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『路地へ 中上健次の残したフィルム』

配給:スローラーナー+ブランディッシュ
オフィシャルサイト:
http://www.slowlearner.co.jp/movies/roji/index.shtml

キャスト スタッフ データ
井土紀州
監督:青山真治
プロデュ―サー:越川道夫/佐藤公美
撮影:田村正毅
録音:菊池信之
編集:山本亜子
小説・「路地」
映像:中上健次
2000年/日本/64分/カラー/スタンダードサイズ/35ミリ

※2000年ロカルノ国際映画祭正式出品作品

イントロダクション
 『1992年8月12日、ひとりの小説家が故郷で死んだ。中上健次。享年46歳。』
 初の戦後生まれの芥川賞作家。この時代を最も強く、正確に語り、我々に思考の術を教えてくれた先駆者。急ぎ過ぎたその人生と『枯木灘』『地の果て 至上の時』『奇跡』をはじめとする巨大な著作群は決して失われることのない輝きを放ち続けている。 彼は、海と山に囲まれた紀伊半島の南部、紀州・新宮に生まれ、被差別部落出身の小説家として、その場所を「路地」と呼び、生涯を通じてその「路地」を舞台とした小説を書き続けた。1978年から始まった地区改良事業によって消えていった「路地」の最期の姿を、中上健次は16ミリフィルムに記録した。  本作は、ひとりの紀州に生まれた若い映画作家・井土紀州が、現実のそして小説上にしか存在しない“路地”へと向かう「移動のドキュメント」となった。彼は車で移動し、松坂から荷坂峠を超え、熊野の巨木の下で、かつて路地があった場所で、新宮の海で、中上のテキストを紀州のイントネーションで読み、彷徨し、途方にくれる。彼は、かつて“路地”があった場所を歩き回る。そして、不意に中上自身が撮影したかつての“路地”の映像が挿入される。 監督は、第53回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞とエキュメリック賞でW受賞した『ユリイカ』の青山真治。

ストーリー
 運転手(井土紀州)が下りて自動販売機で煙草を買う。車に戻り、再び走り始める。周旋するように、街を巡り、やがて直線へ。角を曲がるとすぐに大通りに出た。歩いている者はいなかった。秋幸はダンプカーのアクセルを踏み加速させた。大通りの信号を左に折れて国道へ入った。その国道が山と海と川に四方を囲まれたこの市から外に通じるただひとつの道路だった。大阪へ出るにも、名古屋へ出るにもこの道より他はなかった。 車が坂を昇り、荷阪トンネルへ入っていく。トンネルを出て、遠景に海を据えるまで、車窓越しの光景が続く。いくつものトンネル、峠を超えていく車。 紀州-海と山に囲まれた紀伊半島の南部は「紀州」と呼ばれる。中上健次は紀州・新宮に生まれた。被差別部落出身の小説家である彼は、その場所を「路地」と呼び、生涯を通じてその「路地」を舞台とした小説を書き続けた。1978年から始まった新宮市の地区改良事業によって、「路地」は撤去され、81年までに約五十四戸の改善住宅に姿を変えた。消えて行く「路地」の最期の姿を中上健次は16ミリフィルムに記録した。 92年8月12日、中上健次逝去。 それから七回目の夏、紀州に生まれ育った映画作家・井土紀州は失われた「路地」を求めて旅に出た。
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