ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります
『1980』
配給:東京テアトル
オフィシャルサイト:http://www.1980-movie.jp/

キャスト スタッフ データ
ともさかりえ/ 犬山イヌコ
蒼井優/ 及川光博
串田和美/ 田口トモロヲ
手塚とおる/ 温水洋一
綾田俊樹/ みのすけ
ピエール瀧/ 鈴木慶一
忌野清四郎/ 掟ポルシェ
ロマン優光/ マギー
伊武雅刀/ 江波杏子
監督、脚本:
ケラリーノ・サンドロヴィッチ
プロデューサー:林哲次 
        榎本憲男
撮影:鈴木一博
照明:守利賢一
編集:阿部瓦英
美術:金田克美
衣装:宮本まさ江
音楽:岸野雄一
2003年/日本/カラー/
ビスタサイズ/2時間3分

イントロダクション
 「演劇界の鬼才ケラリーノ・サンドロヴィッチによる東京発1980年を舞台にした青春ドラマ」 1980年代がリバイバルしていると言われている。ファッションにその要素が取り入れられたり、CMにその当時の音楽が使われたり、その頃の曲をまとめたコンピレーションCDが大ヒットしたり、80'sという形で当時の映画がまとめて再発されたりなど1980年代が見直されているのだという(個人的にはこういったくくりが良く分からないのですが)。そんな中、タイトルそのものが80年代という映画が登場してきた。それが今回紹介する作品『1980』である。『1980』(イチキューハチマルと読む)というタイトルがついているので、流行にのった作品だと思われる向きもあるだろうが、決してそんなことはない。この作品は1980年代ではなく、80年代の中ではあまり注目されることもない1980年を描いている東京発の青春映画なのだ。
 この作品を監督したのは「ナイロン100℃」の作・演出家として日本の演劇界をリードするケラリーノ・サンドロヴィッチ。もちろん彼の初監督作品である(ちなみに80年代の彼は劇団(健康)以上にバンド 有頂天やナゴムレコードの主催者としての活躍が目立っていた)。この作品を撮ろうと思った理由について監督は「79年から82年くらいまで、80年前後に対して擁護したいって気持ちがあるんですよ。今から考えると表層的だったし、幼稚だったけど、ひどい時代だったと抹消されたくない。未来がバラ色だった、まだ希望が持てる最後の時代だった気が個人的にするんですよ。」と語っている。
 東京に暮らす三姉妹の日々を軸に1980年を描いたこの作品。その三姉妹を演じるのは舞台に映画にと女優としての活動の幅を広げている ともさかりえ、ケラリーノ・サンドロヴィッチの作品には欠かせない役者 犬山イヌコ、WEB上映された『花とアリス』も話題の人気若手女優 蒼井優の三人。その他、演歌出身の歌手というはまり役を演じる及川光博、串田和美、田口トモロヲ、手塚とおる、温水洋一、綾田俊樹、みのすけ、ピエール瀧、鈴木慶一、忌野清四郎など監督自身の持つ演劇、音楽関係の人脈からの豪華な出演者が登場している。
 この作品の見所のひとつは当時をありのままに再現した美術、衣装、メイクなどのディテールであろう。聖子ちゃんカット、テクノカット、YMO、ルービック・キューブ、なめねこ、ウォークマン、蛭子能収、MANZAIブーム、スライム、ウォークマン、留守番電話(カセット式だ)など当時の時代を共有した世代にとっては懐かしく(恥ずかしく)、共有していない世代にとってはもしかしたら新鮮でポップなのもなのかもしれない。監督自身は1980年を撮るということは「時代劇ですね」と定義した上で、そのこだわりについて「この作品はディテールを観てもらうとすごいですよ、DVDとかで。」と語っている(DVD化楽しみですね)。
 そして1980年という一年ではあるが、東京という都市を一部なりともきちんと描いた映画が出来たということでも画期的な作品だと思う(東京の中央線沿線に住むバンドマンというものを描いてもいる田口トモロヲ監督作品の『アイデン&ティティ』もそうだが、やっと80年代以降の東京の普通の子の青春、風俗を描いた映画が少しずつ出てきたのをうれしく感じる。ピテカンやインクスティックが描かれる日も近いかな)。
 三姉妹の物語はケラリーノ・サンドロヴィッチらしい笑いとスラップスティックさ、スピード感に溢れているが、一方で切なさを生み出してもいる。あの時代にちょうど中学生になった僕自身からすれば、とにかく懐かしさに満ちた感覚の中でその切なさが突き刺さってきてしまう作品であった。感傷的だろうが、あの時代は確かに楽観的な未来しかなかったのだ(そして今は確かに違う立ち位置にいる)。
 あの時代を知っている人にとっては懐かしく、新しい世代には新鮮な1980年の東京の青春映画『1980』、ぜひ劇場に足を運んでください。

ストーリー
「1980年12月東京に暮らす3姉妹の日常と悩み」
 NYでジョン・レノンが暗殺された翌日、1980年12月9日の東京。マスクに帽子という姿でバスに乗っている女性。彼女は1年間もの失踪とマネージャーによる暴露本の出版が話題となっているB級アイドルの一之江キリナだった。彼女の存在に気付いたバスは一時騒然となる。そんな彼女が向かっていた場所は母校である星隆高校だった。彼女は芸能界に見切りをつけ、教師になるために教育実習生としてやってきたのだ。そんなキリコの弱点は異常なほど男に惚れやすいことだった。実習先の母校でもその癖が早速、顔を覗かせていた。
 同じ高校には教師として姉の羽柴カナエ、生徒として妹のリカというキリナの姉妹が在籍していた。カナエはある事情から夫とケンカをして実家に戻っていた。リカは映画研究会に所属し、ヒロインを演じていたが、最後にはやりたくもないヌードのシーンが残っていた。映画にはみんなの出資で300万円という大金がかけられていた。そんな三姉妹は再び父親とともに一つ屋根の下で暮らすこととなった。
 暴露本の出版は間近に迫っているし、生徒と恋に落ちながらも昔の男にも会うし、ヌードにはなりたくないし、夫の元には戻りたい気持ちもあるけど、戻れないし、三姉妹がそれぞれの悩みを抱えたまま、1980年は暮れようとしていた。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先