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『落穂拾い』
Les Glaneurs et la glaneuse
配給:ザジフィルムズ
オフィシャル・サイト:
http://www.zaziefilms.com/lineup/ochibo_hiroi/


キャスト スタッフ データ
cast 監督・脚本・撮影・語り・編集:
   アニエス・ヴァルダ
撮影:ディディエ・ルジュ
   ステファーヌ・クロズ    
   バルカル・ソテレ
   ディディエ・ドゥサン
音楽:ジョアンナ・ブルズドヴィチュ
※2000年ヨーロッパ映画賞最優秀ドキュメンタリー賞受賞
※2000年フランス映画批評家協会賞最優秀批評家賞受賞
※2000年シカゴ映画祭ゴールド・ヒューゴー最優秀ドキュメンタリー賞受賞
※2000年国際ニューシネマ&ニューメディア祭観客賞受賞
※2000年ウィーン映画祭スタンダード誌読者批評家賞受賞
※2001年サンタ・バーバラ国際映画祭洞察賞受賞
※2001年セザール賞特別名誉賞受賞

2000年/フランス/82分/カラー/ヴィスタサイズ/DTS-SR

イントロダクション
 「この映画はドキュメンタリー作家、アニエス・ヴァルダの最新作。」
ある日、彼女はパリの市場で、道路に落ちているものを拾う人たちを見ていてこの映画の着想を得た。その後、いろいろな市場で、人々の拾い集める動作を観察しているうちに、ミレーの名画『落穂拾い』を連想し、田舎ではまだ落穂拾いをしているだろうかという疑問にかられた。こうして、ハンディカメラを手に、フランス各地の“現代の落穂拾い”を探す、彼女の旅は始まる。「この作品は主題という点においてドキュメンタリーであり、さまざまな糸で織られている。不安定さというものに直面したときに感じた私のさまざまな感情や、新しい小さなデジタル・カメラが与えてくれた可能性の数々、そして、今の私の姿を、老いを感じさせる自分の手や白髪を、フィルムに撮りたいという欲望が織り交ざっている。」彼女の言うように始めは規格外で捨てられるジャガイモや、摘み残しの(やはり規格外の)葡萄を拾う人たちそのものを撮っていくが、その後は必ずしも拾うだけでなく、ある時は移動している時に横を通り過ぎていく大型トラックを、またある時にはボクシンググローブを首に掛けた犬、そして皺々の自らの手までも興味深く撮影しているのである。

ストーリー
 捨てられたジャガイモや葡萄園の摘み残しの葡萄など、誰でも取って良いように思えるのだが、ここにも地主の見解は分かれるようだ。法律的には問題ないとこの映画では語っているが、それさえ「そんなことでガタガタ言うんじゃないわよ。了見が狭いわねえ」なんて映像は語っているようである。あるいは「ムキになることかしら」かもしれないけど。この映画はアニエス・ヴァルダ監督が自分の感性のおもむくまま、好きなように撮ったように見えるが、現代フランス社会が持つ歪みの部分を数多く撮影している。もちろん、素材はたくさん撮ったように見受けられる。でないと、これだけ、素晴らしい映像満載とはいかないだろうからだ。夥しい数の廃棄されるジャガイモやリンゴや葡萄などなど。世界には食料の足りない国や地域もあるだろうに、一方ではこんなことをしている。国内においてさえ、作品中に出てくるその廃棄物を食いぶちにしている失業者や移民者たち。大いなる矛盾である。それを撮っているアニエス・ヴァルダ自身も撮影するというその行為の矛盾に気づいているのかもしれない。「撮影なんかしてる場合じゃないのかも…」と。だがしかし、希望は現れる。これ以上、書くと見る時、つまらなくなるかもしれないので割愛するが、この希望がなければこの作品を作った意味もなくなるであろう。「人間もまんざら捨てたものじゃないわ」
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