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『鬼が来た』
鬼子來了/DEVILS ON THE DOORSTEPS
配給:東光徳間


キャスト スタッフ データ
チアン・ウェン(姜文)
香川照之
チアン・ホンポー(姜鴻波)
ユエン・ティン(袁丁)
ツォン・チーチュン(叢志軍)
澤田謙也
宮路佳具
長野克弘
デビッド・ウー(呉大維)
監督・脚本・製作:チアン・ウェン(姜文)
脚本:ユン・フェンウェイ(尤風偉)
   シー・チエンチュアン(史建全)
   シュー・ピン(述平)
撮影:クー・チャンウエイ
美術:タン・シーユン(唐世云)
音楽:ツイ・チエン(崔健)
   リウ・シン(劉星)
   リー・ハイイン(李海鷹)
※2000年カンヌ国際映画祭グランプリ

2000年/中国/2時間20分/パートカラー/1:1.85ビスタ/ドルビーSRD

イントロダクション
『紅いコーリャン』『芙蓉鎮』の名演で知られる中国のトップ俳優、チアン・ウェン(姜文)は、自分の本業は俳優であり、映画監督としては撮りたいものだけ撮る、と言いきる。だが、文革時代の青春を生き生きと描いたデビュー作『太陽の少年』は世界中から賞賛された。そして本作では2000年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞した。1995年に『太陽の少年』公開キャンペーンで来日した時、すでにチアン・ウェンの頭の中では本作の企画が進行していた。上野アメ屋横丁で第2次世界大戦時に日本兵が着ていた軍服を入手したり、日本軍の軍服写真集も購入。また、日本刀を研究する姿も目撃されている。のちに、このアメ横で買った軍服をモデルにして撮影用の軍服を作らせた。時代考証については中国国内の図書館から多くの文献や映像資料を収集した。原作であるユウ・フェンウェイの短篇「生存」をチアン・ウェンは雑誌掲載時に読んでいたが、映画に生かされたのは「2人の捕虜が送られてくる」という部分のみ。残りはチアン・ウェンと3人の脚本補(原作者ユウ・フェンウェイも含む)との共同作業を経て新しく作り上げられた。撮影自体には5ヵ月を要した。使用した約500万本の白黒フィルムのうち5万本は、イーストマン・コダック社がクリスマス休暇に特急便で送ってくれたものだ。残りは、中国中の白黒フィルムの在庫を使い尽くして当てた。主演は本作の監督チアン・ウェン、そして日本兵に、昨年の『独立少年合唱団』など躍進めざましい香川照之。また、出演している日本兵はすべて日本人である。主だった役は日本で徹底したオーディションを行ない、その他は中国に住む日本人留学生から選抜した。

ストーリー
 「『紅いコーリャン』では一面的な日本軍しか描かれてなかった」監督のチアン・ウェンはそう言っている。本作では中国人・日本人の両面の感情を描いて、真実に近い日中戦争を表そうとしている。主演もつとめたチアン・ウェンは(最初はそういうつもりではなかったらしいけど、脚本ができていくうちに彼がもっとも適任であるような役になったと言う)『紅いコーリャン』よりも演技として洗練されてきているようだ。そしてまた日本兵役の香川照之も素晴らしい演技を見せている。そして緊迫した社会状況でありながら、コメディ的要素を随所に散りばめて(笑いと恐怖は表裏一体のことが多い)戦争が醸し出す人々の様子にリアリティがある。それは必ずしも日本軍は残酷だ!ということだけではない。中国側もいろいろと複雑な社会事情があり、戦争というものにみんなが翻弄されていくのである。そこには戦争のむなしさを描こうとする製作者たちの意図を感じることができる。翻って、日本ではなぜにこのような映画を作ることができないのだろう。いや、実は昔はまだあったのである。『太平洋の地獄』とか『軍旗はためく下に』などなど。『鬼が来た!』のような優秀な反戦映画を見るたびに私たちの国の映画状況の寂しさを感じてしまう。
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