ベルナール・ジドロー
マリック・ジディ
リュディヴィーヌ・サニエ
アンナ・トムソン |
監督・脚本：フランソワ・オゾン
原作： ライナーヴェルナー・ファスビンダー
撮影：ジャンヌ・ラポワリー
録音：エリック・ドヴェルデール
編集：ローランス・バヴェダー
美術：アルノー・ド・モレロン
衣裳：パスカリーヌ・シャヴァンヌ
音楽：「夢」フランソワーズ・アルディ
「交響曲第4番ト長調」グスタフ・マーラー
「アンセム司祭ザドクHYVU.258」
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル
「ぼくとサンバを踊ろう」トニー・ホリデ
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2000年/フランス/カラー/90分/35mm/ヴィスタサイズ(1:1.66)/ドルビーSRD
2000年ベルリン国際映画祭テディ2000受賞 |
新しい国立映画学校フェミスの生んだ逸材として、数多くの映画祭受賞歴やＴＶ放映で異例の注目を集め、まだ30代前半にして立て続けに長編を発表している、パリ生まれのフランソワ・オゾン。オゾン監督の長編3作目にあたる本作は、36才で急遽したドイツの伝説的な映画・演劇人R・W・ファスビンダー（1946-82）が19才で書いた未発表の戯曲が原作。敬愛するファスビンダーへのトリビュートとして、彼が生きた70年代ドイツの雰囲気をシンプルなインテリアや小道具で表現、ロケや大掛かりなセットも排した撮影所内のみで4幕の室内劇に挑んだ。 キャスティングもベテランと新人を組ませた異色の取り合わせ。なかでもアメリカン・インディペンデント映画界のカリスマ女優アンナ・トムソン（「ファーストフード・ファーストウーマン」）が性転換した元男性を演じるのはいかにもオゾンらしい人選だ。
70年代、ドイツ。20歳の青年フランツ（マリック・ジディ）は街でビジネスマンのレオポルド(ベルナール・ジドロー）に声をかけられ、彼の家を訪ねる。そこで彼はレオポルドの不思議な魅力にとらわれ、二人はベッドを共にする。しかし、同棲生活を始めたフランツとレオの蜜月は長くは続かなかった。フランツのレオへの愛が募るほど、レオの苛立ちは増すばかり。そんなある日、フランツの婚約者だったアナ（リュディヴィーヌ・サニエ）、レオの昔のガールフレンド(!?）で性転換をして女性になったヴェラ（アンナ・トムソン）が現われたことにより、関係性は別の、しかし悲劇的な方向へ向かって転がりだすのだった・・・。
