監督：ロバート・リー・キング 脚本：チャールズ・ブッシュ プロデューサー： ストランド／ニュー・オズ 撮影監督：アルテューロ・スミス 作曲：ベン・ヴォーン ミュージック・スーパーバイザー： ハワード・バー
『サイコ・ビーチ・パーティー』は、1962年のマリブ・ビーチを舞台に、ハリウッド映画のいくつかのジャンルをミックスした、最高に楽しい映画である。本作で長編映画デビューをはたした監督のロバート・リー・キングはこの映画を“50年代のサイコ・スリラー、60年代のビーチ・ムービー、70｣年代のスラッチャー・ムービーをミキサーにぶち込み、コメディの味付けをしたもの”だという。1987年にオフ・ブロードウェイで公演され成功を収めた“サイコ・ビーチ・パーティー”の映画化であるが、
舞台では(殺人ではなく)陰毛を剃る儀式だったところを、殺人に変え映画の脚本は完成したのだという。 そして忘れてならないのが、ビーチ・パーティーというテーマには欠くことができないサーフ・ミュージック。ロス・ストレイト・ジャケッツなど現在活躍中の最高のサーフ・バンドのサウンドも楽しめる。
あるドライブイン・シアター。スクリーンではＢ級映画の女王、ベティーナ(キンバリー・デビース)主演の映画を上映している。まともに見ているのは16歳のフローレンス(ローレン・アンブローズ)と彼女の親友の真面目な少女バーディーンだけ。あとの観客は殆どがカップルで他のことに忙しい。フローレンスがスナックを買いに売店に向かったその時、悲鳴があった。悲鳴の主はバーディーンだった。
隣の車でいちゃついていたカップルの女性が喉をかっ切られ、殺されたのだ。捜査はL.A.警察殺人課始まって以来の女性警部モニカ・スタークスの手に委ねられた。
血生臭い殺人事件を忘れようと、マリブ・ビーチに来たフローレンスとバーディーン。フローレンスはサーフィンをやってみたくてしょうがない。夢中になりサーファーの男の子たちと友達になるが、サーファーたちは女の子にはサーフィンを教えてくれない。そこで彼女はビーチ・バムである謎の男、カナカの小屋へ出かけていくのだがー。
