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『空の穴』
SORA NO ANA
配給:ぴあ
オフィシャル・サイト: http://www.pia.co.jp/pff/sora/


キャスト スタッフ データ
寺島進
菊地百合子
澤田俊輔
権藤俊輔
きいちめぐみ
矢島美鶴
辰巳祐二
田口雄介
久保和明
岩渕正樹
桑原淳
熊切豪
大伴健太郎
渡辺みどり
箱崎君子
内山裕子
時任歩
片寄晴則
佐久間孝
外波山文明
監督・脚本・編集:熊切和嘉
製作:矢内廣/赤城聡/川島晴男
脚本:穐月彦
撮影:橋本清明
照明:大坂章夫
美術:西村徹
音楽:赤犬/松本章
※第10回PFFスカラシップ作品

2001年/日本/127分/カラー/アメリカンビスタ/35ミリ

イントロダクション

 「前作では出演者を全員死なせてしまった。今度は誰も死なない映画が作りたかった」監督の熊切和嘉はそう言う。彼の前作は『鬼畜大宴会』。賛否両論となった作品だ。今回、それとは180度、反対の世界を描いたようなちょっぴりハートフルな『空の穴』である。妙子(菊地百合子)は恋人・登(澤田俊輔)と一緒に北海道を旅していたが、ガソリンスタンドにひとり置き去りにされてしまう。登に捨てられ野宿を続けた妙子は空腹に耐えかね、父親と経営している市夫(寺島進)ドライブイン“空の穴”で無銭飲食をするが…。主演は『ソナチネ』『BROTHER』『ディスタンス』などの寺島進。相手役には、新藤兼人監督の『生きたい』でデビューした新鋭の菊地百合子を抜擢している。「この作品にはまず“寺島進、35歳、情けない男、恋愛映画”がセットでありました。市夫をなぜ35歳にしたかというと距離をおいて見たかったから、同年代を撮りたくないということはないです」監督がこの作品を撮った理由である。


ストーリー
 35歳の男が結婚もしないで、おふくろが出て入った実家の飲食店で、親父と一緒に毎日、何の変り映えもしない生活を送っている。その設定がちょっとウルウルしてしまいそうだが、実際にそれを映像として具現化するのは大変、難しい。この映画はそれを全編にわたって表現している。暗い画面、少ないセリフ、リアリティを出すために初対面の人間同志がなかなか接近していかない(徐々に接近していく)、1つの構図に手前と奥側に複数の情報がある立体的な画を構築しているなど、熊切監督の手腕は大変なものである。前作でもその才能はつぶさに見てとれたのだが、今回の作品でそれは確信に変った。熊切監督は現時点で、日本ではNo.1の映画監督だと私は言いきれる。こういう作品や監督が評価されないと今後の日本映画も厳しいかもしれない。この監督は35という年齢には10歳くらい若いのだが、35歳で独身である男の気持ち(それは今の男性像であるが)、男らしさという古臭い固定観念を持ちつつも、女性には甘く、優しさを間違って解釈してしまっている(少なくとも女性には受け入れてもらえない可能性が高い)市夫という男性を、観客に受け入れやすく、訴えるようにこの映画を作り上げたのだ!
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