にキズを負ったけれども、偶然にも生き延びてしまった人物である。自分が生き残ったということをリチオは偶然の産物と考え、生きることに対しトラウマを抱え、リアリティを失っている。そこでは時間は重く、ただ流れていくだけである。このリチオを演じるARATAがその感覚をうまく表現し、乾ききった映像が原作の持つやるせない雰囲気もうまく描き出している作品である。原作では小沢健二の曲「ラブリー」と神戸の地震のエピソードがリチオの心象を代弁するかのように使用されているが、この作品ではそこの部分はなくなっている(90年代という限定された枠はこれによって取っ払われている)。そこを削った分、時代というモラトリアムな空気も薄くなり、リチオと彼女であったアケミとの関係の部分を膨らませることで、隣り合わせの死と生の感覚をうまく描き出そうとしているのだが、ここをどう感じるかで好みの差が出そうな気がする。監督自身は、この作品を観て、ああだこうだと語り合って欲しいといっている。実際、そういう余地を残している作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。

ストーリー
「生きることに対してトラウマを抱えるリチオ」
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 子供の頃の交通事故で片目にキズを負ってしまったけれども偶然にも生き延びてしまったリチオ。そのため常にサングラスをしている彼は中古レコード店で働きながら、夜はクラブでDJもやっている。この夜もクラブでDJをやっていた彼のもとに不動産会社で働く彼女のアケミと彼女の同僚の男性社員が遊びにやって来た。リチオのDJプレイに感動する男性社員に対し、馬鹿にした態度をとり、殴りかかるリチオ。それは自分がこうして生きていることに対する腹立たしさの裏返しでもあった。アケミにはこのみという大学受験を控えた妹がいた。自分の道を歩み始めている友人に合うたびに、このみは自分の足元の不安定さ、釈然としない状況を感じていた。ある日、このみはリチオに偶然出会い、一緒に食事をし、彼の部屋まで足を運ぶ。
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