「初め原作を旅の友として、表紙がいい感じだったので装丁買いをして読んだんです。すごく風通しのいい小説だなあと思いました。ある1つの場所で展開していく青春映画で風通しが良くて…。かねてからロック・バンド映画を撮りたかったんです。ロック・バンド映画っぽい、なのにギターの代わりにミシンという、そういう構造している映画なのではと思いまして、映画化したら上手くいくかもと思ったんです。」そう、行定勲監督は語る。『ひまわり』で監督デビューして以来注目を集め、2001年『GO』で日本アカデミー賞最優秀監督賞をはじめ各映画賞を総ナメ、若手実力派監督としての評価を不動のものとした。行定勲監督が、惚れ込み、あたため続けていた作品。それが本作である。原作は、コムデギャルソンに勤め、文化服装学院で教えたキャリアを持つJ文学の旗手、鈴木清剛の第12回三島由紀夫賞を受賞した同名小説。キャストは、『スペーストラベラーズ』『チキンハート』の池内博之、モデルとして活躍し、映画にも『双生児』『ディスタンス』などに出演しているりょう、『みすゞ』『ハッシュ!』の加瀬亮、『月光の囁き』の水橋研二など、実力派若手で固めている。SCUDELIA
ELECTROがエンディングテーマ曲“Rock'n roll missing”を担当している
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