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『スプリングー春へー』
THE SPRING
配給:ビターズ・エンド


キャスト スタッフ データ
メヒディ・アサディ
ヘダヤトラ・ナビド
監督・脚本・編集:アボルファズル・ジャリリ
製作:ナセル・ペゼシキ
撮影:メヘディ・ヘサビ
音楽:モハマド=レザ・アリゴリ
1985年/イラン/86分/カラー/ヴィスタ/35mm

※1986年ファジル映画祭審査員特別賞、新人賞(メヒディ・アサディ)

イントロダクション
 長編二作目である本作は非常にドラマチックな秀作だ。ジャリリには珍しく、劇的な出来事の積み重ねにより、物語は進行してゆく。だが、離れた両親を案じながら、慣れない森で過ごす少年の不安を描き出す点など、現在も彼が一貫して選び続けているテーマと通じている。現代の虐げられた子供たちと、戦争により虐げられた子供たちとは時代が異っても、守るべき存在として同一なのだ。また、現在のジャリリ作品と同様に彼は本作においても音や背景など、自然の設定にこだわりを見せている。本作のために、ジャリリはロケを行なう泉を探していた。大勢の人が様々なところへ案内したが、どれも彼の期待に添わなかった。そこで、彼は泉のセットを作ることにした。イメージにあった場所を選んで、村人を雇い、ショベルカーやクレーンを使用するほどの大作業を経て、ようやく泉が完成した。水草や藻をつけ、橋を渡し、泉の横には小さな小屋を建てた。完壁なセットができあがった。だが、村人たちが美しい泉の完成を喜んでいるのも束の間、主人公が夢で見たように、ジャリリはその小屋を爆破してしまった。「一切の妥協を許さない監督」と呼ばれている由縁のひとつである。1980年9月、イラン・イラク戦争は始まった。この戦争はイランの国際的孤立を招いた。最も辛い戦況であった85年に製作された本作には、戦争終結への願いが込められている。国や民族によって人を分けることは意味がない、とジャリリは言う。

ストーリー
 イラン・イラク戦争の最中。シナに連れられハメドは森へとやってきた。ハメドの住んでいた街爪軍隊に占拠され逃げてきたのだ。森番をしているシナが彼の面倒をみることになり2人は共に暮らし始める。静かな森で余生を送っている老人と、戦争を目の当たりにしてきた少年。泉での洗顔、食べなれない食事など、街とはまったく違う生活にとまどうハメド。この森ではイラク軍を見ることもないという。両親が残っているボスタンを想い、泣き出してしまうハメドに「立派な男は泣くものじゃない」とシナは諭す。森についてハメドに教えるシナ。冬は寂しいが、春になれば花が咲き乱れ、この森も美しいという。無許可に木を切るものがおり、見張るのが森番の仕事だ。また、春には鴨が海へやってきて、小屋までその列が続くという。昔、シナはこの海で妻と鴨を眺めていたが、妻はコレラで死んでしまった。「でも、今年はハメドがいるから寂しくない。春になったら2人で鴨を見よう」と話すシナ。明け方、誰かが木を切っている音で目覚めるシナ。ハメドと共に2人で犯人を捜すが見つけられない。ラジオを聞きながら、鴨がやってくる海を想像し、絵を描くハメド。ある日、シナが帰るとハメドは地下室にいた。「警報を聞いて地下室に隠れた」というハメドの言葉を聞き、シナはラジオを隠す。森まではイラク軍は来ないので、警報が鳴るはずはな い。ハメドはラジオに異常なほど不安を抱いている。シナはそれが心配でならない。
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