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『サラーム・シネマ』
Salaam Cinema
配給:オフィスサンマルサン

キャスト スタッフ データ
アザデ・ザンゲネ
マルヤム・ケイハン
フェイゾラ・ゲシラギ
ハミド・ゲシラキ
シャガイエグ・ジョタト
ミルハディ・タイエビ
モハラム・ゼイナルザデ
ベーザド・ドラニ
監督・脚本・編集・出演:
モフセン・マフマルバフ
撮影:マームード・カラリ
音楽:シャハルダッド・ロハニ
※1995年カンヌ国際映画祭正式出品作品「ある視点」部門
※1996年ミュンヘン国際映画祭最優秀作品賞受賞

1995年/イラン・フランス/90分/カラー/ビスタ(1:1.85)/モノラル

イントロダクション
 1994年、イランの人気監督モフセン・マフマルバフが新作映画のオーディションをおこなうという小さな新聞広告に数千人の人間が押し掛け、会場の外は大混乱に陥る。マフマルバフはハンド・マイクを手にこう言う。「今年は映画誕生百周年です。このよき年を記念して俳優志望の人々を題材にした作品を撮ります。既にカメラを回し撮影を始めました。」オーディションを題材に、しかし面接場面しか出てこない映画である。「泣けないものは失格だ」と言う監督に対し、ある男は「そこにプロの役者がいる。彼に手本を見せてもらいたい」と現在、助監督を務める『サイクリスト』の主演モハラム・ゼイナルザデを指し示す。彼はさっそく登場し、すぐにぼろぼろ泣き始めた。志望者たちももらい泣きする始末。しかし監督は「お前も失格だ!」映画に出たい!とオーディションに殺到した愛すべき志望者たちの奮闘と一喜一憂が笑いを誘いながら、いつしか支配と被支配という人間社会の縮図にまで深化していく知性の切れ味。娯楽映画が提供する善悪の二項対立の図では解くことのできない人間の面白さを丸ごと余すことなく、そして少々シニカルに描き出した人間探求の“娯楽映画”である。

ストーリー
 冒頭、ものすごい数の群集が、ある建物に押し寄せてくる。面接会場だ。門を開けるとドドドッと中に入ろうとする人々。当然、倒れる者、つぶされる者も出てくる。こりゃ、死者でも出るんじゃないかと思ったら、負傷者くらいで済んだようであるがスンゴイもんである。失業者が多いからなのか、単に映画に出て有名になりたいとか、知り合いに自慢できるからという軽い気持ちからだろうか、これだけの人が集まるのはイベントに集まりたがる日本人以上のものである。そんな冒頭シーンに度肝を抜かれた後、映画はさっそく面接シーンに入る。老若男女、いろんな人物が登場してくるが、男女で言えばどちらかと言うと女性のほうが面白いキャラクターが多いような気がする。恋人が国外にいて映画に出ればビザが下りるのではないかと考え面接に参加した女性。16歳の少女2人は女優になるために一生懸命、勉強したのにここで泣けないからって落とされる理由にはならないわ、と逆ギレの状態にもなる。だが、いずれの場合もマフマルバフ監督は素晴らしい対応を見せる。「泣けなければ帰れ!」と言った後、帰ろうとすると「食い下がらないのか?」と言って呼び戻してみたり、少女2人には面接官をやらせてみたり(ちなみにこの2人も帰ったり戻ったりの連続であった。監督にとっては美味しい素材だったんだろう)と、臨機応変な言動は彼の知られざる才能を見せてくれる。このオーディションで最高の演技者は監督の彼であろう。たまには主演して目立ちたかったのかな?
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