『アリーテ姫』
PRINCESS ARETE
配給:オメガ・エンタテインメント
http://www.arete.jp/arete/
声の出演:
桑島法子
小山剛志
高山みなみ
沼田祐介
こおろぎさとみ
佐々木優子
監督・脚本:片渕須直
プロデューサー:田中栄子
音楽:千住明
主題歌:大貫妙子「金色の翼」
原作:ダイアナ・コールス
『アリーテ姫の冒険』(学陽書房刊)
制作:STUDIO4℃
2000年/日本/105分/カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR
(C)アリーテ製作委員会
「はじめて原作「アリーテ姫の冒険」を新刊広告で知ったのは1989年です。きちんと自己を確立させた人間、個を持った人物を描いた物語だと期待感を抱きました。」そう語るのは宮崎駿監督の演出補など、彼の愛弟子とも言える片渕須直監督。彼にとって劇場用長編アニメ初監督作品は、彼が8年間、大事に暖めてきた企画であった。「世の中のしがらみに囚われず、周囲の声に振り回されることなく自分の歩むべき道を進む。それは理想の主人公であり、観る人の心に窓を開け放つだろう。まさにエンタテインメントの本質をそこに感じました。私はその力を志していかなければいけないし、とても面白いものが作れるだろうと思いました。」また、制作はSTUDIO4℃。『MEMORIES』や『SPRIGGAN』等ジャパニメーションの先駆者ともいえる個性的なクリエイター集団である。
時は中世。アリーテ姫は城の高い塔のてっぺんの小部屋に閉じこもり、その顔を人々の前に見せることはない。やがて婿となる男性の現れる日まで、無垢な身でいつづけることがその使命なのだ。だが、彼女は塔の窓から見下ろす城下の町に生きる人々の姿を見ては、生きることの意味を考えていた。ある日、城を抜け出し町へ出た彼女は城下町の職人たちの世界を見る。そのひとつひとつの手が意味ある物を生み出して行くさまは、まるで魔法を見るかのよう。人の手にはこれ程の可能性がある。だったら、わたしの手にだって出来る何かが…。 一千年も昔に滅び去った魔法使いたちの残した遺物のひとつを探し出して持ち帰り、王に捧げることが、アリーテ姫の婿となる条件。今日はその期限の日。不思議に光る玉を携えた騎士が城下への帰還を果たす。だが成功したのはひとりではなく、
姫の婿選びは紛糾する。だが、それらはすべてアリーテ姫のあずかり知らぬ場所で行われた話。アリーテ姫は騎士たちの宝を納めた地下蔵で、表紙を金で覆われた一冊の本を見つける。それは滅び去った魔法使いたちの国のことが記された知識の書物だった。その挿絵に、アリーテは目を輝かせる。魔法使いたちは、自由に空を飛ぶ乗り物を造り、雲を貫いて天まで届く高い塔をそびえさせ、星の世界へ飛び立っていったらしいのだ。アリーテは、人間が持つ力の大きさを知り胸を高鳴らす。
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