ホーム ライブラリー コラム プレゼント トレイラー ショップ 掲示板 会社概要
公開劇場一覧を別ブラウザで開きます。 前のページに戻ります
『10ミニッツオールダー 人生のメビウス』
配給:日活
オフィシャルサイト:http://www.10minutesolder.com/

キャスト スタッフ データ
『結婚は10分で決める』
カティン・オウティネン
マルク・ペルトラ
『ライフライン』
アナ・ソフィア・リャーニョ
ペラヨ・スアレス
『失われた一万年』
タリ/ ワポ
『女優のブレイクタイム』
クロエ・セヴィニー
『トローナからの12マイル』
チャールズ・エステン
アンバー・タンブリン
『ゴアVSブッシュ』
マイケル・フェルトマン
ニック・ボールディック
『夢幻百花』
フェン・ユエンジョン
グン・ラ
『結婚は10分で決める』
監督、脚本、編集
アキカウリスマキ
『ライフライン』
監督、脚本:ビクトル・エリセ
『失われた一万年』
監督、脚本:
ヴェルナー・ヘルツォーク
『女優のブレイクタイム』
監督、脚本:ジム・ジャームッシュ
『トローナからの12マイル』
監督、脚本:ヴィム・ヴェンダース
『ゴアVSブッシュ』
監督:スパイク・リー
『夢幻百花』
監督:チェン・カイコー
プロデューサー:
ニコラス・マクリントック
ナイジェル・トーマス
ウルリッヒ・フェルスバーグ
2002年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品

2003年東京国際映画祭特別招待作品


2002年/ドイツ・イギリス/モノクロ・カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/1時間32分

イントロダクション
 「世界の映画監督の名匠たちが“時間”をテーマに10分間という時間枠で描いた作品群」 映画監督の名匠、巨匠といわれる類の人たちは結構多い。その中から選りすぐった監督たち15名をピックアップし、製作された短編映画を集めたコンピレーション作品2本が相次いで公開される。それがこれから紹介する作品『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』(と別項で紹介する『10ミニッツ・オールダー イデアの森』)である。ちなみに、ここに集まった15人の監督がカンヌ、ヴェネチア、ベルリン、アカデミーというメジャーな映画祭で受賞した賞の総計は全60冠(1人当たり4冠)になるという。そういった意味では、正に名実を伴った巨匠が集まったコンピレーション作品といえるであろう。
 この壮大な作品群を企画したのはニコラス・マクリントック、ナイジェル・トーマス、ウルリッヒ・フェルスバーグというプロデューサーの3人。この企画の発端はマクリントックがイタロ・カルヴィーノの講演録(「カルヴィーノの文学講義-新たな千年紀のための六つのメモ」)を読んでいて、その中に引用されていたシシリア人伝承の言葉「物語の中では、時は時としての役割を果たさない」に触発されたことが始まりだったという。物語の中では変幻自在にすることが出来る時間という概念、このテーマに他の映画監督たちはどのような見解を持ち、短い時間の中でどのようなアプローチをできるのかと考え始めたマクリントックは具体的な映画化に向けてトーマスと共同作業を開始する。この時点で2本の長編コンピレーションという考えは持っていたという。しかし、作業はすぐに資金難見舞われてしまう。ここで救済の手を差し伸べたのが、ヴェンダース作品などのプロデュースを手がけているフェルスバーグだった。フェルスバーグは「ヴェンダースとジャームッシュに泣きつかれたんだよ。もちろん、僕もアイデアが気に入っていたんだけどね」と語っている。監督のセレクトについては「基本的に自分たちの好きな監督たちばかりにアプローチをしただけで、その結果も前向きなリアクションばかりだった」という。
 作品の製作にあたり、各監督には最低限のルールが課せられている。それは〈時間というテーマ〉、〈10分間という長さ〉、〈限られた予算〉、〈限られた制作期間〉などというものであった。この誰もが平等である条件の範囲内でなら創作に対する完全な自由が与えられていた。時間という抽象的な概念をどのように料理をしていくのか、監督たちにとって自由に満ち、実験的でもある最高の舞台が整えられたわけである。
 『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』はそんな最高の舞台をアキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、チェン・カイコーという7人の監督が-結婚・誕生・進化・孤独・死・運・郷愁-という人生の一部を切り取り、10分間という時間のキャンバスに描いたコンピレーションである。2002年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門に正式出品された際のヴェンダース、ジャームッシュ、エリセ監督の共同記者会見では3人が3様にテーマの面白さをあげ、「私たちは時間の建築家なんです。みんながどういうふうに建てたい建物を作っているかを見るのが最も興味深い点だった」(ヴェンダース)とこのコンピレーション作品について語っている。
 人生に起こる出来事を切り取った7つの作品は後ろ向きではなく、非常に前向きな、これから人生が始まるんだという意思に溢れている。その意思を表すように映画のつなぎつなぎに流れるのが、ヒュー・マセケラによるフォー・ビートに乗ったトランペットの音色。まさに人生のメビウスのように1話、1話がトランペットの音色により繋がっていくこの作品の原題は『TEN MINUTES OLDER THE TRUMPET』。映画の可能性や人生の意味合いについて考えたりもする素晴らしい作品です。ぜひ、劇場に足を運んでください。そして、2枚組みのレコードのような作品の1枚『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』を観たら、もう1枚の『10ミニッツ・オールダー イデアの森』も観て下さい。

ストーリー
「人生の一部を切り取った7作品の内容」
 アキ・カウリスマキらしいハードボイルド・タッチで結婚へのラブストーリーを描いた『結婚は10分で決める』。モノクロームの映像と独自の静かなタッチで生命の誕生を描いた『マルメロの陽光』以来の新作となるビクトル・エリセの『ライフライン』。アマゾンの未開の地に住む部族が近代文明と接触したことにより生じた進化を捉えたヴェルナー・ヘルツォークの『失われた一万年』。得意とするモノクロームの映像でトレーラーハウスでの休憩時間から女優の孤独さを推し量ったジム・ジャームッシュの『女優のブレイクタイム』。運転中の砂漠でのバット・トリップから隣り合わせの死というものを描いたロックが鳴り響くヴィム・ヴェンダースらしい『トローナからの12マイル』。あのブッシュとゴアの戦いを決定したフロリダ州の開票作業をゴア・サイドの関係者の証言を集め、リミックスしたスパイク・リーらしさに溢れる『ゴアVSブッシュ』。アジアからの唯一の参加であるチェン・カイコー監督のある男の心の中にだけに存在する中国の姿をユーモラスに描いた『夢幻百花』。以上の七作品、一体どれが好みでしょうか。
movilog
ピックアップムービー
サーチ
DVD比較はベストプライス


リンク
メールマガジン登録
神雕侠侶オフィシャルウェブサイト
ベクター・メディカルテック・ジャパン
*giggle
本サイトをご覧になりるにはFlashPlayerが必要です。 IE5.0以上推奨 画面サイズ推奨800×600以上 お問い合わせ先