『ビリケン』(1996年/阪本順治監督)の脚本後、1998年『ポルノスター』で監督デビューした豊田利晃の監督第2作。途中まで別の人が撮影していたものを譲り受けて、作品を完成させた。主人公になるアンチェイン梶は作品中でも精神科に入院とあるが、現在も通院して定期検診をしているという。ボクシングとシュートボクシングで、戦績6敗1分け。ガルーダ・テツはボクシングとキックボクシング。永石磨は、ボクシングで西日本フェザー級新人王になっている。そして西林誠一郎は、シュートボクシングの選手であった。ちなみに、“アンチェイン”とは、レイ・チャールズの名曲『Unchain
my Heart』(心の鎖を解き放て!)から取ったもの。まさにこの映画のテーマである。